WILD THINK

ラテン楽団「Orquesta de WILD THINK」のバンマスが、日々思うことをダブワイズ

もっと歩くこと

2006年02月23日 | 空間考
車社会。車で行けるところといったら、ジャスコ、ヨーカドー、ドンキ、ガスト、健康ランドとロクなところがない。ところが、車は便利だからと人はそういうところで買い物やレジャーなど一通りの娯楽を手っ取り早く済ませる。車社会は文化を生まない。
地方都市はどこも似たような風景で無個性だ。我が故郷、松山でも同じような現象(ファスト風土化)が進んでいる。
でも、かろうじての救いは、松山の市街は大学、高校、専門学校が結構あって、若者の街でもあるということ。
若者は、そこまで頻繁に、少なくとも通学には車を利用しない上、少ない金で消費意欲旺盛、流行に敏感で、遊びたい盛り。そういう若者が松山市街を歩いてくれる。松山市街がシャッター商店街化を免れ、文化的な香りがちょびっつ匂うのは、若者の街であるからだ。
松山市街はなんとなく僕の大好きな吉祥寺の街の雰囲気とにている。アーケードを中心に広がる雑多な猥雑な空間。小学校の時、東京に越してきた時、そう思った。こないだ里帰りした時も、まだ辛うじてその空気が残っていた。
若者が少ない、学校が少ない、大学がない、そして移動手段はもっぱら自動車。そういう地方都市の風景は悲惨だ。


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