A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

A MESSAGE FROM BIRDLAND / Maynard Ferguson

2006-08-30 | MY FAVORITE ALBUM
先日、トランペッターのメイナード・ファーガソンが亡くなった。
来月には来日の予定もあったようだが。
モダンビッグバンドの礎を築いたプレーヤーがまた居なくなってしまった。彼のハイノートプレーを聞けなくなるのも寂しいことだ。

晩年はブラスロックの要素も取り入れ4ビートから8ビートまで多彩な演奏をしていたが、彼が最初に自分のバンドを立ち上げたのは1957年。
そして1964年までの間、ちょうどハードバップの全盛期に活躍。いわゆるSWING系のBIGBANDではなく、ハードバップそのもののBIGコンボだ。これが、彼の真髄だ。

同じような編成のBIGコンボでも、同じ頃のWEST COASTのサウンドとは色合いが違う。NEW YORKサウンドだ。
カナダ出身の白人であるファーガソンがリーダーというのも面白い。
NEW YORK発の白人と黒人の混成バンドという点では、サド・メルの先輩格になるのかも
しれない。

このアルバムは、バンドを立ち上げてから2年後、ニューヨークの当時の人気クラブBIRDLANDでのライブ録音。アップテンポからバラッドまでLIVEのホットの演奏が続く。
このアルバムのメンバーには、後に自らのビッグバンドを編成したドンエリスやドンセベスキーの名前が連なっている。その後も、彼のバンドには有名なアレンジャーやソロプレーヤーが去来している。
曲やアレンジを提供しているベニーゴルソンは、ちょうどJAZZTETで活躍している時。
カーティスフラーとの「Blues-ette」も、この年、前の月5月の録音だ。
サウンドの響きは相通じるものがある。

いきなり、ソニーロリンズのオレオで始まる。ザビヌルのピアノが最高。その後も、オリジナル、スタンダード曲に多彩なアレンジ、多様なソロプレーがたっぷり楽しめる。

お気に入りは、オレオ、そしてゴルソンのオリジナルのナイトライフ。

OLEO
STARFIRE
THE MARK OF JAZZ
NIGHT LIFE
STELLA BY STARLIGHT
LONELY TIME
BACK IN THE SATELLITE AGAIN

Maynard Ferguson (tp)
DON ELLIS (tp)
JERRY TYREE (tp)
CLYDE REASINGER (tp)
SLDE HAMPTON (tb)
DON SEBESKY (tb)
JIMMY FORD (as)
CARMEN LEGGIO (as)
WILLIE MAIDEN (ts)
JOHN LANNI (bs)
JOE ZAWINUL (p)
JIMMY ROWSER (b)
FRANK DUNROP (ds)
BENNY GOLSON (arr)
MARTY PAIGE (arr)

Recorded live at” BIRDLAND” ,New York,June,17,1959
コメント (4)
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