ただごと

たいくつこそがすばらしい!日常のただごとをただごとでない風に綴るのらくら日記

トラウマ闘争3

2011年10月20日 | 日記

さあ、これで終わりにしようぜ!ちっぽけな幼少期ダメージ話!

 

はっきり言って、七咲がいる地域は大阪の端っこの方なので、

田舎、といえるほどには自然に恵まれているわけでもなく、

都会、といえるほどに文明開化な土地柄でもない、

…という、

 

どうにも中途半端

 

な地域に住んでいるので、虫との闘争の思い出も中途半端!!

 

もっとこう、

カエルの尻にストローを突き刺して膨らませて遊んだ(田舎派)

とか

え?カブトムシ?ムシキングのあれ、実在する生き物なの?(都会派)

みたいな、両極端な話にならないところが「ただごと」のぬるっぽい点ですが

今日もおつきあいありがとうございます。

 

 

  

チョウやクモの話と前後して、徐々に虫に対する恐怖心が芽生え始めた子供時代。

父の教育方針が、「子供は自然界で死に目にあいながら成長するべし!」だったので

とにかく、「虫が恐い」とちょっと騒ぐだけで、千尋の谷から突き落とされる日々でした。

 

その千尋の谷仕様が、前日の記事の「チョウの真空パック」であり、

今日の記事の、「セミ地獄」であります。

夏休み、遊び先から家に戻ると、家じゅうに何十匹というセミが放たれていました。

 

廊下の壁や部屋の壁、とにかく、壁という壁にびっしり止まっているセミ!!

 

しかも、大阪のセミはでかくてブッキーです。

多分、クマゼミとアブラゼミが多いんじゃなかろうか、と思って再び、検索。

二度あることは三度ある、といいますからね(?)。

それに、ボケも「三回」がお約束ですしね。

 

とはいえ、今度は画面いっぱいにセミの画像を満載されても

それが大阪のセミかどうか見分けられないので、ここは素直に、

大阪市立自然史博物館のサイトに行ってきました。

 

うう…っ、ぐっはあ…!!知ってたけど、セミも結構、見た目が強烈だな…(汗)

 

なんだか、連日自らダメージをくらいに行ってるマゾさ加減が

そろそろ度を越してるんじゃないか、と、やや己の神経を疑いだしたとき、

セミの声が聞こえまして。

 

亡霊!?それともダメージくらいすぎて幻聴が?!

 

と、かなりビビりましたが、なんとその頁、勝手にセミの声を再生してくれる頁でした。

肌寒い部屋でしんみりと一人記事を書きながら、なんと脳内では

秋の夜長を鳴きとおす~、あーあ、おーもーしーろーい、虫の声~♪でしたよ、これが。

 

ええ、はい。

そんなこんなで、鳴き声で絞り込みましたが、クマゼミとアブラゼミで良かったようです。

あと夏の終わりにツクツクホウシ。

七咲のいる地域でミンミンゼミが鳴いてることはまずないです。

 

話を戻しまして。

とにかく、クマゼミとアブラゼミがびっしりの家。

とって放したのはもちろん、父親。

セミが壁にいるのが恐くて嫌なら、自分たちで捕まえて外に出せ!!という厳命が下る家。

セミも恐いけど、地震雷火事親父、恐いもの名物の親父の厳命なので逆らえません。

 

セミの鳴き声の大合唱に負けないくらい泣きわめきながら、1匹ずつ出しましたよ、外に。

 

わたし何が楽しくて生きてるんだろう

 

と思ったのを覚えてます。

セミごときに人生まで考えてしまう、軟弱な子供時代。

しかし、その軟弱さ以前の記憶では、どんなセミもがっつり捕まえ、

セミの尻をぐりぐりマッサージして無理やり鳴かせて遊ぶ、ということまで

やってのけてたんですよ?七咲。

 

180度変わる人間の生きざまの方が恐ろしい…

 

と、セミたちに思われていても致し方ありませんですよ。

 

まったく、脳内のどこで何がどう変換されて、虫たちがダメになっていくのか。

一度ダメになってしまったものはもう塗り替えが効かないものなのか。

すっかり虫嫌いになってしまった子供(その半分は父親の仕業のような気もしないでもないが)、

それはもう条件反射でしかないような気もします。

 

昔、頭に可愛い花の飾りをつけてもらっていたことをすっかり忘れて遊んでいた時、

前からきた近所のおばあちゃんが、「あらまあ、頭に羽なんかつけて~」と言うではありませんか。

羽なんかつけてたかな?と頭にふと手をやったとき、その手触りが異様に気持ち悪く、

そういえばさっきトンボが一杯飛んでた、と瞬時に思い出し

 

「ぎぃゃあああぁあぁあ」

 

と叫んだ事があります。

叫ばれたおばあちゃんがびっくりして倒れなかった事が唯一の救いでしょうか。

頭にトンボが刺さってる、と勝手に勘違いした痛い子供でした。

(もちろん、驚いたおばあちゃんに、とってとってと泣き叫んだ)

 

