性風俗店に並々ならぬ興味があるが、未経験。色街五反田の真っ昼間、入ろか辞めとこか考え中なう。今時のシャイネス青年サラリーマンの葛藤をここに描く。
●これまでの話
午前11時20分
改めて、まばらに人が行き来する昼前の五反田。男は坂本龍馬の有名なポートフォリオみたく遠く開国の方角へ目を細める体で、アポロシアター(ピンサロ)の方角を眺めていた。。
左:イメージ図
突然、内ポケットの携帯が震える。 . . . 本文を読む
性風俗店に並々ならぬ興味があるが、未経験。色街五反田の真っ昼間、入ろか辞めとこか考え中なう。今時のシャイネス青年サラリーマンの葛藤をここに描く。
●これまでの話
「いつまで待たせんだ。てめーはよ」
と、金髪が伸びて根元から半分くらいまで、黒くなったロン毛(和製2TONE)の若者。
男は、無茶を言うあのクライアントに見せるような、複雑な愛想笑いを見せながら、会釈をし、「にやにやしてんじゃねーよ」と . . . 本文を読む
性風俗店に並々ならぬ興味があるが、未経験。色街五反田の真っ昼間、入ろか辞めとこか考え中なう。今時のシャイネス青年サラリーマンの葛藤をここに描く。
●これまでの話
下品な極彩色のバナー広告に彩られた「アポロシアター」ホームページ。
男はまず、「料金」ボタンをクリックした。
そこには、こう書かれていた。
完全前金制 明朗会計
料金3,000円
指名料2,000円
回転料1,000円
ウラはとれ . . . 本文を読む
性風俗店に並々ならぬ興味があるが、未経験。色街五反田の真っ昼間、入ろか辞めとこか考え中なう。今時のシャイネス青年サラリーマンの葛藤をここに描く。
●これまでの話
午前11時
まばらに人が行き来する昼前の五反田。
辺りを見回すと前方にパチンコ屋発見。
男はそそくさとパチンコ屋に入店。
客のような素振りで、パチンコ台を物色する雰囲気を醸しつつ、ヤンキー、大学生、ホスト、フリーター、ヤンママ、リタイア . . . 本文を読む
性風俗店に並々ならぬ興味があるが、未経験。色街五反田の真っ昼間、入ろか辞めとこか考え中。今時のシャイネス青年サラリーマンの葛藤をここに描く。
●これまでの話
午前10時50分
ブラウザには「五反田 アポロシアター 3,000円」のヒット画面。
男は検索最上位「五反田ハイパー激安サロン アポロシアター」のトップページにリンクした。
「ようこそアポロシアターへ 18才以上Enter」
男は、躊躇なく . . . 本文を読む
●これまでの話
午前10時45分
飲食店はランチの準備が整い始めていた。
男は空腹を感じた。正確には感じようとした。突然の風俗の出現に臆した彼は、空腹を感じたことにして早めにランチをとり、自分はただランチを食べに五反田に寄ったことにしよう、という妥協案を、自分で自分自身に提案しようとしたのだ。
また、五反田に来た必然性が他に何か無いか考え始めた。
例えば、五反田発のB級グルメを味わいに、
例え . . . 本文を読む
其の1はこちら
午前10時30分。
男は相変わらず前のめりで徘徊していた。
ところで、男はかつて大学の先輩に連れて行ってもらった四ツ谷のとあるジャズバーに行くのを習慣としていた。
大して酒の味も、ジャズの味も知りもしないくせに、ただなんとなく、
かっこいい、しぶい、という自分を演出したいがために、誰に見られるわけでもないのに、四ツ谷のジャズバーに行くのを習慣としていた。
意味のわからん名前のつ . . . 本文を読む
男はムラムラしていた。
月曜の朝っぱらからムラムラしていた。
めざましテレビが安宿の有料チャンネルに、
日経新聞が夕刊ゲンダイに見えるほどに、
なぜかムラムラしていた。
午前8時半、そのムラムラした気持ちを
引きづりつつ、出勤。今日の予定、品川の客先直行、10時アポ。京王線新宿行きに乗車。
すでに男の視界に入る女性は、ことごとくAV女優にしか見えないのであった。
午前9時45分、品川駅下車。す . . . 本文を読む