品川区大井町愛D歯科&矯正歯科(抜かない、削らない、神経を残すや顔や口の健康美容を目指します。)

歯を抜かない子供の矯正治療や矯正歯科、むし歯や歯周病予防、歯科ドックなども行い、顔や口の健康美容を考え治療を行います。

子供の睡眠時無呼吸症候群やいびき

2019-06-10 20:05:05 | 狭窄歯列弓

最近のデータによると、不登校の子供は、全国で44万人だそうです。

私たちの子供の頃は、確かに幼稚園や学校には行きたくない時もありましたが、基本的には

大人が仕事に行くように、子供は学校に行くというのが、当たり前だ思っていたので、不登校の子供は

何か病気や極端な体調不良がある子だと思っていました。

と、いうよりも今と違って、家に閉じこもっていてもそれこそやることがないので、外に行って、友達と

日が暮れるまで遊ぶというのが、小学校低学年までの定番の子供の行動パターンでした。

(その友達作りのために幼稚園や学校に行っていたのかもしれません。)

その時に、よく運動をしたり、大声で笑ったり話したりと身体も口の周囲の運動も自然に行っていました。

それが、今では、スマホもゲームもあるので、家に一人でいることが多くなったせいなのか?

食生活の極端な欧米化や軟食(やわらかい食べ物)化で、食物をよく噛まなくなったり、

外で遊んだり、大声を出す機会がなくなったので、心や身体の成長発育と共に、顎の成長発育も悪くなって、

顎周りや首周りの骨や筋肉が弱くなって、弱小化して、昔では考えられなかった小児のいびきや睡眠時呼吸障害を

引き起こしていると考えられています。

この問題は、日本だけでなく世界中の医師やとりわけ歯科医師にとって、100年近く前から懸念されてきた問題です。

子供の「朝がつらい」「朝起きられない」「昼間眠たい」「いびきをかく」「鼻がつまる」「口がポカン」などは

今では、普通のように思われている方も少なくないのですが、そういったことが、

もしかしたら子供たちの何か「つらさ」や「身体の不調」のサインかもしれません。


狭窄歯列弓の定義

2019-05-23 22:46:40 | 狭窄歯列弓

狭窄歯列弓とは、

不正咬合の歯列弓形態の不正の1つで、臼歯部の舌側転移により起こった歯列弓の臼歯間幅の

狭いものをいい、angleの分類のⅡ級1類症例によくみられる。

異常な筋機能により起こることが多く、

口蓋も深く、いわゆる高口蓋を呈する場合が多い。

 

 

                       歯科矯正学辞典より引用


お口ぽかん~口を閉じられない子供たち

2019-05-07 17:20:51 | 狭窄歯列弓
口が閉じられない、お口ポカンの子供たちが増えています。
少し前ならその子供たちに「お口を閉じなさい」っと言って、お口を開けている習慣を
やめさせれば、口呼吸が鼻呼吸になって、年中お口ポカンをしている事は、なくなったのかもしれません。
ただ、最近では、それだけでは。口呼吸もお口ポカンも良くならないケースが、多く見られるようになってきました。
お口を閉じて鼻呼吸をするには、お口の中で、舌が収まるスペースがなければなりません。
ところが、小さいころから歯や顎をあまり使わずに、歯の大きさに対してそれを支える骨の成長が十分でないと
写真のような狭窄歯列弓になってしまします。
こうなると、舌は、上顎も下顎も収まるところがないので、お口ポカンの口呼吸になってしまうのです。














この状態では、食物を前歯で噛み切ったり、奥歯ですりつぶしたりは、ほぼできません。
口に入れるものや出す方の腸に、関心が寄りがちですが、
何をどう噛めるかという事にも関心を持ってほしいと思います。

日本人の未来の顔の変化

2019-04-25 16:21:28 | 狭窄歯列弓



これは、未来の日本人の顔のシュミレーションを20数年前に、人類学者の監修の下に
作られたものです。
これが、世の中に公開された20数年前には、こんなにも早く日本人の顔や体格が変化するとは、
誰もが考えていなかったと思います。
今の若い人や子供たちを見ていると、昭和の日本人とは、容姿が大きく変わっていると思います。
その変化を生んだ主な要因は、食の変化です。
と、同時に、咀嚼回数の減少、咀嚼様式の単純化など、咀嚼という行為そのものが、
変わってきてしまいました。
食の欧米化が、日本人の噛むという行為に影響を与え、その結果が歯を支えている顎の大きさや形に
影響を与えて相対的に、日本人の顔の形を変えてしまっているのです。
食の欧米化は、また、病気の欧米化をもたらしました。
昔では考えられない数のがん患者、難病患者、アレルギー患者、正に、
病の欧米化です。
顔が変わる背景には、こういう事態が起きているのです。




















「人の顔を変えたのは何か」から引用

虫歯→狭窄歯列の洪水

2019-04-22 16:00:29 | 狭窄歯列弓
今から30から40年前は、日本の歯科医師の多くは、子供たちの虫歯の治療に追われていました。
毎日、治療しても治療しても虫歯の患者さんは減らなかったので、
当時の事を例えが適切かはわかりませんが、「虫歯の洪水」と呼ばれていました。
当時は、子供の90%以上、大人は、そこに歯周病が加わるので、日本人の多くが歯科の病気になっていました。
それこそ、朝から晩まで治療しても治療しても患者さんは、一向に減りません。
正に洪水のように、患者さんが待合室にも診療室にもあふれていました。

それが、25年位前から虫歯も歯周病も予防や治療法の進歩によって、減少に転じました。
特に、子供の虫歯の数は、減少の一途を辿っていきました。
今では、子供の虫歯は、ほとんど見られなくなりましたが、(予防歯科の勝利です)

その反面、最近は、狭窄歯列の子供の増加によって、口腔機能の発達が未熟な子供たちが増加してきました。









それに伴って、鼻がつまってお口がポカンと開いている口呼吸の子供がすごい勢いで増加しています。
その子供たちは、学習能力、運動能力の低下や食事の時間が長い、極端に、身長が高いか低い、太っているか痩せすぎている
アレルギー疾患を抱えていたり、歯並びや噛み合わせが悪い、頭痛や便秘、下痢、やる気が出ない、ボーとしているなどの
心身的な問題を複数抱えていることがよくあります。
それらは、生活習慣の大幅な変化によって、変化してきているもので、
特に、食生活の欧米化や軟食化が大きな原因の一つと言われています。
成長期の口腔機能の発達は、全身の姿勢・呼吸・咀嚼・嚥下・発音・顎及び歯列の形態に関与しているとの報告があります。









狭窄歯列弓に対応している歯科医師の人数からすると、正に「狭窄歯列の洪水」といっても
決して言い過ぎではないような気がします。