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中国故事「一炊の夢」

2013-11-15 | 中国の物語

 昔、科挙の試験を受けるために都へ行く書生が、道中、邯鄲にある宿に泊まった時のことだ。書生はそこで、ひとりの年老いた道士と出会った。書生はその道士に自分の貧しくつらい身の上を悲しげに訴えた。道士は書生の話を聞いて、ひどく同情し、袋から枕をひとつ取り出して、彼にあげた。 

 道士は、「この枕をして寝ると、もう貧しくなくなる。」このとき、宿の主人はちょうど黄金色の粟飯を料理していた。書生はその枕を使って眠った。

 夢の中で、彼は宰相になっていた。しかも、妻を持ち、子供もできて、栄耀栄華を極めて……。

 しかし、彼が夢から覚めた時、まわりの様子はすべて元通りで、相変わらず、貧しい学生のままだった。店の主が作っていた粟飯もまだできていなかった。


[原文]黄粱一梦

  从前,有一个进京考的穷书生,途中,在邯郸的一家旅店住宿时,遇见了一个老道士。书生伤心地向道士诉说了自己的穷苦身世。道士听了以后,非常同情。于是从包儿里拿出一个枕头递给他。道士说:“你枕着这个枕头睡上一觉就不会再受穷了。”这时,旅店的主人正在做着一锅黄澄澄的小米饭。书生枕着枕头睡着了。他梦见自己当上了宰相,娶妻生子,荣华富贵・・・・・・。但是,当他从梦里醒来时,周围的一切还是老样子,自己还是一个穷书生,店主人做的小米饭还没熟呢。



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