一日目を大満足で終了したので、睡眠も快適に、翌朝から元気満タン!
荷物は全てホテルに残して、二日目は海だ!!
…いやんなるくらい晴れてるけど海か!!
雨乞いの能力が年々ダウンしているような気がするが、
こういうのも加齢とともに失っていくものなのか。と、わりと観念できる。
加齢。それは素晴らしき諦観。
身の回りの不条理が全てこの「加齢」という言葉一つで、心軽くなる。
血気盛んだったあのころを、鼻でせせら笑いながら海でバカンス!
我ながら、良い歳のとり方(個人的に)をしたものだと思う。
「良い歳のとり方」が、果たして他人さまから見ても「良い」かどうかは
さておき。
博多駅の案内所で「福岡タワー」までの行き方を尋ねると
「バスです!バス乗り場はここを出てすぐです!」
と実に単純明快な答えが返ってきました。
バス。バスですか。最も嫌いな乗り物はバスですが、それでもバスですか。
という気分でバス乗り場へ。
(食い下がって質問して、タクシーをお勧めされてもキレそうだしな)
バスに弱い人は、「気分が悪くなるので辛い」「他人に迷惑をかけるのが苦痛」という
2大拷問に耐えているかと思いますが(少なくとも七咲はそれ)
気分が悪くなれば自分だけでなく他人も道連れにすればいい!
迷惑をかけるのが苦痛だなんて屁の突っ張りにもならない偽善は捨てる!
この2大精神で乗り切って下さい。(少なくとも七咲はいける)
あなたは決して、乗り物に酔う人。ではありません。
観光バスに乗り、楽しい観光ツアーを阿鼻叫喚の図に変える人。です。
心の底から悪に!これ以上はないほど悪に徹して乗り込めば、
ささいな具合の悪さなどでは物足りん!!もっと臓腑をえぐり出すような醜態を!
と、気分ものってくるはずです。健闘を祈ります。
とかいう下らないエールを、脳内で、しかもどこの誰かも知れない人に送っている間に、
福岡タワーに到着。
福岡タワー。高すぎて、全体がフレームに収まりません!!
全体を入れるための角度がここしかなく、いたしかたなく、逆光で写ってもらいました。
タワー内部。下から上を見上げるとこんな感じ。
ですが。
いざ、最上階へ登ってみると、小学生の遠足と遭遇してしまいました。
いや、一階のフリースペースに、リュックサックが整列しておいてあったので、
「いるんだろうな」とは思っていたのですが、いざ目の当たりにすると、
なかなかの迫力です、小学生。
ここは大したことのない馬力でも、集団ともなれば一目で怖気づくことが可能な
あの満ち溢れたパワーは何なのでしょうか。
まさに服を着て歩く、「存在証明」の濃さには圧倒されます。最強です、小学生。
というわけで、早々に降りることを決意。
とりあえず、「登った」という記憶証明の為に、生命力を避けながら写真を撮る。
福岡っぽさのかけらもない写真ですが、撮れるスペースが限られているので妥協です。
小学生はいたるところに這いつくばったり窓に張り付いたりして何かの課題を作成中。
多分、東西南北何が見える?とかそういうのを書かされているんだろうな、と
かつて自分も経験しただろう課題の隙間をぬって、人気のない隅っこで記念撮影。
場所が選べないのでこれもおもいっきり逆光です。
しかしながら、逆光で顔が見えないのを逆手にとって(?)、載せてみましたよ。
右が七咲です。
携帯を手すりに置いて、タイマーで撮影してます。
これならだれの力を頼ることなく、写真が撮れる!!
と、ようやく(ほんとにな)気がついた、結婚8年目の記念旅行。
友人に写真を見せていると、いつもいつもいつも「一人旅行なん?」と
冷やかに突っ込まれる写真ばかり撮ってましたが、今年は一味違う写真が完成!!
この写真が撮れただけでも、タワーに上った甲斐があるというものですよ。
と、意気揚々と降りてきて、お土産コーナーをうろつきます。
タワーの半券を見せると、お土産コーナーで10%OFF!!だったんですよ。
博多の駅で同じものを買うくらいなら、ここで買った方が安いんじゃない?!
と、意見の一致をみてお土産を大量購入。
しかし、よく考えて下さい。
まだ昼前です。
今から、あちこち観光するのに、このお土産の重さが半端じゃない!
