独立の息吹とともにジャマイカで生まれたスカが、1970年代後半、斜陽の大英帝国にて2トーンとなって生まれ変わったのは、音楽のマジックだ。
遠く20年前、大西洋彼方のジャマイカのオーセンティックスカに、時代の鏡たる同時代性を見いだしたスペシャルズは偉大だ。
ということで、スペシャルズのカバーした名曲を元ネタと一緒に。何もかもが素晴らしい。テクニックとは別次元。
The Skatalites-G . . . 本文を読む
金麦の夏がそろそろ終わろうとしてます。
タイアップ曲の「タイトゥンアップ」を聴くと無駄に気分がよくなり、無駄に何かが始まる予感がしてしまいます。
Archie Bell & The Drells - Tighten up (1968)
それに因んで、同曲を大胆にパクったサルサの名曲を紹介。
全部聴くと面白いよ。どれもこれも一緒で違う感じが。
THE TnT BAND - THE MED . . . 本文を読む
北島三郎(親父)
サブちゃんこと北島三郎を思うと、下の3人を思いだす。
それは僕だけはあるまい。
ジェームスブラウン(ゴッドファーザー)
マイルスデイビス(帝王)
フェラクティ(大統領)
それぞれ演歌、ファンク、ジャズ、アフロビートの巨人であり、巨根である。
強固なファミリーを築き、巨根の如くその頂点に君臨し、絶対的な存在感を発する黒い生命体。
何人たりたとも、どんな論理や倫理を並べて . . . 本文を読む
シンプルなものには、すんごくエネルギーが内包されている。。
なぜなら、乱雑でとっちらかってる状態を整理することに手間と暇を知恵をかけているから。
だから、その見えないエネルギーを感じて、人は美しいと感じるのだ、と思う。
レゲエはまさにその妙。
それが完成にいたるまで、混沌を整理する作業にすんごくエネルギーを費やした。400年も。
だからレゲエのドラムとベースには超エネルギーが詰まっておるのじゃ。 . . . 本文を読む
1.SONNY ROLLINS [What's New?] 1962
2.mighty sparrow [hot & sweet] 1974
3.Cedric 'Im' Brooks [From Mento To Reggae To Third World Music] 1975
僕のカリプソ名盤。
カリプソは1940~50年代、旧大英帝国の植民地、トリニダードかジャマイカが全盛なのだ . . . 本文を読む
上段:Hector Lavoe(エクトルラボー)
下段:Joe Bataan(ジョーバターン)
まず、このツラがまえを見て欲しい…
ルード感、ゲットー感たっぷり。ワルい。
エクトルラボーは"El Cantante"(スペイン語で歌手の中の歌手)と、
ジョーバターンは"King of Latin Soul"と呼ばれる。
いずれも60年代初頭にサルサの王道レーベル「FANIA」でキャリア . . . 本文を読む
先日「ソウルパワー」を観た。近所の映画館で。
劇中に通底しているテーマでジェームスブラウン(以下JB)の" I am somebody"って言葉がある。
「おれはれっきとした尊厳ある人間だ」、ならびに高じて「おれは人間様だ」
みたいな意味だと思う。
JBはJBであるからこそ、JBである。
蔑まれ虐げられてきたアメリカ黒人の痛烈な自我の発動。
この映画は1974年 . . . 本文を読む
ラジオから流れてた東京スカパラダイスオーケストラ。ふと思った。
これは「スカ」じゃないじゃん。と。良し悪しは別にして。
世の中には色んな音楽ジャンルがあるけれど、スカの特異なところは、間違いなく何の疑問の余地なく、スカというジャンルの創設者は「スカタライツ」であるということ。
他のジャンルだと俺が、いや俺がオリジネーターだと色々異論があるのだけどね。普通は。
他に強いていうならアフロビート=フェ . . . 本文を読む
「ロック、ヒップホップ、ジャズ、R&B、レゲエ、テクノ、パンク、ハウス、ジャンルにとらわれない唯一無二のサウンド。」的なうたい文句のバンドはプロアマ問わずごまんといるけど、それらは聴くまでもなく陳腐で面白くない、と思う。
どれもこれも大して深く掘り下げて聴き込んでませんよ、とカミングアウトしてるようだ。
レコ評でそういう表現をするライターも然り、表面だけ聴いて、特にいいとも思わなかったけど、とりあ . . . 本文を読む
エルカンタンテ、エクトルラボーばっか聴いている。
サルサは蝉のようだ。東京の蝉みたいだ。
東京の蝉は夜でも鳴く。都会の輝き続ける灯りのせいで昼夜の見境がなくなってるからだそうな。
真夏の夜に威勢よく鳴きまくって数日ではかなく死んでいく東京の蝉みたいだ。
ニューヨークサルサは陽気なラテン音楽の中に狂気と儚さが見えかくれしてるとこが素晴らしい。
エクトルラボーは60~70年代にニューヨークで活躍 . . . 本文を読む
あがた森魚/歌、ティンパンアレー/演奏の「僕は天使ぢゃないよ」を聴く。それにしてもティンパンアレーのファンクネスは半端ねーな。とか思いながら鈴木、細野、林のアンサンブルを楽しんでると、上に乗っかるあがたの声が気になる。最初はうざかったけど、だんだんなんかいいこと歌ってるくさいと思うようになった。んで、仕事中にもそのセンチメンタルでフラジャイルな歌詞世界が頭の中を勝手に反芻するようになり、泣く。モニ . . . 本文を読む
ノベルティソングっていうジャンルがある。細野さんのトロピカル3部作とか大滝詠一のナイアガラとか、、一歩間違えればコミックソング、一歩間違えれば盗作。要するに元ネタへの愛情あるパロディ音楽がノベルティソング。
ブルーハーツがハイロウズに変わった時、なんか好きになれなかった。リアルじゃねーし、何かへんな余裕があるし、、とか思ったティーンネージャー。
義理の弟(小6)がハイロウズが好きで最近よく聴く機会 . . . 本文を読む
僕思うに、日本の代表的なロックバンド(広義な意味で)っつーのは○○のフォーマットを借りたフォークソングじゃあないのか。
例えば、はっぴいえんどは60年代ロックのフォーマットでやるフォーク。
RCサクセションも然り。彼らはもともとフォーク出身だったし。
ブルーハーツはパンクのフォーマットでやるフォーク。ゴーイングステディとかも然り。
まぁくよくよしていて内省的なフォーク的な世界を、その時々の流行りの . . . 本文を読む
前々から気になってたけど、日本の昨今の若者音楽(ロックでもパンクでもヒップホップでもレゲエでもフォークでもビジュアル系でもJ-POPでも)ってなんかやたら高音域が強調されていて、長く聴いてると耳がキンキンして痛いなぁ。と思いませんか?
先日見た、日本のレゲエのドキュメント「メロディアスリディム」で日本のダブの草分け「ミュートビート」のドラムの人が「デジタルリバーブとか当時出始めた機材でダブをやった . . . 本文を読む
「27歳死亡説」について、吉祥寺のハモニカ横町の飲み屋にて、友人と語らう。まぁ、ジミヘン、ジムモリソン、ブライアンジョーンズ、シドヴィシャス、カートコバーン等、ロックスターは、27歳で死ぬという説。
んで、なんで死ぬかというと、彼らは寂しくて死ぬんじゃねーか。と。つまり、周りの友人、ポールとかミックとかキースとかジョニー(サンダースじゃない方)とかが、「もうヤンチャやってらんねー。家庭もあるし、オ . . . 本文を読む