そんな話をしていたら(昔、職場の休憩時間に)、友人がぽつりと、

「そういや、私、アリ好きだったんだよね」

と告白。

 

幼いころはアリが好きで、公園に行ってはアリと遊んでいた友人。

ある日、捕まえられるだけアリを捕まえて見たい、と思ったらしく、

アリを捕まえては左の握りこぶしの中に入れ、捕まえては握りこぶしの中に入れ、

を繰り返しながら、公園の端から端まで練り歩いたらしい。

そうしているうちに帰る時間になって母親に呼ばれ、アリを返そうと手を開いた瞬間、

 

「5000匹のアリが手のひらから這い出し自分めがけて押し寄せてきた恐怖」

 

を味わった、と顔面蒼白で言うのです。

子供の手のひらの中に5000匹も入るかい!というツッコミは無粋です。

彼女の恐怖体験では、その時のアリの怨念が5000匹という形になってるんですから、

絶対5000匹だった、と譲らないのも、涙を禁じえない哀れの一つといえます。

 

そうしたらもう一人の友人が、

「私はみみず」

と、「虫がダメになったあの日の私」独演会の壇上に登りました。

みみずは虫か?!というツッコミは無粋です。

我々の恐怖体験の前では、ミミズも虫に分類されるほどのカオスですから、

蚯蚓、と漢字変換しても虫へんであるがことの所以かもといえます?

 

ある夏の日、自転車で買い物に行こうとしていた友人。

なぜかその道に、見た事もないくらいのでっかいミミズを一瞬で発見し、

とっさに避けようとしたものの避けきれず、前輪で轢いてしまったそうだ。

 

するとそのミミズの死体は、道路ではなく前輪にこびりつき、

自転車を走らせ続ける限り、ぐるぐるぐるぐると、友人の視界で踊り続ける。

びろんびろんと、消えては蘇ってくるそのミミズが恐ろしくて視線を外せなかった数秒、

 

「側溝にはまって怪我をして、額を縫われるという恐怖」

 

を味わった、と複雑怪奇に言うのです。

それは単に病院が恐かったんじゃ…、というツッコミは、あー、うん以下略。

 

以下、いろんな虫たちに遭遇しては恐ろしい思いをした、という思い出話

(部屋にでっかいクモが出て掃除機で吸ったら手元のホースがありえない音をたてた、とか)

(風呂に入ろうと片足を突っ込んだら、浴槽が真っ黒い羽虫で埋め尽くされていた、とか)

(布団をあげたら巨大な蛾がせんべいになっていた、とか)

(弟の机の引き出しからカマキリの子供がびっしり這い出てきた、とか)

で食事休憩の時間を埋め尽くすそんな無神経な、…ぬるい大人になってしまった今。

 

いろんな人の思い出を聞くにつれ、虫たちは虫たちで勝手に生きていっているのに、

我々が無駄にちょっかいをかけてるだけじゃないのか

という気がしないでもない、ちっぽけなトラウマ闘争。

 

虫たちにとっては、人間ほどやっかいでうっとおしいものはない、と

いうところかもな、と省みている秋の夜長です。

 

 

 

  

ただいま2時でございます。

ハイ、今七咲一人なので、文章に没頭できます。(今のうちに書いておかないと!!)

 

誰かが同じ部屋にいると、文章が書けない罠。

 

とはいえ、結婚してもう結構経つので、人がいると集中できない、という点は克服しました。

克服したので、旦那さんがいても一応、記事を書く作業はできるんですが

なんと七咲、文章つくってると、知らず顔は、

 

うすら笑い

 

を浮かべてるそうなんですよ。(旦那様の証言による)

 

おおお恐ろしい…

 

というわけで、旦那様がいない隙にちまちまと文章を書きためてます。

1時には寝る予定でしたが、思いのほかてこずったのと、無駄に目がさえちゃったのと(汗)

まとめの記事(トラウマ考察)がこれまた長くなるので、また今度にしよう。と、

思います。

とはいえ、虫記事3連投なんで、そろそろ別の記事を書きたい。

(この時期のお約束記事ですよ、ええもちろん。そっちを連続投下したくてたまらんのですよ)

 

そういうわけで、また何かの虫に遭遇したら、面白可笑しく触れ合う努力をするとして、

虫たちの安息のために、今夜は眠るとしましょう。


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2 コメント

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Unknown (スナクジラ)
2011-10-23 00:11:41
セミの思いでと言えば…
小学校の時に友達と
千切れるとこは千切って
投げて蹴って叩きつけて
死ぬまで笑いながらいたぶりつけたことです
全く持って幼い子どもがすることは時にひどく残虐ですね
自分でもなぜあんなことをしたのか不思議です
時々思い出して鳥肌です
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スナクジラさんに♪ (七咲)
2011-10-25 11:25:25

うひー!!恐い遊び…
そういえば小学校の男子とか、そうやって遊んでましたね…
幼い脳が野生から文明へ移行する通過儀礼的なものなのかもしれないですね?
命の重みが解る今だから思いだすんですよねー。
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