しかし、お土産をコインロッカーに預けて身軽になってしまったら
10%OFFの意味がない!!
何をやってるんでしょうか。
お土産に関しては、毎年毎年、何かやらかしている感がぬぐえません。
私たちはいつになったらスムーズにお土産を買う事が出来るんでしょうか。
そんな、海の思い出は悲しすぎる!!
ということで、(というわけでもないんですが)、タワーの近くから高速船に乗って、
水族館に向かう事にしました。
水族館があるのは知っていたんですが、わざわざ交通費をかけてまで行かなくても
水族館は全国各地にあるしね、と思っていたので
七咲の立てた計画では思いっきり外していたのですが。
なんとここまできた西鉄バスと高速船と水族館がセットになった切符がある事が判明!
しかもかなりお安い!
お土産10%OFFとかに浮かれていたのがバカらしいくらいお得!!
というわけなので、福岡に行って水族館に行こうかな、と思った人は
ぜひそれを西鉄バスで問い合わせて、お得に訪れて下さいね!
昨日から、西鉄西鉄、と煩いですが、関係者ではございません。
気がついたら何かしら関わっていた、というだけでございますが。
(関わった以上、口を出さずにはいられないと言いますか)
そうして、予定外の高速船、乗船!!
バスに弱い人は船にも弱いと思いますが、船に乗る機会はそうそうないので
さらに苦手意識が強いことと思われます。(七咲も大体そう)
先述の、「バスに乗り込む前の心構え」の項を、さらにパワーアップさせて、
おさらいしてください。
七咲は、一人でしっかりおさらいして乗りました。
貸切だったんですけど。
だから、浮かれたカップルとかはしゃぐ子供連れとかをこれでもかというほどの
阿鼻叫喚地獄に引きずり込むことはできなかったんですが
奇妙なテンションで、写真を撮るくらいのことは出来ました。
船から見た福岡ドームと、福岡タワー。
この2枚の他にも、
海は広いな大きいな!
という、やけくそな感じが満載の写真をいっぱい撮ってますが。
何にも面白くないので(ただただ海海海)さくっと、記憶のメモリーへ封印しまして。
船から見た水族館。と、水族館正面。
こんな人気のない水族館、初めてみた!!
ってくらい人っ子ひとりいなかったのですが、中に入ればショーをやってました。
だからか?
ショーにはあまり興味がないので(大体どこでもやることは一緒ですし)
人のいないこの好機に、水槽の方をゆっくり回りました。
とりあえず、写りのいいのだけを載せました。
写りの悪いウツボですが、七咲の一押しウツボ!なので、しれっと載せておきます。
長い物には巻かれろ!をモットーに生きているので、長い物は否応なく大好きです。
志摩水族館に行った時には、ウツボのぬいぐるみを買ってもらったほどです。
(いまも背後に居ます)
色々かわいいのがあるのに敢えてそれ?!
と驚かれたのを覚えています。…云わずと知れた旦那様ですが。
(そしてもうそんなことくらいで驚かれる間柄ではなくなってしまいましたが)
その後、二人して燃えたイルカ。
大きなプールに窓がいくつもあいていて、中で泳いでいるイルカが
ほーらほらほら、撮れるものなら撮って御覧なさいな!
と、優雅に挑発してくるので、旦那様と二人で躍起になって携帯で挑む!
どのくらい粘ったんでしょうかね…
最後には二人かかりで別の窓を陣取り、「今行った!」「これからそっち回る!」とか
合図まで送って撮り合ってたんですが、何故か
急に冷める。
冷める、っつーか、我に返る、っつーか…。
傍から見れば、「初めてみたよ!泳ぐイルカ!!」とでもいいそうなテンションで
延々撮ってたあれはなんだったのか。
(七咲が、傍、の側なら、イルカなんかどこにでもおるがな、と突っ込んでる)
一月も前のこととなった今、さっぱりわけがわかりません。
(この記事を書いている今は、7月18日)
解らないながらも、多分、同じシチュエーションになったら、またやってそうですが。
(魅惑のイルカアタック)
あとは、水族館の個性が出る、企画モノ。
やどかりです。
生き物に害のない粘土で貝殻を装飾すると、その貝殻を気に入ったヤドカリが
ちゃんと住みつくんですよ♪
というコーナーが可愛くて、ずっと眺めてました。
この粘土職人すごいな!お土産コーナーに売ってたら買うけどな!
