七咲の苦手なものに、自信・髪切り・家事・おじゃん、というものがありますが。
おじゃんはただのごろ合わせです。ですが、まったくもって家事は苦手です。
しかし苦手でない家事もあります。
それはアイロンがけ。
あ。
アイロンがけは家事じゃないだろう!!というツッコミが聞こえる。
いーんです。独身ならまずやらないだろう、という作業はすべて「家事」なのです。(個人的に)
本日は、アイロンがけが苦手ではない、だからと言って得意だ!というわけでもないんだ。
という、「おいおいなんだかなあ」、なお話です。
(まったくブログのお題に一切背かない記事っぷりだ)
さてさて。
七咲はアイロンをしなければならない服は持っていないので
一生独身だったなら、まずアイロンなんてものは無用の長物だったと思われます。
そのスタンス(?)を長年貫いていたので、当然、アイロンがけは下手くそです。
かといって、この歳になるまで全くアイロンがけをしなかったかというと、そんなわけはなく
確か、小学校の授業で習ったよな、というのが最初のアイロンに関する記憶です。
しかし。小学校の授業で、洗濯(それも手洗いだった)とアイロンがけを習ったとして
そんな歳から、家庭科「よくできました」レベルを活かせる場面もそうそうあるはずもなく、
「授業で習ってきた!面白そうだからやらせて!」
と、父親のワイシャツにアイロンをかけてみたくとも、
「下手にやると一生とれないアイロンじわができるから駄目!」
と、母親の鉄壁のガードの元に敢え無く好奇心は跳ね返され、
その燻りは、自分のハンカチを余熱でちまちまアイロンがけすることで鎮火したという、
(いかに母親に信頼がない子供だったかがうかがわれる)
なんだか物悲しい思い出しかないので、
文部科学省はハッキリいって教育の順番をはき違えている!と思わないでもないですが。
(いや、今の小学校が家庭科でアイロンがけを教えているかどうかは謎ですが)
しかし、花嫁修業的に高校or大学の家庭科でアイロンがけを習っていたとしても
「なんであたしが!」
とか思いながら、父親のワイシャツをアイロン掛けしていたことを思えば
(実際結婚する前までは七咲の仕事でしたので。
好奇心いっぱいの小学生時には拒否されたのに、大人になってからやらされてもなって気分)
要はかける人間の心がけ、という事になるんですが。
そんなアイロンがけが、七咲の人生に大きく関わってきたのはここ1~2年の事です。
それまで、旦那様は自分で自分の(会社の)制服にアイロンをかけておられました。
当然、七咲はそれを、謹聴、…というか謹観というか、まあ、そういう姿勢だったわけです。
(隣に居てただじっと見る)
なぜなら。
下手にやると一生とれないアイロンじわができる
からです。
子供の頃に受けた教えは大人になってもなかなか覆らないものなのでしょうか。
七咲がアイロンかけて、旦那様の大事な制服に「一生」とれないアイロンじわができるとなると
おいそれと手を出すわけにはいかんだろう!
と、くそ真面目に思っているだけに、進んで「アイロンかけましょうか」とは言えません。
酷い奥さんもいたものですが(まったくな)、
旦那様は神様仏様なので、ずーっと自分でアイロンがけ。七咲みてるだけ。
その、見てるだけ、の視線が気になったのか旦那様、
ある時、「やりたいの?」と問いかけられては、
「うん、ちょっとやりたい(しわついても怒られないなら)」と返答せずにはいられません。
すると、「いいよ」と、旦那様の、寛大なお許しが。
うわッ良い人だー!!(感涙)
七咲はこの「怒られない」というのに慣れてないので(駄目人間だから)
ものすごく感激して、それ以来、
アイロンがけが苦手ではなくなったというわけです!!
