槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

槍平小屋ニュース 20170709

2017年07月09日 | 日記

槍平小屋ホームページ はこちらです。http://www.yaridairagoya.sakura.ne.jp/


槍平小屋ライブカメラ(滝谷渡渉部)

(保存版)滝谷架橋部の水量増減について


槍平小屋ライブカメラ(大キレット方面)


槍平小屋ライブカメラ(槍ヶ岳・飛騨沢方面)


今日は南岳新道のルート確認と、標高2600m付近への救急箱の設置作業を行いました。南岳新道、手強い登りですが北穂高・滝谷の絶景を間近に歩けるのは魅力です。

 

今シーズンもここに、救急箱があります。

 

残雪の影響については本日更新の最新登山道情報でお知らせしているのですが、樹林帯にはこの冬の雪崩による倒木が多数。

 

久々のビフォー・アフター。こんな感じの場所が数か所ありましたが、現在は倒木による通行の支障はありません。

 

倒木切りで両腕がパンパンになりつつも(苦笑)、咲き誇る可愛らしいミヤマダイコンソウに癒やされます。

 

そして、はるちゃんが作ってくれたオニギリ。魚の絵が書いてあるので、「鮭かな?おかか?ジャコなんかあったっけ?」と想像しながら一口頬張ると、まさかの梅でした(笑)。謎すぎるオニギリにもある意味癒され、今日も一仕事が無事に終了。そして、今の願いはひとつ。梅雨明け、です!

 

それでは本日の気象情報。

午前6時07分。

 

午後6時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最新登山道情報(南岳新道) 20170709

2017年07月09日 | 日記

本日9日現在の南岳新道(標高2100m付近)の雪渓の様子です。南岳へのルートは赤線で示した部分で、槍平側から南岳側へ向けての標高差は40m程度。間違ってバツ印部分の上部へ登らないようにして下さい。雪渓から登山道へ入る場所にはピンクテープがありますので、しっかり確認して下さい。

 

南沢はこれからスノーブリッジ、クレバスが発達します。雪の状態をしっかり見極めてルート選択して下さい。ピッケル、アイゼンは必携です。現在、クレバスの深いものでは2m程度になっています。

 

次に南沢上部(標高2700m)付近の雪渓の様子です。木道から南沢カールへ下った手前側のトラバースルートについては南岳小屋のスタッフさんが雪を切ってくれています。本日9日現在、通過に注意が必要なのは赤線で囲んだ、夏道が雪に隠れている部分です。

 

標高差は100m未満ですが、かなり傾斜もきつい場所になります。雪が締まっている早朝などは滑落の恐れもありますので、ピッケル、アイゼンを携行して下さい。

また、雪の影響以外にも、南岳新道については登山道上に設置されている木道、ハシゴの老朽化が目立っています。いきなり全体重をかけることはせず、しっかりと確認してから通過するようにして下さい。南岳新道の通行については下りでの利用よりも、槍平から南岳方面への登りで利用することをおすすめします。