歯科治療の,
最近の進歩は、目覚ましいものがあります。歯科が主に対象としている虫歯や歯周病の患者さんは、
予防歯科の発展によって、大幅に減少しました。
特に、子供のむし歯は、昔は「むし歯の洪水!」といって、街には虫歯の子供があふれかえっていました。
今日では、保健所の健診でも保育園や幼稚園、小学校、中学校、高校の歯科健診においても虫歯の子供は
極めて稀になりました。(もちろん地域差はあります)
子供のむし歯が減少する事によって、新たな問題が生まれました。
それは、子供の歯並びやかみ合わせの不正が、増加しているのにもかかわらず、むし歯がないので
歯科受診をしてこなかった子供たちの歯並びやかみ合わせの不正が見落とされてきたという事です。
一方で、子供時代に矯正治療をしてこなかった子供たちが大人になって、歯並びやかみ合わせを治したいと
この傾向は、世界的なもので、今では海外から昔では考えられないような矯正歯科治療のシステムが開発されてきました。
その代表的なものが、マウスピース矯正といわれる「インビザライン」のシステムです。
私は、約10年前にこのシステムを導入して、「インビザラインドクター」になりました。
一般的な、ブラケットとワイヤー矯正を25年間続けてきた後でした。
その後、10年間、他の取り外し可能な矯正装置と共にインビザラインによる矯正歯科治療を行ってきて
今では、従来のワイヤーを用いた固定装置とあまり遜色なく、矯正歯科治療を行えることが分かってきました。
少しでも多くの人に、矯正歯科治療の選択肢を知っていただき、矯正治療を検討される人がアメリカのように増える事を望んでいます。