いや、どうでもいいよ!というツッコミが聞こえる…。
聞こえますが、ここまで読んだからには最後までお付き合いください。
もうアナタも七咲のただごとに一蓮托生です。
いや、どっちかというとなし崩し、な感じか…。
そういうわけで。
以来ずっとアイロンがけは七咲の家事になったのですが
このアイロンをかけていると、なんと旦那様はしわを許さない人だ、という事が解ってきました。
いえ、アイロンじわが付いたが為に、アイロンで折檻されたというわけじゃなく
(人聞きの悪い事を…)
「これもアイロンして~」と、制服の他に持ってくるシャツが凄い。
七咲のそれまでの人生で、アイロンがけするのは
「フォーマルもしくはおしゃれ着」という固定概念があったので
カジュアルな(ユニクロとかの)シャツを持ってこられてビックリです。
七咲だったら洗いざらしで普通に着るけどな、というシャツをアイロンがけしながら
なるほど、人はカジュアルでもちゃんとアイロンで『ビシーッ』と着るものなのか…
なんてカルチャーショックを受けながら、アイロンがけをしていましたがそれにしても!
ワッフル生地のシャツもアイロン!(ワッフルぺっちゃんこ!)
エンボス加工のシャツもアイロン!(エンボスの意味ってなんだっけ!)
ネル生地のシャツもアイロン!(毛が寝る!ネルだけに!!あいたたた…)
そんな様々なシャツと格闘していると、ついに解禁じゃないシャツが登場!
(ポロシャツ?ポロシャツっていうの?首から3つくらいしかボタンのないシャツ)
おおう、時代は3Dに突入したが、まさか七咲にもこんな形で3D技術を求められるとは!!
どーやってかけるんだよー!と半ば泣きごとになりながら
それでも回を重ねるたびに、3D技術習得!やるな、自分!いやホント!
次にたとえTシャツがきてももうこわくないぜ!と悦に入っていたらなんと
ズボンがきたー!!
ちょ、ちょ、ちょ、ズボン?ズボンってなに?あ、スラックスです。スラックスといいます。
何?これにアイロンかける意味がわからないよ!なんで布団押しじゃ駄目なの!
(七咲の高校時代、制服は布団の下に敷いてしわ伸ばしたもんだが)
「こんなの七咲には無理だよー絶対アイロンしわになるよー」
「アイロンしわにならんようにアイロンして」
「(無茶言うなおい!)じゃあふんわりあてるよ?」
「いや、ふんわりじゃなくちゃんとあてて」
「だってしわになるでしょー!」
「えーねん、しわになっても。どうせ会社に持っていく時(制服だった)、くしゃくしゃになんねんから」
「じゃあアイロンかけなくていーんじゃん!!」
「(ハッ)…いや、いいからかけて!!」
そんなやりとりの末、もめてても仕方がないので、
というか、(ハッ)の旦那様リアクションにちょっと膝が砕けて、果敢にズボンに挑戦。
いやアイロンがけ技術に挑んだのではなく、
いかにちゃんとアイロンをかけたように見えるか、という演技に挑戦。
生地からアイロンを1ミリほど浮かせておきながら、渾身の力を込めて
アイロンを押しあてているようなポーズ
で、アイロンがけすること3分。
ウルトラマンのカラータイマーがなるよりも早く終了したのですが
「じゃーん!どうですかー?」と、ことさら得意げに仕上がりを見せると
「はい、ありがとさん」と、意外にも、軽くオッケーがでたんですよ!
それが
七咲のアイロンがけ技術を評価したうえでの賛辞なのか
なにはともあれアイロンをかけることに折れてくれてありがとう、なのか
その演技に騙されてやったぞ、の「俺はわかっているぜ」にやり脅しなのか
全く不明ですが、「ありがとう」と言われると、逆に
申し訳ない気持ちでいっぱいになると言うか!
「あのー、もうちょっとピシっとしたほうがいいですか?」と恐る恐る問うも
「いいよ、これで」と、さっさと明日会社に持っていくための準備をされては
この先、アイロンをかければいいのか、かける演技だけで良いのか
判断に、大いに困ると言うもの!!
…なので、自信を持って「はいどうぞ」と文句なしのアイロン仕上げにするために
アイロン教室に行こうかな、とか思ってしまう今日この頃。
そういう、たあいない家事ひとつとってみても他人と暮らすと言う事は、
自分の世界が膨大な荒野であったということに気付かされ、
まだまだ人生は未知数である、という歓喜の歌をあえて歌いあげることだと思われます。
ああ、ハレルヤ!!
