ブラジルで行われているW杯で、日本は惨敗した。普段サッカーには関心が無くTVでJリーグ等の
試合を観ることは無いが、W杯での日本チームの試合は見ている。
事前の報道ではマスコミ、サッカー関係者などが日本チームのかなりの善戦を予測したが、全て
外れた。日本チーム惨敗の責任を取りアルベルト・ザッケロー二監督は辞任を表明している。参加
選手の大きな落胆も伝えられている。しかし、今の日本チームの実力からすれば充分納得出来る
結果である。
2014年5月の日本チームのワールドランキングは47位。対戦相手のコートジボアール21位、
ギリシャ10位、コロンビア5位と比べると日本チームはかなり格下だ。日本チームと対戦相手とでは
相撲で言えば横綱と十両程の格の違いがある。隠岐の海や臥牙丸がここ一番の勝負で白鳳や
日馬富士に勝てるチャンスは相当低い。しかるに、マスコミなどの事前予想では、日本チームは
決勝進出や優勝戦線に絡むなどの報道もあった。この為、敗戦後の日本の落胆は大きくなった。
現在の日本チームの実力から見ると、一勝も出来なかった事は極く当り前の結果と言える。
スポーツの世界ではランキング上位が必ずしも勝つと云う訳でもない事も事実だ。世界ランキング
1位のスペインは59位のオーストラリアには勝ったが、15位オランダと13位チリには負けた。
2位のドイツは3位のポルトガルに勝ったが38位のガーナとは引き分けた。開催国のランキング
4位ブラジルは20位のクロアチアと50位のカメルーンには勝ったが、19位のメキシコとは引き
分けた。
W杯前の国際親善試合で日本チームはランキング34位のコスタリカと79位のザンビアに勝った。
ランキング下位チームが上位チームに勝つこともあるが、一次リーグC組の日本と全て格上の対戦
相手とは格の違いがあり過ぎた。神国日本が奇跡の僥倖を受けての決勝進出を祈ることは出来るが、
上位進出を予想するには余りにも実力差がありすぎて困難であることは前から分かっていた筈だ。
マスコミなどの無責任でいい加減な情報は願い下げにしたい。日本チームの今後の実力向上を願って
いる。
6月26日の北海道新聞に『北海道・室蘭水族館のタコ「勝子」 日本の全試合予想的中』と云う記事が
あった。
『サッカー・ワールドカップ(W杯)日本戦の勝敗を占った、市立室蘭水族館(祝津町)のミズダコ
「勝子(かつこ)」、日本は残念ながら2敗1引き分けでグループリーグ敗退となったが、勝子の予想は
全3戦で見事に的中した。勝子の「神通力」に、占いを企画した飼育員も驚いている。』
これぞ正しい情報である。蛸の方がまともな判断をしているようだ。