風を感じて~山風日記

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八ヶ岳(5)赤岳から横岳・硫黄岳縦走

2017年11月14日 19時49分34秒 | 登山 - 八ヶ岳




南八ヶ岳・横岳 標高2,829m




11月3日:(車中泊)

一日目4日:赤岳山荘P ~ 南沢 ~ 行者小屋 ~ 地蔵尾根 ~ 赤岳展望荘(泊)
二日目5日:赤岳展望荘 ~ 赤岳 ~ 赤岳展望荘 ~ 横岳 ~ 硫黄岳 ~ 赤岳鉱泉 ~ 北沢 ~ 赤岳山荘P





南八ヶ岳登山・二日目に赤岳から横岳、最後は硫黄岳へ



赤岳登頂後、登ってきた道を下り赤岳展望荘を通過して 地蔵ノ頭(地蔵尾根分岐)

赤岳展望荘→赤岳山頂まで登り約45分。赤岳山頂から地蔵ノ頭まで下り約25分

前日は雪と強風で寒々しかった地蔵様も、二日目は背中に陽を浴びて温かそうだ
だが風が止んでいるわけではない。いくらか弱まっているだけだ。


地蔵ノ頭 → 横岳山頂まで55分。横岳山頂(奥の院)→ 台座ノ頭 → 硫黄岳まで50分。
硫黄岳 → 赤岳鉱泉 → 北沢 → 赤岳山荘Pまで 4時間05分。3時間15分。
コースタイム計 5時間(休憩を含まない時間)

この時点で時間は 9時10分頃だっただろう

地蔵ノ頭 → 行者小屋 → 南沢 → 赤岳山荘P ならば所要時間は 2時間45分だ
再び強風になる恐れもあるので、こちらが安全

地蔵尾根を下らないと、横岳から赤岳山荘Pに戻る登山道が無いため
横岳 → 硫黄岳 → 赤岳鉱泉 → 北沢 → 赤岳山荘P
または
横岳(奥の院)から地蔵尾根に引き返して下山となる


スリリングを味わえる横岳も要注意!!横岳からは
台座ノ頭 → 硫黄岳山頂まで風を遮るものが何もない(身を隠す、守ってもらうモノが何も無い)
また強風が吹き荒れて 低体温症にでもなったら!?


無理をせずに地蔵尾根を下るか?
どうしようか迷ったが せっかく来たのだからと 
地蔵ノ頭 → 横岳 → 硫黄岳 → 赤岳鉱泉 → 北沢 → 赤岳山荘P 予定通り縦走すると決めた


地蔵尾根を下る登山者、横岳に向かう登山者・・・いろいろだ

分かりにくいが右下に、一日目に登ってきた南沢コースの一部と行者小屋が見える



横岳山頂までも、幾つかの梯子と鎖場がある







振り返る



赤岳の右奥に 南アルプス甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳



快晴の空は気持ちがいい





前記事で横岳山頂(奥の院)に行くためには、北側の斜面も数ヶ所・・・と書きましたが
間違っています。北ではなく西側の斜面です。

この西側斜面を一度、数m下り稜線に登り返す。赤岳から横岳間の難所は この辺りだと思う。

やはり、日陰であるため足場は凍結。北西からの冷たい風が吹き付けて体感温度が一気に下がる。





対向者とは、狭くてすれ違えないため互いに譲り合う
待機する時は立っていると強風で危険なため、しゃがんで待つ

寒い〰〰 だが自分たちで決めたことだし、慎重に前へ進むのみ



一つ目の難所を過ぎてホッと一安心 
稜線上に出れば またこの景色~~ 
展望は相変わらず抜群だ


富士山は、なんてスマートで美しいのだろうかと、毎度の感じだが飽きることはない
日本のシンボルに相応しく誇りだ




麓の町並みは穏やかに見える

分かりにくいが右下に 赤岳鉱泉が見えている


北アルプス・御嶽山と右に乗鞍岳。乗鞍岳の左奥に白山

乗鞍岳の手前に一部見えている湖は 諏訪湖だろう




中央アルプス

手前は 入笠山


三叉峰分岐


赤岳 と 奥に南アルプス・北岳も再度、視野に入ってきた

赤岳から中岳への尾根の線が綺麗だ。右斜め下に伸びる文三郎尾根も、はっきりとわかる



再び風が強くなってきた
立ち止まれば当然だが、動いていても寒くなってきた
稜線上ならば尚更 受ける風が厳しいのは分かっていたが・・・


右に 横岳山頂(奥の院)がもうすぐ

奥に 北アルプスの山々(この写真では、笠ヶ岳から穂高連峰、立山、剣、後立山連峰まで)
横岳か硫黄岳に着いたら(少しでも近くなるので)ズームアップして撮ろう!♪

なんて思っていたのですが、この後 カメラのバッテリーの残量表示?の色が オレンジ色になっていることに気づく



なんでいきなりオレンジ色!? あ〰〰そういえば昨日はパーセンテージがいつものように表示されていたけど
二日目は、いつの間にか残量表示がされていなかったことにも この時 気づく・・・

寒いとバッテリーの減りが非常に早いのですが、残量が表示されずに いきなりオレンジ色は初めてだ
しかも4、5年前から一眼レフは登山では使わなくなっていたから うっかりしていたな
(登山で 一眼レフ持参再開したのは、ブログを始めて7月に登った仙丈ケ岳から)


バッテリー切れで一眼レフは使用不可となる


以降の写真は、コンデジは持参しなかったので スマホで撮りました

最初のうちは何度もトライしましたが そのうち撮影する気力も失せる






風が  強風よ、少しでも治まっておくれ!!


