谷川岳
中央が『オキの耳』 右に『トマの耳』
この三連休の日曜から月曜日に、ある山への登山計画をしていたが天候が思わしくない。土曜日のみ大丈夫な山がいくつかあった。
数少なくも いくつかあった中で、谷川岳の天候が一番長持ちしそうだった。
ただ今週は疲れていた。本当は土曜日は体を休めたかったのだが(三日間とも天気が悪ければ諦めもつくのだが)
やっぱり山へは行きたいから無理矢理?決行してきました 今年二度目の谷川岳
先月と同じく日帰りで、谷川岳ロープウェイで土合口駅から天神平駅へ➡
天神平登山口から天神尾根でトマの耳➡オキの耳➡富士浅間神社奥の院の少し先まで行ってピストン。
白毛門、朝日岳、笠ヶ岳(大倉山)
天神尾根から見る谷川岳は猫耳・ニャン顔で愛嬌を感じるので つい、誘われるがままにぶらっとした感覚で近づけるような錯覚をおこす。
だが関越自動車道・水上ICを降りて一般道に入ってすぐに見える谷川岳は、もっと鋭利で怖さすら感じる。
運転していたため写真は無いが、鋭く並ぶ二つの峰が登って来いよと これまた誘われているようでゾクゾクして胸が小躍りするのだ。
2月10日(土)前半は雲が多めだが、やがて青空となる。気温は高く この辺りは無風といってよかった。
登り始めてすぐに太陽が、春が近づいていることを実感させてくれる。ここの標高は約1350m。
手袋は一番下にする一枚のみで、ウエアも一番上のハードシェルを脱いで2枚となる。
額から吹き出る汗を拭きながら、寒いよりは有難いと嬉しい悲鳴を上げて 同時に登っていた登山者ほぼ全員がここで薄着になった。
気温は高めとは言え、雪質は相変わらずのパウダースノーでフカフカだ。
尾瀬の至仏山が今回もよく見えた
爼嵓が見えてきた
オジカ沢ノ頭 も見えてきた
水墨画を見ているような景色、色合い
前半、一歩一歩進むごとにキュッキュッと心地良い足元の感触を楽しんでもいたが、その余裕は徐々に無くなる
三週間前の1月21日に比べて当然、積雪量が増えているので少しでもトレースからズレると膝辺りまで埋まる
辛くなってきたが 爼嵓(マナイタグラ)が良く見えるようになってきて励まされる
爼嵓は旧谷川岳
この山が本来の谷川岳であった(明治時代、国土地理院の地図誤記で現在のオキ&トマの耳が谷川岳となる←それでもいいけど^^!)
爼嵓と並ぶ オジカ沢ノ頭 をズーム
爼嵓(マナイタグラ)カッコいい、惚れ惚れします。
振り返ると中央奥に今日も赤城山が見えている。それにしても辛い。。。
体が重い、足が重い。疲れているのに無理に登ってきてよかったのか?
今日は肩ノ広場辺りまでが限界かもしれない、それでも十分と思い始める。
素晴らしい景色に気を紛らわせながら、とても小さな一歩を時折ズボッと埋まりながら前へ踏み出して登ってゆく
標高が上がってきて 日光白根山、男体山も武尊山の左に見えてきた
西に顔を向ければ オジカ沢ノ頭の奥に 苗場山。
なんて美しいのだろうか。爼嵓山稜へは登山道は特につけられていない。
白い雪を纏った山肌、稜線は尚更 魅力的で一層 神秘的に見える。
爼嵓山頂 こちらも双耳峰だ
振り返る
辛い。この辺りからは時折 膝上まで埋まってしまう。スノーシューあったほうがいいのかな?なんて思いながら
ラッセルなんて無理なんだけど、たまにラッセルもどきになりながらも怖いから
他の方が残した深い足跡に 所々自分の足を入れながらどうにかこうにか進む
肩ノ広場のケルンがもうすぐ。この日、天神平の積雪量は2m90cmだから、この辺りはどれ位だろう?4m近いのではないか??
そして西側・谷川連峰主脈方面に目を向けると
わぁ ~ 今日はガスってないのでよく見える
爽快な景色が待っていてくれた 幸せだ
続く
有難うございます