(ワタクシ、この駄目人間ぶりをハレルヤと賛する根性だけで生きています)
おじゃんはただのごろ合わせです。ですが、まったくもって家事は苦手です。
しかし苦手でない家事もあります。
それはアイロンがけ。
あ。
アイロンがけは家事じゃないだろう!!というツッコミが聞こえる。
いーんです。独身ならまずやらないだろう、という作業はすべて「家事」なのです。(個人的に)
本日は、アイロンがけが苦手ではない、だからと言って得意だ!というわけでもないんだ。
という、「おいおいなんだかなあ」、なお話です。
(まったくブログのお題に一切背かない記事っぷりだ)
さてさて。
七咲はアイロンをしなければならない服は持っていないので
一生独身だったなら、まずアイロンなんてものは無用の長物だったと思われます。
そのスタンス(?)を長年貫いていたので、当然、アイロンがけは下手くそです。
かといって、この歳になるまで全くアイロンがけをしなかったかというと、そんなわけはなく
確か、小学校の授業で習ったよな、というのが最初のアイロンに関する記憶です。
しかし。小学校の授業で、洗濯(それも手洗いだった)とアイロンがけを習ったとして
そんな歳から、家庭科「よくできました」レベルを活かせる場面もそうそうあるはずもなく、
「授業で習ってきた!面白そうだからやらせて!」
と、父親のワイシャツにアイロンをかけてみたくとも、
「下手にやると一生とれないアイロンじわができるから駄目!」
と、母親の鉄壁のガードの元に敢え無く好奇心は跳ね返され、
その燻りは、自分のハンカチを余熱でちまちまアイロンがけすることで鎮火したという、
(いかに母親に信頼がない子供だったかがうかがわれる)
なんだか物悲しい思い出しかないので、
文部科学省はハッキリいって教育の順番をはき違えている!と思わないでもないですが。
(いや、今の小学校が家庭科でアイロンがけを教えているかどうかは謎ですが)
しかし、花嫁修業的に高校or大学の家庭科でアイロンがけを習っていたとしても
「なんであたしが!」
とか思いながら、父親のワイシャツをアイロン掛けしていたことを思えば
(実際結婚する前までは七咲の仕事でしたので。
好奇心いっぱいの小学生時には拒否されたのに、大人になってからやらされてもなって気分)
要はかける人間の心がけ、という事になるんですが。
そんなアイロンがけが、七咲の人生に大きく関わってきたのはここ1~2年の事です。
それまで、旦那様は自分で自分の(会社の)制服にアイロンをかけておられました。
当然、七咲はそれを、謹聴、…というか謹観というか、まあ、そういう姿勢だったわけです。
(隣に居てただじっと見る)
なぜなら。
下手にやると一生とれないアイロンじわができる
からです。
子供の頃に受けた教えは大人になってもなかなか覆らないものなのでしょうか。
七咲がアイロンかけて、旦那様の大事な制服に「一生」とれないアイロンじわができるとなると
おいそれと手を出すわけにはいかんだろう!
と、くそ真面目に思っているだけに、進んで「アイロンかけましょうか」とは言えません。
酷い奥さんもいたものですが(まったくな)、
旦那様は神様仏様なので、ずーっと自分でアイロンがけ。七咲みてるだけ。
その、見てるだけ、の視線が気になったのか旦那様、
ある時、「やりたいの?」と問いかけられては、
「うん、ちょっとやりたい(しわついても怒られないなら)」と返答せずにはいられません。
すると、「いいよ」と、旦那様の、寛大なお許しが。
うわッ良い人だー!!(感涙)
七咲はこの「怒られない」というのに慣れてないので(駄目人間だから)
ものすごく感激して、それ以来、
アイロンがけが苦手ではなくなったというわけです!!
