日曜日の朝は息子の数学の勉強です。
今回、印象深かった問題を一つ。
先の大震災の翌年の入試にセシウム137の減衰に関する問題を出題した大学が有りました。
まず、セシウム137の半減期は与えられた①式を変形して簡単に求められます。
概ね、30年の半減期である事は、原発事故当時に盛んに報道されていました。
本題はマークシート方式の問題なので、時事問題に敏感な文系の受験生は、知識から正答したかもしれません。
続いて、半減期が30年であるセシウム137が、概ね10000分の一以下の量に減衰するのに必要な期間を求めさせる問題です。
30年の半減期が如何に問題なのかが切実に理解できます。
カルシウムと似た化学的な性質をもつセシウムが人体に取り込まれると骨に蓄積され、そのセシウム137は、β線を、その人の生涯に渡って放射し続けます。
数学の問題としては基礎的なものですが、考えさせられる問題です。
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