用事でJR常磐線の、ある駅の近くまで出かけた。
土曜日ということで道路は比較的すいていて、わりと早めに目的の所まで着いた。それでも1時間40分弱という所要はさすがに遠いという感じはぬぐえない。
北関東の田舎道は観光地と違い、土曜日曜になるとほとんどの道路で車の数がぐっと減る。だから土日は車で出かけるには便利なのだ。通勤や仕事の車が極端に少なく、特に貨物車輌を見かけることがほとんどない。平日と比べ、運転にも気が入る。もちろん安全運転第一ではあるけれども。
そんなことを思いながらのドライブ気分で訪ねた地を終え、昼ご飯はさあどこにするか。
あっ、そうだ。昨年の4月に旅のイベントで計画したあの店がいいととっさに思い浮かんで、ハンドルを霞ヶ浦の方へ向ける。コロナさえなければ昨年そのイベントで10名でご飯を食べることが決まっていた店へ。
6種類の刺身はさすがに豪華で、海鮮専門の店だから、鮮度は抜群。計16切の刺身群はまさに圧巻である。うち、まぐろ5切の厚みは普通の刺身の2倍どころか3倍近くまである。
そして後から出てきた茶わん蒸し。さらにコーヒーゼリーとホットコーヒー。これは超豪華な昼ご飯だと何度も感じながら、飢えた喉をうるおす。味の確かさにうなずきながら。
これだけいただいて1160円の税込み。つまり、1057円の税別の料金にはさすがにまいった。
店の感じが良く、奥さんが応対に田舎流ではあるがていねいで、また何度も来たいと思った。
食事後は湖に面する蓮の公園に立ち寄ってみる。以前に二度ばかり訪ねてはいるが、今回も疲れた心を満たすには十分なほどであった。いや、十分どころか、申し訳ないくらいの蓮と天気と爽やかさで、心いくまで自然を堪能してしまった。
商売的な管理ではなく、自然な管理でよく手入れされており、誰もが無料で楽しめる蓮の公園。また来ようと、何度も車の中で思った。
「心に残る旅(7)最高の刺身定食と黄色い蓮の花」