とか思って観てたんですが、粘土で装飾された貝殻をお土産に買っても
うちにはそれを喜んでくれるヤドカリがいないので断念。
そのあと、金魚特集をやってたので、そっちにも釘付け。
金魚も一種類一種類、シャッターを押してたんですが
いやいやいや、大阪のペットショップでもこれくらいいるから!!と
また我に返る。
そんなに金魚珍しいのかこの人。
とか思われてそうだ。いやあ、旅の恥はかき捨て、とはこの事か。(違うか)
そうして、1時間程度で水族館を回り、再び高速船に乗って、タワーの方へ帰ります。
タワーから海沿いに、福岡ドームまで歩きます。
海も砂浜も、ものすごく綺麗で感動したんですが、照りつける太陽と立ち上る熱気に
もう息も絶え絶え。
今にも地面に倒れ込みそうでありながら、倒れた瞬間、
アスファルトで焼き肉にされそうなほど熱い
ので、生命の危機を感じた生き物本能がただひたすら歩みを止めるな、と
脳に信号を送りながら、ドームまで移動。
七咲が子供の頃は、「南海ホークス」だったんですよね。
なんだか懐かしい旧友にでも再開した気分ですよ。いや、ドーム自体は知らない人ですが。
ダイエーホークスの時も、すごく好きだったんですよ。
鷹のヘルメットは可愛かったし、鷹のオープンカーが遊園地っぽくて楽しいし。
一部クラスの男子には「幼稚臭い」と大不評でしたが。
と、そんな思い出語りを旦那様とすることもなく、ここのタウンでお昼ご飯。
昼を食べ終わったら、さくさくと、福岡市博物館へ移動。
(ヤフーになった今、あまり思い入れがないのでお土産を買おうともしないで)
さくさくと、灼熱に耐えながら、たどり着いた福岡市博物館。
ここでは、常設展のほかに、「エジプト展」もやっていたんですが、
その入り口で目録を見て、「うん、(目録で十分)満足」と旦那様と意見の一致をみて、
常設展だけ見てきました。
(暑くてもう、なにがなんやら、って感じだったのかもしれません)
そんな見学具合でなんですが、ここの常設展も、めっさ面白かったです!!
特に展示物が、近代になればなるほど、面白い。
博物館の価値的には、縄文やら弥生やらのほうが価値があるのかもしれませんが、
これで草を切っていた、とか、これで獣を獲った、とか説明されて、ちまちま並べられても
正直、その辺の石と何が違うの?とか思ってしまう不届き者なので、まだしも、
ここに熱湯を入れて着物のしわを伸ばした。現代で云うアイロンである。とか
これを回して水を絞った。現代で云う乾燥機である。とかいうものを見てる方が、
色々想像力をかきたてられて、面白いです。
そこを見るために、縄文時代から歩いてきた、って感じでしょうか。(順路だから)
博物館を見方をわかっちゃいねえ!!と怒られそうですが、
もう小学生じゃない今、見学行った先で、先生から出された課題のプリントに
「自分もあの石の包丁で草を切ってみたいと思った」だの
「生きるために人間が考えた道具はすごいと思った」だのと
点数の為だけにうそっぱちな感想を書かなくてもいいのかと思うと、
大人って素晴らしい。
と思います。
小学生の一団に出会って、そんなことを思った旅の二日目。
このあと、最寄駅まで歩いて、そこから地下鉄、博多に戻ってホテル。
夕ご飯はヨドバシカメラの上の回転寿司。
なんで福岡まで来て回転寿司だ?!
と、思われるでしょうが、それは七咲のせいです。
「海の町で食べる回転すしって、やっぱり美味しいんかな?!」と
散々騒いだので。
でも、海の方面(タワーとかドームとか水族館の辺り)には、回転寿司屋さんが
見当たらなかったので。
とりあえず、適当に入った回転寿司屋さんでしたが。
残念ながら、大阪の回転寿司の方が断然、美味しかったです。
あ、すみません。解ってます、よく解ってますから、そっとしておいてください。
(なにかいろいろ間違ってることは承知の上で)
これが、二日目一押しのお土産。
水族館で、ガチャガチャ!!
しかも家に帰るまで我慢できなくて、ホテルで組み立てる。(子供か!!)
そして、飾る。(家か!!)
ツッコミどころ満載の旅行記、明日でいよいよ最終です。