この旅の写真はこちら
5日目はボンとケルンの観光の予定です。ボンからケルンまでは鉄道で20分程の近さ
「近距離だから初めてICやICE以外に乗車してみよう」
「赤い二階建ての車両に乗ってみたかったのよね」2等車と書かれた車両を選んで2階に上がります。
「どうしてなんだろう・・・」
「つい2階の席に座りたくなるのよね」
旅では周りの景色を見たいから上の階の方が視界が開けていいですよね。
ケルンに到着すると大聖堂は車窓から見えているので、どちら側に出たら良いかはすぐに分かります。
「ケルンって凄く大きな駅だわあ」ケルンの駅がこんなに大きいとは想定外でした。
実はケルンは日本人の私達にも馴染みがある地名なんですよ
「ケルンってドイツ語読みはコロンなんだ」
「ドイツ人にケルンって発音しても分からないんだって」
「そうなんです 『コロン』」
香水の「コロン」ってそのまま「ケルン」のことなんです。
「オーデコロンって「ケルンの水」って意味を知っていましたか」
「私、ちょっと賢くなったみたい」
ケルン中央駅の外に出ると
「デ・デ・デ・デカい」
「チョーデカい」
たぶんそんな言葉しか浮かんで来ないと思います。
駅前に「ドドド~ン」いきなり現れる大聖堂
この現れ方には「とにかくデカい」とか「もの凄くデカい」とかそんな言葉しか浮びません(笑)
目の前に有り過ぎて何だかよく見えないし、写真を撮ろうとしても入りきらないし
「撮影したいだけなのに、どうしたらいいのか困る」
「不思議でしょ~」
そういえばネットで「広角レンズでも納まらない」と書かれていました。
駅前の広場をどんどん大聖堂の逆方向にバックします
「まだまだバック」
「どこまでバックしたら入るの~」
あきらめて大聖堂の方に向かいます。
現在でも世界最大級の大聖堂「ケルン大聖堂」の正式名称は「聖ペトロとマリア大聖堂」。
1248年に建設が始まり完成したのは1880年のことだそうです(途中200年程中断があったそうです)。
「高さ157mで、ゴシック様式の建築物としては世界最大なんだって」
コンクリートの高層ビルを見慣れている現代人も、突き出した一本一本の尖塔や、その精緻な装飾、
石を積み上げて「天」を目指したゴシック建築の姿には、「『度肝を抜かれる』なんて言葉がふさわしい」と書いている方もいました。
「金属を使わないで石だけで」
キリスト教にとって神の国とはすなわち「天」だったので、大聖堂は天高くそびえ立つべきだと考えられていたのだそうです。
「632年を費やして完成した大聖堂なんだあ」
近づくと細部の彫刻もきわめて精密で素晴らしいと分かります。
「入り口に立つとその迫力に圧倒されます」
繊細な彫刻が施されている157mもの石の建築物を見上げます
「言葉を失います」
中に入ってみると、身廊がずっと奥まで続いています。
「思わず息をのむような光景」
柱や、その柱の装飾、高い天井のアーチ、天を突き上げるような構造はフランスで見たゴシック建築と同じ感じがします。
「でも、規模がはるかに違うんですよ」
どんどん天に吸い込まれている感じがしてきます。
観光客ばかりでなく、あちこちで十字を切る人や目を閉じ祈りを捧げている人がいる光景は、
教会を見せて頂いていることを思い出させてくれます。
神の物語を描いたステンドグラスの一枚一枚が素晴らしくて、全部カメラに収めようとしていたら全然前に進めなくなりました
ステンドグラスや天井を夢中で眺めてしまいます
「我に返ると首が痛い」
首が痛くなってうつむいた時に気が付きました。
「わあ床も美しい」
「見過ごしちゃうところだったわあ」
無宗教の私も心を洗われるような時を過ごすことが出来ました。
続く