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こんな細胞が37兆個あるなんて感動でしょ!大きさはどのくらいあるの?私たちが理解できる大きさは1mmくらい?
1mmの1000分の1が1マイクロメートル。さらに1マイクロメートルの1000分の1が1ナノメートル。つまり、1mmの100万分の1が1ナノメートルになる。
細胞は約10マイクロメートルの大きさです。つまり1mmの100分の1。0.01mmです。ちなみにノロウイルスは約30ナノメートル。つまり0.00003mmとなる。細胞はノロウイルスより約333倍の大きさになる。ウイルスがいかに小さいか!!!
細胞の種類とはどういうこと?
外分泌(汗や涙など)上皮細胞、ホルモン細胞、角質などの外皮系細胞、神経系の細胞(感覚・自立・抹消ニューロン・中枢神経・レンズ)、代謝・貯蔵細胞、バリア機能細胞、血液や免疫系の細胞など体の各器官ごとに種類が分かれている。
細胞の中には核があります。この中に重要なDNA、染色体があり、細胞分裂とともにDNAの複写、転写・翻訳の作業が延々と続けられる。胃や腸の粘膜の細胞は約4週間の命。そして新たな細胞がつくられる。しかし、歳をとると元気な新しい細胞がつくられなくなる。悲しいけど今の所仕方ない。抜けた髪の毛を見て、「ああ!死んだ細胞の抜け殻だ!」と思うと寂しい。細胞の分裂には限界がある。分裂の寿命です。この法則を発見したアメリカの科学者の名前にちなみ、「ヘイフリックの限界」とも呼ばれているようです。
細胞の中のミトコンドリアも弱ってくると、活性酸素を消去する酵素である「スーパーオキシドディスムターゼ 2(SOD2)」という物質の量が減少し、活性酸素の除去が遅くなります。すると、細胞へのダメージを受ける機会が増えます。細胞数の減少や機能の低下が見られるようになります。呼吸方法の大切さは、「ヨーガと呼吸法で調和とバランスを」に掲載しています。
嫌な話になりますが、国立がん研究センターの「がん登録・統計’2013」のデータによると、がん罹患数は1985年には33万人だったものが2013年には86万人に増加している。厚生労働省の2016年人口動態統計では、死因のトップは「がん」で28.5%。次に心疾患15.1%、肺炎9.1%となっている。
通常でもDNAのコピーミスはありますが、高齢によってさらにコピーミスは増えます。だから、がんの罹患数が増加している理由は高齢化社会になっているからと言えます。しかし、それだけではないと私は考えています。私たちが体の中に取り入れている様々な合成化学物質はコピーミスを助長していると考えます。最終的にタンパク質を生成する際に異常が発生して、DNAの転写・翻訳の際に今までになかったタンパク質がつくられることが明らかになっています。このことは、私の掲載記事「アトピー追及」でもふれています。
かなり以前から言われ続けていることですが、免疫機能を高めるのに有効なのは、笑うこと。神経質な方で、色んな事に敏感に反応してあれこれと悩み苦しむ人は病気になりやすい。さらにミトコンドリアのことを思い出して、意識して呼吸すること。1日に必ず精神を落ち着かせて、自分の好きな匂いをゆっくり嗅いで深呼吸する。雑念を払って集中します。毎日自分でできることです。
参考:DNAに関する記事
皮膚細胞=独自に女性ホルモンを合成
加齢と白内障そしてタンパク質異常
がん治療に頼もしい研究成果が相次ぐ
腸は第二の脳 腸内細菌と免疫細胞が全身を守る
深呼吸の秘密
アトピー追及#1はじめに(#1~#9)