庭に出ると白い星が所狭しと春風に揺れてひしめきあっている。今日も家のまわりをあちこちで。
早春から春にかけていっせいに花を咲かせるハナニラ。ほんのりと青みをおびた白い星のような花びら。先端がとがっていて、さっそうとしているのがこの花の良さかもしれない。
以前はユリ科としていたが、どうも最近はヒガンバナ科となっているようだ。
原産地はペルーやアルゼンチン。明治の中期に渡来し、今ではどこでも見られるようになった花。名前はニラでも野菜のニラとは違う。葉っぱの匂いがそのニラに似ているのでハナニラと名づけられたらしい。
花言葉は悲しい別れ、別れの悲しみ。
日が当たらないと花が咲かないが、あとはどこに植えても土壌を選ばないし、肥料も必要なく、放っておいてもよい。
土いじりの苦手な私にはもってこいの花のひとつだと思っている、毎年植えっぱなしで、丈夫そのもの。
まことにありがたいとこの春もまた思うことしきり。
「季節の花(57)星形の花を群がりつけるハナニラ」