ふと空を見上げてみる。
「あれから一年…。」
昨年五月、言いようのないショックが彼を襲った。
あの悪夢は今でも忘れない。いや、脳裏にこびりついてしまっているのかもしれない。
多くの仲間達が命を絶ち、そして、自らの心にも傷を受けてしまった戦いから一年以上経つ。
星凜祭関連である村の依頼で参加した芝居の後、自らに声をかけ、心の傷は癒したのは赤い狩衣を着た青年だった。
彼は今、自らが所属する作戦旅団とは別の作戦旅団に所属している。
そして、彼は自分がいないときに行われたレルヴァ大遠征で、華々しい活躍を見せたという。
そして、敗戦から一年近く経ち自らが参加した特務部隊が犯してしまった致命的なミス。このミスとレルヴァ大遠征の失敗が、今の状況に陥らしてしまった。
「あの人も、僕と同じあの空を見上げているのかな?」
もう一度、静かに空を見つめる。
そのとき、静かなる進軍歌の様に、彼の耳に弓弦の鳴る音が聞こえてきた。
そして、自分が特務部隊に参加するとき、彼が送ってくれた16等分の分かれた円のお守りを見つめてみた。
我、我が称号の通り、彼の地より必ず汝の元へ帰ることを誓わん。
そんな言葉がお守りから聞こえてきた気がした。
赤い狩衣の青年が、静かに時を待っている。
「もう2ヶ月ですか…。時が経つのも早いものですね。」
青年が西方ドリアッド領のレルヴァへ赴いたのは2ヶ月前、同盟にとっては最悪のシナリオを描いた。ソルレオン滅亡…、この罪の意識をぬぐい去るように、こつこつと冒険を重ねていた。
パートナーの帰還、彼は自らが所属していた旅団を一時退団してまで、彼が所属する旅団へ入団した。彼の帰還を祝い、労をねぎらうために…。そして、共に戦うために…。
そして、いつの間にか自分のことを「師匠」と呼ぶ人物まで現れていた。
それについては、当人は、うれしく思っている。
「私の背中、二人に託します。だから、絶対に生きて帰ってきてください。」
静かに、こう呟いている自分がいた。
空を見上げる。特務部隊に居たパートナーが成したことを自分が上回れるかどうか、心配ではある。その呪縛から振り切るように、空を見上げた。
そして、自らを励ますように、こう呟いた。
「我が名はマイト。我、地上より舞い降りし業火となりて、闇を打ち払わん。」
「あれから3ヶ月か…。」
少女は、静かに息を吐いた。
あれから3ヶ月経った、自ら志願してアンサラー護衛士団に入った。
3ヶ月間の特務部隊での生活により、彼女の中で何かが変わった。称号も変えた。
同じ牙狩人で「師匠」と呼べる人物も出来た。
その人物は、第3で拠点を占拠する任務に就くという。もっとも過酷でもっとも危険な戦場である。戦場の名は「終着の地『エルヴォーグ』」―同盟にとって一番因縁深い場所でもある。
そして、彼の背中を守るのが彼女が所属する第4作戦である。
「絶対、守ってみせる。みんなの希望を守るために…。」
そして、一年以上前に起きたあの悲劇を思い起こしていた…。
そのことが遠因で特務部隊に志願した。
そして…。
「師匠」が死地へ赴く前、彼女は静かに彼に告げた。
「御武運を…。」
それぞれの夜が過ぎ、そして、決戦の日を迎える。
彼らは、生きのびて、地上へ戻ることが出来るのだろうか?
今はただ、一振りの剣として、一張りの弓として…。
む~、最後がちと微妙になってしまいました…。
さすがに、キャラの癖をつかむのが難しいッスね…。まだまだ、修行せねばなりませぬ…。
決戦前夜と言うことで、こんな感じで描いてみました。
日付では、今日ですが…。決戦まであと9時間。思い思いの時間を過ごしていると思います。
明日の午後9時、すべての審判が下されるとき、喜びの歌を奏でているのでしょうか?
ちなみに、このタイトル某球団のスローガンとか、応援ソングのタイトルというのは抜群に秘密だ!
