最近、友だちに会うと必ず質問することがあります。
それは「最近どんな映画見た?」です。
映画館で見ていなくても、ネットフリックスやフールーなどのサブスクリプションを登録している人も多いと思いますので、映画がより身近になってきたのではないかと感じています。
そうやって質問すると最新の映画からわりと古いものまで、さまざまな作品名を聞くことができるのでおもしろいです。
タイトルは知っているけど見たことはないものもあったりするので、友だちからおすすめされたら可能な限りは見るようにしています。
仮に、見ていないという場合でも、わたしが最近見た作品や好きな映画について話ができます。
普段親しくさせていただいている経営者の向山かおりさんも映画が大好きで、これすごいよかったよ〜とおすすめしていただくこともあります。
☆映画を選ぶときのポイント
見る映画を選ぶとき、その決め手はなんですか?
監督、俳優、原作、作風、ストーリー、ジャンルなど、さまざまなポイントがあると思います。
わたしは監督で選ぶことが多く、その次に俳優でしょうか。
好きな監督作品のときは、次はどんな映画を見せてくれるのかな?と期待でいっぱいです。
監督の好みや傾向に信頼をおいているので、下調べはあまりしないことが多いです。
ですが、俳優で選ぶときは、どんな役柄でストーリーなのかを調べるようにしています。
俳優は好きでも、ストーリーが微妙かも?というときは鑑賞を見送るときもあります。
近頃は、かおりさんをはじめとする友だちにおすすめを聞いて見ることが増えてきました。
☆「すずめの戸締まり」を見ました
最近見た映画で良かったのは「すずめの戸締まり」です。
新海誠監督作品の最新作です。
主人公の鈴芽が不思議な扉を開けてしまうことから物語がはじまります。
新海監督の作品では「秒速3センチメートル」と「言の葉の庭」は見たことがあったのですが、好みがドンピシャという感じではありませんでした。
なので、大ヒットした「君の名は」や「天気の子」は見たことがありませんでした。
そして「すずめ」も正直期待はしていませんでした。
ですが、予想に反しておもしろかったので、びっくりしました。
震災をテーマとしているので、いろいろ思い出してしまうこともあるのですが、でも忘れてはいけない出来事だなと、映画を見て感じました。
そして見逃している2作品も、もしかしたらすごいおもしろいかも?と思えてきて、見てみたくなりました。
『すずめの戸締まり』特報【2022年11月11日(金)公開決定】
☆印象的な映画2選
わたしがこれまで見た印象に残っている映画について、今回は2つ、ご紹介します。
1つ目はディズニー映画の「ノートルダムの鐘」です。
これは映画館で2回くらい見に行った記憶があります。
当時小学生だったのですが、こんなに暗くて重い映画は初めてだったので、これは一体!?と衝撃でした。
ストーリーについて、良いのか悪いのかも判断できなかったのですが、なんともいえない中毒性を感じ、その世界観にグイグイと引き込まれていきました。
全員がハッピー!という結末ではないので、見る人を選ぶかもしれませんが、ディズニー特有の明るくて愉快な雰囲気とは違う角度からの楽しみがあります。
そして何より音楽がイイ!!!
ミュージカル映画なので作中でキャラクターたちが歌うのですが、特に、冒頭のクロパンの歌うテーマソングがお気に入りです。
今もときどきサウンドトラックを聞いています。
また、映画ではないのですが、劇団四季で公演されているノートルダムの鐘のミュージカルもせっかくなのでおすすめしておきます。
こちらもめちゃくちゃ良かったです。
2つ目は荻上直子監督の「かもめ食堂」です。
この映画を見て思ったのは、いい頃合いの女性が1人で突然フィンランドでご飯屋さんをオープンするなんて、破天荒過ぎて好き、です。
主人公のサチエさんが、フィンランド人に小さな日本人が変なお店をやっていると噂話されていたところから、いつの間にやら満席になるほど繁盛するお店になっていく中での人間模様が描かれています。
雰囲気としてはゆったりとした映画なのですが、異国の地で生活するのも大変そうなのに、さらにご飯屋さんをオープンするなんて、その行動力がうらやましいと感じました。
特徴的なのは登場人物のほとんどが女性で、作中ではセリフのある男性が2人しか出てきませんし、サチエさんとも深い関わりはありません。
かといって、1人で生きていくんだ!という強い意志が表現されているわけでもなく、ごくごく自然にその道を選んだように感じました。
この映画を見て、こんなふうに人に頼らず生きるのもアリだなあと思いました。
女性だとどうしても結婚や出産を意識しますが、そういう概念を感じない、やりたいことをやる女性の姿がすてきな作品です。
☆映画を見て感じること
ほかにもお気に入りの映画は多々あるのですが、この2つは特に、今の趣味趣向や価値観に大きく影響を受けている実感があります。
鑑賞しておもしろいと感じるだけでも娯楽としての役割を十分まっとうしていますが、人生に変化をもたらすきっかけにもなっています。
見る年代やタイミングもその変化に関わりがありそうです。
ちなみに、かもめ食堂を見たのは、大学に入学したてのころだったので、数年後に大学を卒業して社会に出るとき、どんな仕事をするんだろう、何をして生きていくんだろうとうっすら考え始めていたタイミングだったので、この映画を見たことで型にはまりすぎなくてもいいということに気づきました。
☆鑑賞環境の違いで感じ方が変わる?
家でリラックスして映画鑑賞するのも好きですが、近ごろ意識的に映画館で鑑賞するようにしています。
一時期、映画館で映画が上映されない時期があり、そこから加速度的にサブスクリプションに移行する作品が増えていきました。
ディズニープラスが代表的でしょうか。
劇場公開予定だった「ムーラン」を配信限定で公開しています。
もし、今までの作品を映画館で見ていなかったとして、同じように感動や衝撃を受けたでしょうか?
家での鑑賞はどうしても日常感につつまれるので、映画をみる環境としては当たり前ですが、映画館より劣ります。
映画館では、映像の迫力や音声の繊細さは臨場感を味わえますし、大きなスクリーンだからこそ気づける場面描写もあるでしょう。
☆映画業界を盛り上げるために
映画館の良さをお話ししましたが、日本の映画業界はもうからないということを聞いたことがあります。
ヒットする作品は爆発的に興行収入をあげていますが、そうなるのは限られた作品であること。
この数年、劇場の営業停止により公開予定だった作品の上映が見送られ、今もそのめどが立たない作品もあるとかないとか・・・
そういう状況が影響したのかどうかはわかりませんが、向山かおりさんは、せっかく映画を見に行くならと、前売り券を買って映画館に見に行くようにしているそうです。
作品を応援するには映画館に行くのが1番シンプルな方法ですし、誰でもできることですよね。
そうやって見に行く人がたくさんいれば、その映画が話題になる可能性も高まるわけで、作品にとってもいいことづくめだし、自分自身も前売り券を買うことで映画がより楽しみに感じました。
気まぐれに映画を見に行くのも好きですが、前売り券を買うことで映画を見るという行為そのものを大切にしているように感じました。
また、かおりさんは見に行くときは必ず友人を誘って行くことにもこだわっているんだとか。
理由は単純で見終わったら、興奮が冷めない状態で感想を言い合えるから!とのこと。
確かに同じ映画を見ても、好きなシーンとかキャラクターとか違うだろうし、その人がどういう視点で映画を見ているのか知れるのも映画の楽しみ方のひとつですよね。
よりその映画が印象に残る作品になるし、思い出にもなるし、あのとき一緒に見た映画よかったよね〜!と何度も話せるの最高じゃん!
引き続き、映画館での鑑賞を継続させていきます。