A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

一連のMODEのアルバムの中に、一枚気にかかるアルバムが・・・・

2012-06-14 | Thad Jones & Mel Lewis & VJO
Leonard Feather Presents Bop

ペッパーアダムスがロスを離れたのは57年の8月。ロスへの置き土産として初のリーダーアルバムをMODEに残していった。オリジナルはMODE112。ちょうど10枚づつの区切りでリリースされたようなので、第2期の録音になる。そして第3期に入るとジャケットのイラストのタッチも少し変わってきた(手抜きかな?)が、この第3期でMODEレーベルは終わってしまう。ほとんどすべてが西海岸での録音、新進気鋭の実力者達を紹介するようアルバムが大部分であった。当時のウェストコーストの最先端の演奏ばかりである。

その中に一枚毛色の違うアルバムがある。
レナードフェザープレゼンツと銘打ってある、タイトルも“BOP”というアルバムである。
そして、この録音の時期は同じ57年の8月だが、場所は東海岸で。メンバーも、東海岸で活動していたフィルウッズやサドジョーンズが加わっている。
サドジョーンズはベイシーオーケストラに加わっていた一方で、色々なセッションにも顔を出していたフィルウッズもジーンクイルとのコンビが絶好調の頃

フェザーのお題はBOPの再演だ。時代はハードバップの真っ最中。パーカーやガレスピー達が52丁目で連夜演奏していた頃とは、一回り時代は過ぎていたのだが。その後、「ジャズの歴史」のようなテレビ番組も作られ、過去のスタイルの演奏が紹介されるようなこともあったが、フェザーの企画はまさにジャズの世界の「懐メロ」であった。
ウッズやガレスピーだけでなく他のメンバーもフェザーの「お題」を演じるのに役回りは十分だ。

演奏する曲も、バップ時代の名曲が選ばれ、中にはバップスキャットが入っている曲もある。参加しているメンバー、そして彼らの演奏も企画を含めて楽しめるアルバムだが、「何故このアルバムがMODEのシリーズに入っているの?」というのが気になる。
きっと何かの理由があったのだとは思うが、気に留めておこう。



1. Little Benny
2. Be Bop
3. Lemon Drop
4. Ornithology
5. Anthropology
6. Salt Peanuts
7. Groovin’ High
8, Shaw ‘Nuff
9. Billie’s Bounce
10. Hot House / 52nd Street Theme

George Wallongton (p)
Phil Woods (as)
Idrees Sulieman (tp)
Thad Jones (tp)
Curley Russell (b)
Denzil Best (ds)
Arthur Taylor (ds)

Produced by Leonard Feather
Recorded in New York, August 1957


レナード・フェザー・プレゼンツ・ “バップ”
クリエーター情報なし
ミューザック
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