山之上もぐらの詩集

山之上もぐらの詩集

月のうた

2024年02月16日 | 日記

 

時代の手に 縊るらし 我れが首

眼球を磨く Dusr my bloom

鉄とゴムに生き 硝煙を知らず

月の海 パロロ DNAの踊り

払暁の ダリの海に 月辷る

夜嵐の 明けて満月 置き忘れ

満月に気付き お父さん お母さん

今朝は どうして高い 大安の月

夜働く者 たひらけく 月命(つきみこと)

安全靴と安全帽 月見上ぐ

月見上げ お父さん お母さん

葬式を 終える 月が出ていたね

弔いを終えて 真白き 土手の月

身半分 えぐられし月 母を恋う

立春の朝 おお エルンストの月

月を頂いて 働きに出る

星廻らせ 我をことほぐ 月天子

父母が 我に残せし かたみ月

慎みて 身つつしみて 月見上ぐ

ミロの夜 月踊る 星踊る

大乗の 生物学 月ご本尊

真っ暗な線路 見下ろすと 月のかけら

雪月夜 猫の尻尾に ぶら下がる

月が霧吐く 街に霧笛が 届く

彼岸の朝 かたみ月 探せで悲し

春夜月 桜献上 お母さん

お父さん 見守ってください 月見上ぐ

月半分 小鳥殺しの 桜の朝

とげ抜いて 月にかざす 血が甘い

うつ病の 海から月に 両手伸ぶ

せつない手紙 読み捨つる むごき春

春眠の 暁に 月のぼる 



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