そこまでわざわざ訪ねて行くほどではないけれど、近くまで行ったときにはついでに寄ってみたいなと思う観光箇所は意外に多い。というか、ほとんどの観光地はそういう部分をもって成り立っているのかもしれない。
ドラマでいえば決して主役ではなく、脇役もしくは端役のようなもの。
今回訪ねた騎西城(きさいじょう)もまさにそうだった。
ここだけで行くには時間と交通費がなんとなく惜しい。でも○○を見るために、ついでになら寄ってもいい。日本の観光地というのは、そういう部分が大なのかもしれない。
戦国時代に築城され、江戸初期にはすでに廃城とされたと記録に残る。もっともその頃の騎西城はこのような姿とはだいぶ異なっていた模様だ。しかしその面積は今の何倍になるのだろうか。ざっと考えてみても10倍は軽く越すだろう。それは資料の絵図からもうかがえる。
帰りに和菓子屋さんに寄ってみる。ここのいちじく饅頭がお目当てなものだから。
だから、このお店を訪ねるついでに騎西城に寄ってみたということになる。7、8回目くらいの訪問ではあったが、ご主人の熱心なお人柄、娘さんの応対が今回も心に残った。
「心に残る旅(26)騎西城は決して主役ではないけれど」