パレットⅡ

ライブのお知らせと。
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毎日新聞神戸版

2011-11-05 12:30:00 | ライブ日記
今朝の毎日新聞神戸版に掲載されました。
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東日本大震災:神戸の矢谷さん、体験込め被災地応援歌--宮城で12日披露 /兵庫
 ◇悲しみの涙が乾いたら歩きだそう♪--新曲「霧笛の町」
 神戸市灘区のシンガー・ソングライター、矢谷トモヨシ(本名・矢谷智克)さん(46)が、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の音楽・カラオケバー「バレンタイン」経営者の熊谷和幸さん(62)との交流を通じ、新曲「霧笛の町」を完成させた。ともに港町で大震災の被災地でもある神戸と気仙沼を重ね合わせながら作った被災地応援歌で、12日に開かれるバレンタインのリニューアルオープンイベントで披露する。【山川淳平】

 矢谷さんは中学時代に父親の影響でギターを始めた。19歳からオリジナル曲を演奏し始め、現在も関西のライブハウスを中心に音楽活動を続けている。

 「霧笛の町」は知人を通じてメールのやりとりをするようになった熊谷さんから、店が津波で大きな被害を受けたことや再建に向け奮闘していることなどを聞き制作を決意した。1番から順に現在、過去、未来を想起させる歌詞がゆったりとしたメロディーに乗り、胸を打つ。

 矢谷さんは阪神大震災で自宅が全壊。音楽仲間らを亡くした。3番の歌詞〈悲しみの涙が乾いたら歩きだそう/今はまだ見えなくて不安になるけど/一歩踏み出せば道はつづくよ〉は震災時に自らが悲しみを乗り越えた時の思いが込められている。

 バレンタインは週末になると地元の音楽好きが集まる憩いの場だったが、東日本大震災による津波でがれきと泥まみれに。器材や楽器は壊れ、震災による地盤沈下で満ち潮になると冠水するようになった。だが、熊谷さんは「音楽で被災地を明るくしたい」との思いから、ボランティアの助けを借りながら店を再建。貯金を切り崩して器材などを揃(そろ)え、10月31日にリニューアルオープンにこぎつけた。

 イベントには阪神大震災の復興のシンボル「はるかのひまわり」を東日本大震災の被災地で育てる「はるかのひまわり絆プロジェクト」を行っている「三陸ひまわりの会」のPR用の曲を作詞・作曲した気仙沼市の小田雅秋さん(61)ら、神戸にゆかりのある地元ミュージシャンも参加する。

 午後7時開始。入場料2000円(ワンドリンク付き)。問い合わせは熊谷さん(090・5236・3497)へ。

〔神戸版〕


霧笛の町     


君の声を 笑顔を 歌う歌を 見上げた空を
つれて行くよ この手に残る 君の温もりを


海を渡る月 波の上をすべる
ゆらゆら繰り返す ひとつの歌に
重ねた記憶 ほどけてゆくよ

息を弾ませて 坂を登ったね
振り返れば見えた みなれた景色
霧笛が響く 僕のまちに

君の声を 笑顔を 歌う歌を 見上げた空を
つれて行くよ この手に残る 君の温もりを


悲しみの涙が 乾いたら歩きだそう
今はまだ見えなくて 不安になるけど
一歩踏み出せば 道はつづくよ


君の声を 笑顔を 歌う歌を 見上げた空を
つれて行くよ この手に残る 君の温もりを

忘れないよ この胸に残る 君の面影を