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青空ーすべてはバランス

My News 4=アマゾンの大規模森林火災

私の若い頃からアマゾンの森林火災は世界の大きな懸念材料でした。家畜の放牧地や畑を作るために故意に森林を焼いていたからです。もちろん、落雷による自然発生もありますが。

どんだけ火災が発生しているのか?
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、2013年から5万件前後の火災が発生してますが、今年はすでに7万5千件に達してます。過去10年で最大です。
特に北部のロライマ州、アクレ州、ロンドニア州、アマゾナス州、南部のマットグロッソ・ド・スル州などで大きな被害が出ているようです。 ブラジルの国が火で包まれているような感じです。
煙はアマゾン地域から大西洋岸まで達してサンパウロの空を覆い、被害も出ているようです。

驚いたことに、今年は、ヴェネズエラ(2万6000件超)、ボリヴィア(1万7000件超)、コロンビアでも多くの火災が発生している。 

ブラジル政府の対策は?
環境保護活動家は、ボルソナロ政権が森林に火をつけることを奨励したからだと非難しているけど、当のボルソナロ氏は、NGO(非政府組織)がブラジル政府のイメージダウンのためにアマゾンで放火していると批判しているそうです。なんてこった!って感じですね。
真実のほどは分かりませんが、背景に開発があることは、これまでの状況から間違いないでしょう。ただ、これほどに大規模に火災が延焼してはブラジル政府もお手上げじゃないかと思いますが、消火活動の予算を削減してきたという報道もあるほどですから、信じられない事態です。

二酸化炭素の放出!
欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(CAMS)は、「今年に入り、2010年以降最多の1億1700万トン相当の二酸化炭素(CO2)が排出されている。」としています。同時に有毒な一酸化炭素(CO)の大量排出も確認されています。

G7でも議論!
アマゾンの広大な熱帯雨林は、「地球の肺」と言われる。温暖化ガスを吸収してくれる人類にとって希望の地域です。

G7議長国フランスのマクロン大統領が「国際的な危機だ!」として、サミットで議論する考えを22日に表明しましたね。仏政府はブラジルの対応を批判して、EUと南米南部共同市場(メルコスル)のFTAに反対を表明しました。なぜなら、FTAは温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の順守が条件だからです。 欧州連合(EU)のトゥスク大統領もマクロン大統領に同調してます。
同時に、欧州連合大統領は「EUは鎮火に向けた資金援助を申し出る用意もある。」と述べています。トランプ米大統領なども鎮火に向けた支援を表明しています。
会議終了のニュースを見て、議題として扱われたことは良かった!と思いました。ブラジルへの支援と消火活動協力を表明したのに、当のブラジル大統領はブラジル抜きの議論を批判しているからがっかりだ!

これからの世界
このブラジルの森林のように、世界にとって大切な場所があります。一国では解決できない人類にとっての大きな問題が沢山あります。そして、それを解決するためには各国の協力が必要な問題です。
「我が国が経済発展のために森林を焼いて何が悪い?我々の経済発展を邪魔するのか?」と言われたら何と答えるのか?難しい問題だ!!!
でも、これをどう解決していくか糸口を探る努力を怠ることは、確実に地球規模の危機を迎えることになります。この火災がきっかけになり、ブラジル及びその地域周辺が乾燥化していけば、現在の異常気象とは比べ物にならないほどの激烈な地球環境の変化が生じることは間違いないと思います。地球環境のバランスが大きく崩れることになるでしょう。

今の自国ファースト主義が早く終わることを望みますが、現実は、フランスで開催されていたG7での首脳宣言の採択が見送られる事態になるなど、協調して地球規模の危機を回避することなど不可能な状況だらけです。

火災の終息が見えない状況ですが、自国ファースト主義・保護主義・国粋主義台頭など、世界が閉塞していく状況も終わりが見えない。バランスが大きく崩れ、一方に傾きすぎている!

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