この辺りから硫黄岳を降りるまで風による 難所となる


本格的な冬に向かって、山頂付近や稜線上の気温はグッと下がるが強風が更に下げる

私のグローブはスマホ対応ではないので 外さなければならないのだが
手が、かじかんで凍傷になりそう〰〰

そしてスマホだと両腕が強風に煽られて ブレブレの写真しか撮れない〰〰
シャッターもまともに押せない〰〰
構えることも なかなか出来ない〰〰下からも煽られ スマホが紙切れのようだ

相当に両腕に力を入れて撮った写真が しばらく続きます('Д')

横岳山頂・奥の院 標高 2,829m


風がヤバい!!寒すぎる!! 引き返す勇気は無い
この強風のなか横岳付近の日陰の あの鎖場を再度通過する勇気は無い

吹きっさらしの強風のなか、硫黄岳まで進んで降りていくしかない。そのほうが危険度が低い

右端の 台座ノ頭を過ぎて少し下ると 硫黄岳山荘がある
だが、営業は翌日の11月6日まで。実質、4(土)に宿泊した登山者を5(日)の朝に見送って終わりのはず





あまりの強風と寒さのため途中、写真は撮っていません
(硫黄岳山荘は、営業は終わり一部のトイレのみ使用OKでした。小屋終いで忙しそうでした)

硫黄岳・爆裂火口(と、言われてもこの写真ではイマイチ わかりませんね)

ここもヤバかったです。北西からの強風と爆裂火口・下からも強風が吹きあげてきて

(@_@) (@_@) (@_@)

 

顔も目だけしか出さずに覆ってますが 鼻水が 
鼻をかむことも出来ず ← っていうかそれどころではなく

硫黄岳から見る 横岳、赤岳、阿弥陀岳など


硫黄岳 標高2,760m


辿った登山道。地蔵尾根(途中から)、赤岳、横岳、台座ノ頭、大ダルミ


もう一枚
横岳、赤岳、阿弥陀岳。後方は南アルプス


硫黄岳を過ぎて赤岩の頭から赤岳鉱泉へ

ここで、味噌ラーメンを食べましたが スマホ撮影する気力無し
美味しかったですヨ――!!



二人ともボォ〰〰としていた

軽アイゼンは ここで外したが北沢も思った以上に凍結箇所が多かったです
(日陰も多いので)




9時10分頃、地蔵ノ頭を出発して赤岳山荘駐車場に 15時40分頃着
途中から とても長く感じた・・・ということは
それだけ体力消耗してるってことですよね・・・
アイゼンも付けているし、強風で更に体力も奪われる




再び強風となる可能性もあったのにあると事前にわかっていたのに 縦走した・・・
けして山を自然を甘くみているわけではないが・・・
どうにかなるだろう。が、心の中にあった

やっぱり 甘い!!ってことだ

「せっかく来たのだから」 とか 「・・・だろう」は危険!!

登山は自己責任だ
反省もあった今回の登山

大好きな八ヶ岳が また『何か』を教えてくれたのだろう








空は こんなに青いのにね





終わりデス





ありがとうございます!








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4 コメント

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ハラハラドキドキ! (rontanntann)
2017-11-15 13:23:37
お疲れ様でした!
強烈の登山の旅
画面に入っていけたら…と思いながら、とんでもないと
エーッ それを登るの?、そこを下るの!?
寒さをこらえての苦行のようですね。
でも
山の厳しさを味わった分、極上の感動でしたね。
こちらにも感動を分けていただきました!
見るたびに、フーッとため息が・・・
無事に帰れたことが何より!
ありがとうございました(*^^*~
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rontanntann様 (山風日記)
2017-11-15 18:51:52
私もドキドキしちゃいました(;'∀') 冬に向かって当然、気温は低くなっていきますが
風!!これが厄介ですね〰ホントに厳しいです。
山って写真で見ると( ゚Д゚) ですが案外、登れるのですよ!!体力面が大きい~ですかネ^^
そうですね、厳しさも味わい、極上の感動も戴けます^^
ホントに^^何事もなく無事に帰れて何よりでした(*^▽^*)
有難うございます♪




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素敵な山写真でした (ほり子)
2017-11-16 23:38:20
山風日記さんが行かれた日は、予定が入っていなければ
実行したルートだったので、素晴らしい絶景を見ては
行けば良かったなああ。と悔やんでしまいました。が
読むと風の強さや寒さや何やらで、これは行かなくて正解とも思いました(笑)
山風日記さんは無事に下山できましたが、私は絶対にどこかで滑っています。
雪の八ヶ岳なんて恐ろしくて行けないので、お楽しみは来年にとっておきます。
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ほり子様 (山風日記)
2017-11-17 00:43:49
そうだったのですね! 
実は!ほり子さんも赤岳登山、そろそろ来てないかなぁ どうかな?と思っていたのですよ!
残念^^!  来ればよかったのに~~(^^♪ 予定があったのですね。

これからの八ヶ岳は私も恐ろしくて行けませんヨ〰〰事故が多いですものね〰〰

有難うございます♪

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