2023年5月24日(水)晴れわたるいい天気でした。少し暑かったかな。澄んだ空気は黄砂を感じなかった。
前回、「サイトカイン」とか「IL(インターロイキン)」という重要な物質の言葉が出てきたので、少し整理しておこうと思った。
〇サイトカインはタンパク質からできいて、細胞で作られて他の細胞のところにメッセージを届ける物質でした。細胞同士の情報伝達を通して、免疫細胞を活性化させたり抑制したりするはたらきを持ち、免疫機能のバランスを保っています。
〇サイトカインは主にインターロイキン類、インターフェロン類、ケモカイン、造血因子、細胞増殖因子、腫瘍壊死因子に分類されるそうだ。体内には約数十種類から800種類存在すると言われているように、まだまだ研究が必要な分野みたいだ。
〇前回は炎症性サイトカインについて書いたけど、実は抗炎症性サイトカインも存在する。
IL-10や、TGF-βなどの抗炎症性サイトカインは、免疫反応が過剰にならないよう炎症を抑制する情報伝達が行われるようだ。
しかし、ウイルスや薬剤投与などの原因で炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインのバランスが崩れ、炎症性サイトカインの分泌が過剰になると、前回分かったように炎症反応が広がっていく。
「サイトカインストーム」と呼ばれる現象が起き、自分の細胞まで傷づけてしまうことになる。
〇インターロイキン類
インターロイキンは、約40種類あると言われている。
IL-1からIL-39ということか。
白血球の一種であるリンパ球や、マクロファージや好中球などの貪食細胞(異物を食べる免疫細胞)からはIL-1、IL-4、IL-10などが多く分泌されるようだ。
〇免疫細胞は病原体やがん細胞などの異物を体内で認識すると、IL-1やIL-6、TNF-αなどの炎症性サイトカインを誘導することによって生体の炎症(異物排除)を促し、免疫反応を活性化させる。
免疫細胞の分化・増殖や活性化、免疫反応の制御や細胞死にメッセージをやりとりしながら作用する。そして免疫バランスを調節する重要な役割も果たしている。
〇 例えば、2020年1月デルゴシチニブ(商品名コレクチム軟膏0.5%)というアトピー性皮膚炎の治療薬が出た。これは過剰に活性化するIL-31をピンポイントで阻害する新薬として注目されている。
サイトカインやインターロイキンなんて何のことか?と難しそうな言葉ですが、なんとかこれで理解できそうかな?