白山国立公園内に野営場は南竜にしかない。近年はソロキャンプブームで非常に混雑している。また利用者のマナー低下も心配されている。実際にこのキャンプ場に熊が出没したとして閉鎖された事も有る。キャンプの際、残飯や例えばラーメンの汁などを横の笹藪に投棄したりしている利用者が居るのではないだろうかと心配している。自分は大丈夫でも後の利用者の事を考え、利用者全員が一人残らず、熊をおびき寄せない対策をしなければ、熊と人間の接触事故を防ぐことは出来ない。
さて、野営場はこの一箇所しか無いが、避難小屋は非常に充実している。避難小屋を使いながら白山の長い縦走路を歩くという計画をお勧めする。しかし大人数でのグループ占有など、他の利用者に細心の注意を払って利用頂きたい。また全てのゴミは持ち帰る(他人の残したものでも)、利用後の清掃は徹底してお願いしたい。下記に「市ノ瀬VC」及び「中宮VC」を拠点にした各避難小屋までの直線距離と標高をまとめてみた。積雪期や悪天候時、避難小屋は命を守るシェルターであるから、長く大切に利用していただくことを願う。
<市ノ瀬VC拠点の場合>
チブリ尾根避難小屋 4.5㎞ 1,900m
殿ヶ池避難小屋 5.7㎞ 2,050m
三ノ峰避難小屋 5.8㎞ 2,090m
赤兎山避難小屋 5.9㎞ 1,570m
甚之助避難小屋 6.0㎞ 1,970m
取立山避難小屋 8.0㎞ 1,240m (公園外)
<中宮VC拠点の場合>
シナノキ平避難小屋 4.0㎞ 1,470m
奥長倉避難小屋 6.5㎞ 1,730m
小桜平避難小屋 6.9㎞ 1,990m
大笠山避難小屋 7.0㎞ 1,820m
ゴマ平避難小屋 7.5㎞ 1,850m
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