珍しく北茨城市大津漁港にサンマの水揚げがあった。北海道、
根室と厚岸船籍のサンマ漁船が4隻入港し17日夕方水揚げを
行った。水揚げされたサンマはセリに掛けることなく地元の
加工業者が大型トラックで加工場に運び込んだ。
水産経済新聞によると、9月30日時点での北海道、本州を合わせた
サンマ水揚げは前年同期比42%増の6万8,689トンとなった。しかし
一昨年の7万8,689トンより14%少ない。サンマ漁解禁時は漁獲高が
極端に少なく価格も例年の2~3倍だったが、現在は平年並み又は
それ以下となっている。
北西太平洋のサンマ資源量は2003年で440万トンだったが2014年は
半分以下の190万トンと推定されている。資源量の減少は幾つかの
理由が指摘されているが、地球温暖化による水温上昇もその一つ。
サンマが好む水温は15C°以下で、これ以上の水温の地域ではサンマの
漁獲が少ない。水温上昇により、従来獲れなかった海域で鰤やマグロが
大量に捕獲されている。又、根室沖の日本の排他的経済水域の外側で
台湾船によるサンマ漁獲の増加が著しい。
いずれサンマは鮟鱇やナメタカレイなどと同じ道を辿り高級魚と
なる日も近いのかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます