WILD THINK

ラテン楽団「Orquesta de WILD THINK」のバンマスが、日々思うことをダブワイズ

[連載小説] 五反田アポロシアターマンデイスペシャル 其の8 「維新」

2011年09月23日 | 小説 G.A.M
性風俗店に並々ならぬ興味があるが、未経験。色街五反田の真っ昼間、入ろか辞めとこか考え中なう。今時のシャイネス青年サラリーマンの葛藤をここに描く。 ●これまでの話 午前11時20分 改めて、まばらに人が行き来する昼前の五反田。男は坂本龍馬の有名なポートフォリオみたく遠く開国の方角へ目を細める体で、アポロシアター(ピンサロ)の方角を眺めていた。。 左:イメージ図 突然、内ポケットの携帯が震える。 . . . 本文を読む

紀勢さんと綿貫の爺さん

2011年09月20日 | 紀勢やう考
僕の友人であり、我が楽団の作詞担当でもある紀勢やう子さん(33)。 紀勢さんの住む茅場町のご近所さんに「綿貫の爺さん」と呼ばれる齢90近くにもなる古老がいる。 綿貫の爺さんは、紀勢さんが通っていた小学校の登校時の交通整理をボランティアで行っていたことから、地元の茅場町キッズの間ではかなりメジャーな存在だ。 なんでも紀勢さんの兄の時分から現在でも続けていることから、実に40年近く、地元キッズを「気を . . . 本文を読む

[連載小説] 五反田アポロシアターマンデイスペシャル 其の7 「発音」

2011年09月13日 | 小説 G.A.M
性風俗店に並々ならぬ興味があるが、未経験。色街五反田の真っ昼間、入ろか辞めとこか考え中なう。今時のシャイネス青年サラリーマンの葛藤をここに描く。 ●これまでの話 「いつまで待たせんだ。てめーはよ」 と、金髪が伸びて根元から半分くらいまで、黒くなったロン毛(和製2TONE)の若者。 男は、無茶を言うあのクライアントに見せるような、複雑な愛想笑いを見せながら、会釈をし、「にやにやしてんじゃねーよ」と . . . 本文を読む

僕の好きなタイトゥンアップ

2011年09月13日 | 音楽考
金麦の夏がそろそろ終わろうとしてます。 タイアップ曲の「タイトゥンアップ」を聴くと無駄に気分がよくなり、無駄に何かが始まる予感がしてしまいます。 Archie Bell & The Drells - Tighten up (1968) それに因んで、同曲を大胆にパクったサルサの名曲を紹介。 全部聴くと面白いよ。どれもこれも一緒で違う感じが。 THE TnT BAND - THE MED . . . 本文を読む

[連載小説] 五反田アポロシアターマンデイスペシャル 其の6 「回転 」

2011年09月12日 | 小説 G.A.M
性風俗店に並々ならぬ興味があるが、未経験。色街五反田の真っ昼間、入ろか辞めとこか考え中なう。今時のシャイネス青年サラリーマンの葛藤をここに描く。 ●これまでの話 下品な極彩色のバナー広告に彩られた「アポロシアター」ホームページ。 男はまず、「料金」ボタンをクリックした。 そこには、こう書かれていた。 完全前金制 明朗会計 料金3,000円 指名料2,000円 回転料1,000円 ウラはとれ . . . 本文を読む

働くおっさん vs 紀勢兄

2011年09月08日 | 紀勢やう考
僕の友人であり、我が楽団の作詞担当でもある紀勢やう子さん(33)。 紀勢さんには、一回り以上歳が離れた兄が1人いる。東京大学文3卒のインテリ学士だ。現在、中野在住、在野の学者として社会学を研究しつつ、大学講師や塾講師をしているそうな。 先日、兄と兄の後輩、喜連川さんと三人で飲んだ際、左派リベラルである筈の兄が、信じられない差別的な発言をしたそうな。 其のいきさつはこうだ。 品川でいい感じにできあ . . . 本文を読む