ハラスメント?最近何でもすぐにハラスメントと言ってるんじゃないの?と思うことがある。しかし、弱い者に対するハラスメントはずっと昔からあった。こんな言葉がなかっただけで。みんな思い当たることがあるはずだ。
私が子供の頃はもっとみんなが荒っぽかったと記憶している。子供も結構いろんないたずらをしていた。今では絶対に許されないようないたずらだ!大人はいつも居酒屋で酔っ払って喧嘩をしていた。今の日本人は異常におとなしいけど、ささいな言葉使いに突然怒り出し、とどまることを知らず怒り続ける人を見かけることが多い。ニュースでは突然人ごみで無差別に切りつけたりする人が後を絶たない。アメリカの銃の乱射事件と競い合っているかのごとくだ。
自分の主張をぶつけ合うことはないが、違ったねじ曲がった方法で人にかかわることしかできない人が多いと感じる。自分に対して真正面からではなく、変な方向から変な形で接触してきた人に対して、真正面から反論なり言い返すことができない人は戸惑い困惑し、じっと耐える。耐えることが続くと精神的につらくなる。
今はねじ曲がった社会なのでしょうか?ねじれた社会を法律が救えるのだろうか?ハラスメントの定義を定めて解決できるのだろうか?ともかく、日本人が深刻な心のアンバランス状態に陥っていることは確かだと思うから、軽視できない重大な問題に変わりない。大きな時代の節目に我々は今立っていると感じる。
今のハラスメントの状況はどうなっているのか整理してみた。
ハラスメント(Harassment)とは、いろいろな場面での「嫌がらせ、いじめ」
を言う。他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指す。
日本中でパワハラ事件が明るみになり、ニュースがお茶の間を流れる。日本が今色んな深刻な問題を抱えているのに、日本人同士が傷つけあっている!!!
職場でのパワーハラスメント(パワハラ)防止を義務付ける改正労働施策総合推進法(5本の法律の改正)が2019年5月29日参院本会議で可決、成立しました。
電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24歳)が2015年末に過労自殺した問題をきっかけに法改正の議論が加速した。この法律は、パワハラの定義を「優越的な関係を背景に、業務上必要な範囲を超えた言動で労働者の就業環境を害する」などと明記した。相談窓口の設置や被害者に対する不利益な取り扱いの禁止を企業に義務づけた。従わない場合には改善を求め、企業名を公表する場合もある。
2020年春に施行される予定。大企業が2020年4月、中小企業が2022年4月にこの法律の適用を受ける。
しかし、罰則規定は見送られた。また、就職活動中の学生は対象になっていない。
具体的にどのような行動がパワハラにあたるかの線引きは、厚生労働省が年内に指針を策定する。厚労省の有識者会議はパワハラを
(1)身体的な攻撃
(2)精神的な攻撃
(3)人間関係からの切り離し
(4)過大な要求
(5)過小な要求
(6)個の侵害
の6類型として、類型ごとに具体的な言動を指針で示す方針。
エン・ジャパンという会社がが2017年に実施した調査では、45%の企業が社内のパワハラを把握していると回答したそうだ。「精神的な攻撃」が76%、本人の能力を超えた「過大な要求」が24%、「人間関係からの切り離し」が19%となっている。
5本の法律改正の中で、改正男女雇用機会均等法と改正育児・介護休業法も成立しており、セクシュアルハラスメントや、妊娠・出産に関するマタニティーハラスメントについても、相談を理由にした解雇や従業員を不利にする扱いを禁じるなど対策が強化された。
どんなハラスメントがあるのか?
セクシュアル・ハラスメント
性的発言・行動。
アカデミック・ハラスメント
研究教育の場における権力を利用した嫌がらせ。
ジェンダー・ハラスメント
性に関する固定観念や差別意識に基づく嫌がらせ。女性又は男性という理由のみで性格や能力の評価や決め付けを行うこと。
キャンパスハラスメント
キャンパスでの人間関係において学生に対し行われるハラスメント。
ドクター・ハラスメントとは?
医師や看護師をはじめとする医療従事者の患者や患者家族に対する心ない発言や行動。
モラル・ハラスメント
言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせること。
アルコール・ハラスメント
飲酒の強要、イッキ飲みの強要、意図的な酔いつぶし、酔ったうえでの迷惑な発言・行動。
スモーク・ハラスメント
喫煙者が非喫煙者に与える害やタバコにまつわる不法行為全般。
ある弁護士サイトでは36種類あるとしてますが、何種類あるかではなく、あるゆることにハラスメントが生じる。あらゆる場面であらゆる言葉が嫌がらせやいじめだと相手に捉えられたら、無数に存在することになる。