空たかくべんたういたゞく
光あまねく御飯しろく
けふも大空の下でべんたうをひらく
飯のうまさもひとりかみしめて
青空のした秋草のうへけふのべんたうひらく
大空の下にして御飯のひかり
おべんたうをひらく落葉ちりくる
けふのべんたうは岩のうへにて
(「放浪行乞 山頭火百二十句」金子兜太 集英社文庫 1992年)より
富翁
光あまねく御飯しろく
けふも大空の下でべんたうをひらく
飯のうまさもひとりかみしめて
青空のした秋草のうへけふのべんたうひらく
大空の下にして御飯のひかり
おべんたうをひらく落葉ちりくる
けふのべんたうは岩のうへにて
(「放浪行乞 山頭火百二十句」金子兜太 集英社文庫 1992年)より
富翁