「に」からはじまる絵本の二巡目です。
にゅるぺろりん 長新太 絵 谷川俊太郎 文 クレヨンハウス
長新太さんと谷川俊太郎さんの最強コンビ。
ペロペロキャンディーのようなものからにゅるっと伸びてきたものが「にゅわん」はイヌで「にょろぶー」は車、あたりはまだわかるけれど、「にょろぽわん」っていったい何ですか(笑)
理屈抜きで絵と言葉を味わうのが良し。。。
ただ、長さんの『どろにんげん』のレビューでも書いたように、あえて小難しいことを考えるならば、どろにんげんが「泥」と言うカオスから何かが生まれてきたという無意識や神話の世界に通じるものがあるのと同様、この『にゅるぺろりん』でもやはり、ペロペロキャンディーの「渦」というのは無意識の世界や古くからの神話・宗教のシンボルにも通じるものがあるような気がするのです。
にわのともだち おおのやよい 偕成社
作者のおおのさんは、美術大学などの出身の方ではなく、もともと植物がお好きで植物関係の仕事を経た後、現在はイラストレーターと造園家として活動していらっしゃるそう。
どうりで、この作品の主人公に「使われていない植木鉢」を選ぶという視点に納得。
ガーデニングが好きな人の庭には、おそらく100%、「使われていない植木鉢」があるはず。
うちにももちろんあります(笑)
でもそんな鉢でも、土が入っていれば勝手に草が生え、花が咲いたりするもの。。。
この物語も、「植木鉢」という小さな世界で育つ植物、そして虫や季節のお話。
シャッシャッとしたペン画的?な作風の絵も可愛いです。
庭にたねをまこう! ジョーン・G・ロビンソン 文・絵 こみやゆう 訳 朝日新聞社
絵本には珍しく目次がある! でも目次は気にせず読んでも大丈夫。
ガーデニングは大人の趣味とは限りませんね。子供たちも庭でいろんな作業をしていろんな経験を積んでいくのです。
ピンク、緑、茶色の3色のみ(表紙には黄色も)の絵がレトロな感じ。
こみやゆうさんは、『ねこのオーランドー たのしい日々』や『ロージーのひよこはどこ?』の訳者さんです。
さて次は「ぬ」ですが、少ないかも。。。「ね」と合同の可能性大です。