やいまの島々美しゃ・心美しゃ

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「しまじまかいしゃ・きぅむかいしゃ」と読みます。

「に」、「ぬ」からはじまる絵本

2020-02-17 | 読書

「に」の絵本の棚でどれにしようか悩んでいたら。。。その隣の「ぬ」の絵本が、全然ない

「ぬ」を通り越して「ね」の絵本ばかりが並んでいる

ぎゃー、これは一大事だ

と思ったら、一冊だけ「ぬ」の絵本がありました。なのでそれは四の五の言わずに貸し出し決定(笑)

いつものように5冊選んできた「に」の絵本と合わせて「ぬ」もご紹介します。

  

にんじんケーキ ナニー・ホグローギアン さく 乾侑美子 やく 評論社

この絵本、子供の頃に読んだことがあります。学校の図書館で借りたのかな。たぶん、表紙のうさぎに惹かれたのでしょう(笑)

タイトルの「にんじんケーキ」をめぐって何かが起きるというよりも、夫婦のありようについて、なかなか考えさせられる深いものがあります。

何も話さなくてもただ一緒にいればいい、というのはなんだか日本人夫婦のようで面白い(笑)

 

2ひきのかえる にいみ なんきち 作 しまだ・しほ 絵 理論社

新美南吉は、現在の愛知県半田市の出身です。

この作品で、他の出版社からの、他の絵の作家さんによるものがいくつかありました。

緑のカエルが黄色のカエルにとびかかったときの緑色の太い線、黄色いカエルが緑のカエルに砂を蹴飛ばした時の黄色い飛び散りがとてもダイナミック。

かと思えば、春が来た野原のオオイヌノフグリや、キラキラ輝く池の美しいこと。

最後の見開きで描かれている景色に赤い電車があって、名鉄みたいだなあと思ったのですが、新美南吉の教え子の方が裏表紙のカバーで言葉を寄せてらっしゃるのを読んで、ああきっとこれは知多半島か、西三河を走る名鉄に違いないなと思いました。

ちなみに絵には白っぽい電車も描かれていますが、名鉄は車体がシルバーのもあるので(笑)

『にんじんケーキ』も『2ひきのかえる』も、仲直りするというのが奇遇にも共通していておもしろいです(笑)

 

にんじんばたけのパピプペポ かこさとし 偕成社

久しぶりにかこさとしさんの作品を借りてきました。

現在日本各地を巡回中のかこさとしさんの展示会が、今年の4月25日から、いよいよ名古屋で開催されるので本当に楽しみです。

この作品では、見分けのつかない20匹の子豚たちが可愛い(笑)

にんじんの良さに気づいた子供たちが畑を整備し、ニンジンを育て。。。この一連の健康的な生産活動、そして初めに子豚たちをだましたもぐら、ねずみ、うさぎにも優しくしてあげるところがまさにかこさとしワールドですね。

 

人形の家にすんでいたネズミ一家のおはなし マイケル・ボンド 文 エミリー・サットン 絵 早川敦子 訳 徳間書店

文は、パディントンシリーズの作者さん。この本の初版がでた2016年にはまだご存命だったようですが、2017年に亡くなられたんですね。

表紙のカバーに書いてある、「英国の香りあふれる絵本」というのがまさにぴったり。

確かに、表紙見返しの絵はウィリアム・モリスのデザインを思わせます。

一つ上で紹介した『にんじんばたけのパピプペポ』の、20匹の子豚ほどの多さではないけれど(笑)、13匹の子ネズミが生き生きとしていて賑やかなネズミ一家。

さすがに、人形の家のTVは画面が動かないらしい(笑)ですが、人形の家で暮らすネズミたちの幸せそうな生活がとても微笑ましいです。

「に」の絵本の棚に、このネズミ一家のもう一つの作品も置いてありました(『人形の家にすんでいたネズミ一家のおるすばん』)

 

ニニのゆめのたび アニタ・ローベル さく まつかわまゆみ やく 評論社

サバトラの雌猫ニニ。サバトラって英語で何というんだろうと調べてみたら、トラ猫のことは全部 tabby というんですね。

サバトラは silver tabby または silver mackerel tabby(mackerel はずばり「サバ」)、茶トラは orange tabby、キジトラは brown tabby、だそうです。

さて、この作品のニニはキャリーバッグに入れられて、ずっと警戒しているどころか、寝てしまうところが良い(笑)

そして夢を見て。。。猫は街中でも田舎でも似合いますね。裏表紙の白い後ろ姿は最初別の猫だと思っていたけれど犬らしい。

移動中の夢と違い、田舎で夜を迎えて眠ったニニはどんな夢の旅をするのかな。

これも、「に」の絵本の棚に、もう一冊別の作品がありました(『ニニ、まいごになる』)

 

ぬぬぬぬぬ 五味太郎 偕成社

はいこれが、唯一置いてあった、「ぬ」からはじまる大変貴重な絵本です

「ぬ」からはじまる絵本はこれしかなかった上に、この作品の中のことばも、「ぬ」しか出てきません(笑)

たいていはお化け?にびっくりさせられている人ばかりなのに、後半ではお化けは抵抗されたり棒で叩かれたりしていて面白い。

小さな子供はこういう絵本、好きだろうなあ。

  

刈谷市の図書館は2月の終わりから3月の初めにかけて、毎年、蔵書整理のために10日間くらいお休みが入ります。

一人が貸し出しできるのは上限10冊までなのですが、この長期休館の間に読むためにMAX10冊借りてこなくては。

そのうち、「ね」からはじまる絵本を5冊選んできます(笑)



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