2023年5月21日(日)くもり空の一日。多少日がさしていた感じ。G7広島サミットが閉幕した。
免疫-part9で書いたように「体に大きなダメージを与えないように敵と戦うよう、行き過ぎた攻撃を制御するレギュラトリー(制御性)T細胞と免疫反応を終わらせる指令を出すサプレッサーT細胞がちゃんと存在している。 」
カテゴリーのアレルギーのところでも書いたようにアクセルとブレーキがちゃんと機能しないと、いつまでもずるずると免疫が炎症を攻撃し続けて自己の細胞を傷つける自己免疫疾患やアレルギーなどの行き過ぎた免疫反応が激しく起きることになる。
通常なら活性化した免疫が迎え撃ち、制御性免疫がやりすぎを抑え炎症は終息する。
でも、近年は、「慢性炎症」という状態になることが多い。
次のようなことが分かってきている。
〇 攻撃を受ける細胞の種類により異なる種類の炎症反応が発生する。それにより免疫反応がはじまることになる。
〇 白血球だけでなく、全身の細胞が反応して炎症反応が進んでいく。
〇 侵入してくる異物(外敵)だけでなく、コレステロールや尿酸血症などの生体由来の成分も炎症を起こす。
〇 炎症を起こす物質の種類や量によって、炎症が収まらず長引き、体内のブレーキ機能が破綻し、炎症が複雑化・長期化する。
以上のようなことを「慢性炎症」というらしい。
この「慢性炎症」は、「うつ病」「認知症・アルツハイマー」「肥満」「脂質異常症」「糖尿病」「がん」「心筋梗塞」「脳梗塞」「肝炎」「肝硬変」さらには「関節リウマチ」「潰瘍性大腸炎」「アトピー性皮膚炎」「喘息」などの発症にかかわっていることもわかってきている。
この慢性炎症にならないように早く解消することがすごく重要だ。
この慢性炎症については、当ブログの「免疫」「アレルギー」の記事が関連して参考にできる。
参考