槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

槍平小屋ニュース 07月02日

2015年07月02日 | 日記

今日は南岳新道のルート偵察(標高2700m付近まで)と、登山道上への救急箱の設置へ行ってきました。穂高連峰の眺めもバツグンの、標高2600m付近。

 

さて、一仕事終えて小屋へ戻った午後1時過ぎ、「滝谷の橋が昨日の大雨で流されている・・・」との情報が入り、今度は滝谷へ。水が冷たいですよ~!

 

小屋から降りたスタッフに加え、小屋主人と、今朝休暇で下山したばかりの槍ヶ岳山荘の拓未クンも登ってきてくれて、無事に再架橋完了!覆面姿の拓未クンですが、現場にはブヨがすごくて、もう、それはそれは大変!ブログ更新担当も顔がボコボコですが、無事に作業が終了できてなによりでした。

今回もそうですが、やはり梅雨の雨は侮れません。一気に増水する代わり、水の引きも早いです。増水時は無理な渡渉は絶対にしないで下さい。

 

こちらは、今朝、中崎尾根から槍ヶ岳を下山した拓未クン撮影の飛騨沢全景です。雨のおかげで雪解けもかなり進んでいるようです。

 

それでは本日の気象情報。

午前6時33分。

 

午後6時06分。

 

 


最新登山道情報(南岳新道 07月02日)

2015年07月02日 | 日記

夏山スタッフ募集中!


本日現在の南岳新道の登山道情報をお知らせします。

 

標高2100m付近、槍平から15分ほど登った南沢(下部)。夏道のほとんどが雪渓の下です。この場所は雪解けにつれてスノーブリッジが形成されていきますので、雪の状態には注意して通行して下さい。また、南岳側へ、登山道の対岸の取付き点はここから標高差で40mほどです。間違って沢を登りすぎないように注意して下さい。ここから、標高2700mの南沢上部までの樹林帯内を含めた登山道に雪はありません。

 

標高2600m付近、救急箱のある場所からは急登が始まります。

 

南沢上部(標高2700m~2850m付近)には急斜面に雪渓があります。

 

南岳小屋のスタッフの皆さんが歩きやすいように雪を切ってくれています。ただし、これから日照や降雨状況によってはステップ部分が再び歩きづらくなる可能性があります。

 

さらにそこから上部へのルートは雪渓上をダイレクトに登る状態です。夏道は標高2850m以上の場所からしか出ていません。ピッケル、アイゼンを携行して下さい。