いや、どうでもいいよ!というツッコミが聞こえる…。
聞こえますが、ここまで読んだからには最後までお付き合いください。
もうアナタも七咲のただごとに一蓮托生です。
いや、どっちかというとなし崩し、な感じか…。
そういうわけで。
以来ずっとアイロンがけは七咲の家事になったのですが
このアイロンをかけていると、なんと旦那様はしわを許さない人だ、という事が解ってきました。
いえ、アイロンじわが付いたが為に、アイロンで折檻されたというわけじゃなく
(人聞きの悪い事を…)
「これもアイロンして~」と、制服の他に持ってくるシャツが凄い。
七咲のそれまでの人生で、アイロンがけするのは
「フォーマルもしくはおしゃれ着」という固定概念があったので
カジュアルな(ユニクロとかの)シャツを持ってこられてビックリです。
七咲だったら洗いざらしで普通に着るけどな、というシャツをアイロンがけしながら
なるほど、人はカジュアルでもちゃんとアイロンで『ビシーッ』と着るものなのか…
なんてカルチャーショックを受けながら、アイロンがけをしていましたがそれにしても!
ワッフル生地のシャツもアイロン!(ワッフルぺっちゃんこ!)
エンボス加工のシャツもアイロン!(エンボスの意味ってなんだっけ!)
ネル生地のシャツもアイロン!(毛が寝る!ネルだけに!!あいたたた…)
そんな様々なシャツと格闘していると、ついに解禁じゃないシャツが登場!
(ポロシャツ?ポロシャツっていうの?首から3つくらいしかボタンのないシャツ)
おおう、時代は3Dに突入したが、まさか七咲にもこんな形で3D技術を求められるとは!!
どーやってかけるんだよー!と半ば泣きごとになりながら
それでも回を重ねるたびに、3D技術習得!やるな、自分!いやホント!
次にたとえTシャツがきてももうこわくないぜ!と悦に入っていたらなんと
ズボンがきたー!!
ちょ、ちょ、ちょ、ズボン?ズボンってなに?あ、スラックスです。スラックスといいます。
何?これにアイロンかける意味がわからないよ!なんで布団押しじゃ駄目なの!
(七咲の高校時代、制服は布団の下に敷いてしわ伸ばしたもんだが)
「こんなの七咲には無理だよー絶対アイロンしわになるよー」
「アイロンしわにならんようにアイロンして」
「(無茶言うなおい!)じゃあふんわりあてるよ?」
「いや、ふんわりじゃなくちゃんとあてて」
「だってしわになるでしょー!」
「えーねん、しわになっても。どうせ会社に持っていく時(制服だった)、くしゃくしゃになんねんから」
「じゃあアイロンかけなくていーんじゃん!!」
「(ハッ)…いや、いいからかけて!!」
そんなやりとりの末、もめてても仕方がないので、
というか、(ハッ)の旦那様リアクションにちょっと膝が砕けて、果敢にズボンに挑戦。
いやアイロンがけ技術に挑んだのではなく、
いかにちゃんとアイロンをかけたように見えるか、という演技に挑戦。
生地からアイロンを1ミリほど浮かせておきながら、渾身の力を込めて
アイロンを押しあてているようなポーズ
で、アイロンがけすること3分。
ウルトラマンのカラータイマーがなるよりも早く終了したのですが
「じゃーん!どうですかー?」と、ことさら得意げに仕上がりを見せると
「はい、ありがとさん」と、意外にも、軽くオッケーがでたんですよ!
それが
七咲のアイロンがけ技術を評価したうえでの賛辞なのか
なにはともあれアイロンをかけることに折れてくれてありがとう、なのか
その演技に騙されてやったぞ、の「俺はわかっているぜ」にやり脅しなのか
全く不明ですが、「ありがとう」と言われると、逆に
申し訳ない気持ちでいっぱいになると言うか!
「あのー、もうちょっとピシっとしたほうがいいですか?」と恐る恐る問うも
「いいよ、これで」と、さっさと明日会社に持っていくための準備をされては
この先、アイロンをかければいいのか、かける演技だけで良いのか
判断に、大いに困ると言うもの!!
…なので、自信を持って「はいどうぞ」と文句なしのアイロン仕上げにするために
アイロン教室に行こうかな、とか思ってしまう今日この頃。
そういう、たあいない家事ひとつとってみても他人と暮らすと言う事は、
自分の世界が膨大な荒野であったということに気付かされ、
まだまだ人生は未知数である、という歓喜の歌をあえて歌いあげることだと思われます。
ああ、ハレルヤ!!
(ワタクシ、この駄目人間ぶりをハレルヤと賛する根性だけで生きています)