今年で開通101年目を迎える岩間道は全国の急登道と比べても引けを取らない登山道としてこれまで何度かこのブログでも紹介してきた。また、2014年5月に岩間元湯手前で発生した土砂崩れ(2014/6/14の記事参照)以降も登山道を絶やすまいと、毎年草刈や倒木処理などを続けて来た事もその都度報告して来た。しかし、今回の土砂崩れは少なくとも過去100年は無かったであろう大規模で有ることが空撮写真からも伺える。記事に有るように昨年12月から一里野に温泉が届かなくなり、1月に大雪の間隙を縫って現地入りし、復旧のお手伝いをさせて頂いたが、3月の崩落ではそこを含む大規模な区間が抜け落ちたようだ。岩間源泉の更に奥には国指定天然記念物の岩間噴泉塔群が有る。普及誌はくさん第46巻1号の記事中で紹介した昭和40年代の地図では、かつて岩間噴泉塔から中宮道に登り上げるルートが有った事を紹介した。岩間噴泉塔方面へはこのルートを利用してアプローチするのが良いだろうが現在は廃道である。
岩間道は展望の良い薬師山や秋の見事な紅葉の様子をこれまで数々このブログで紹介してきた。実にすばらしい白山の秘境である。
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