「あれから一年…。」
昨年五月、言いようのないショックが彼を襲った。
あの悪夢は今でも忘れない。いや、脳裏にこびりついてしまっているのかもしれない。
多くの仲間達が命を絶ち、そして、自らの心にも傷を受けてしまった戦いから一年以上経つ。
星凜祭関連である村の依頼で参加した芝居の後、自らに声をかけ、心の傷は癒したのは赤い狩衣を着た青年だった。
彼は今、自らが所属する作戦旅団とは別の作戦旅団に所属している。
そして、彼は自分がいないときに行われたレルヴァ大遠征で、華々しい活躍を見せたという。
そして、敗戦から一年近く経ち自らが参加した特務部隊が犯してしまった致命的なミス。このミスとレルヴァ大遠征の失敗が、今の状況に陥らしてしまった。
「あの人も、僕と同じあの空を見上げているのかな?」
もう一度、静かに空を見つめる。
そのとき、静かなる進軍歌の様に、彼の耳に弓弦の鳴る音が聞こえてきた。
そして、自分が特務部隊に参加するとき、彼が送ってくれた16等分の分かれた円のお守りを見つめてみた。
我、我が称号の通り、彼の地より必ず汝の元へ帰ることを誓わん。
そんな言葉がお守りから聞こえてきた気がした。
赤い狩衣の青年が、静かに時を待っている。
「もう2ヶ月ですか…。時が経つのも早いものですね。」
青年が西方ドリアッド領のレルヴァへ赴いたのは2ヶ月前、同盟にとっては最悪のシナリオを描いた。ソルレオン滅亡…、この罪の意識をぬぐい去るように、こつこつと冒険を重ねていた。
パートナーの帰還、彼は自らが所属していた旅団を一時退団してまで、彼が所属する旅団へ入団した。彼の帰還を祝い、労をねぎらうために…。そして、共に戦うために…。
そして、いつの間にか自分のことを「師匠」と呼ぶ人物まで現れていた。
それについては、当人は、うれしく思っている。
「私の背中、二人に託します。だから、絶対に生きて帰ってきてください。」
静かに、こう呟いている自分がいた。
空を見上げる。特務部隊に居たパートナーが成したことを自分が上回れるかどうか、心配ではある。その呪縛から振り切るように、空を見上げた。
そして、自らを励ますように、こう呟いた。
「我が名はマイト。我、地上より舞い降りし業火となりて、闇を打ち払わん。」
「あれから3ヶ月か…。」
少女は、静かに息を吐いた。
あれから3ヶ月経った、自ら志願してアンサラー護衛士団に入った。
3ヶ月間の特務部隊での生活により、彼女の中で何かが変わった。称号も変えた。
同じ牙狩人で「師匠」と呼べる人物も出来た。
その人物は、第3で拠点を占拠する任務に就くという。もっとも過酷でもっとも危険な戦場である。戦場の名は「終着の地『エルヴォーグ』」―同盟にとって一番因縁深い場所でもある。
そして、彼の背中を守るのが彼女が所属する第4作戦である。
「絶対、守ってみせる。みんなの希望を守るために…。」
そして、一年以上前に起きたあの悲劇を思い起こしていた…。
そのことが遠因で特務部隊に志願した。
そして…。
「師匠」が死地へ赴く前、彼女は静かに彼に告げた。
「御武運を…。」
それぞれの夜が過ぎ、そして、決戦の日を迎える。
彼らは、生きのびて、地上へ戻ることが出来るのだろうか?
今はただ、一振りの剣として、一張りの弓として…。
む~、最後がちと微妙になってしまいました…。
さすがに、キャラの癖をつかむのが難しいッスね…。まだまだ、修行せねばなりませぬ…。
決戦前夜と言うことで、こんな感じで描いてみました。
日付では、今日ですが…。決戦まであと9時間。思い思いの時間を過ごしていると思います。
明日の午後9時、すべての審判が下されるとき、喜びの歌を奏でているのでしょうか?
ちなみに、このタイトル某球団のスローガンとか、応援ソングのタイトルというのは抜群に秘密だ!