パレットⅡ

ライブのお知らせと。
2010年~2016年の記録です。

気仙沼

2011-11-13 08:00:00 | ノンジャンル
7時30に目覚める。
お風呂を頂いて、食事。
昨夜の為に用意してもらってたお寿司や秋刀魚の味醂干し、手作りの漬物、煮しめ、味噌汁と朝から豪華。
西岡さんは避難所を訪問するとのことで先に出かける。

九時半ころから熊谷さんに被災地域を案内してもらう。


鹿折唐桑の駅前に残された船は圧巻。
それから、錦町、本浜町、浜町、魚浜町、魚町、南町海岸、柏崎、港町、魚市場前、弁天町、一景島、朝日町、川口町、潮見町、内の脇、仲町、幸町を回って、松岩と気仙沼向洋高校のあった、陸前階上まで足を伸ばしてもらった。

とにかくもう、唸るしかない景色が続く。
バレンタインに戻って、熊谷さんの友達が撮影した松岩の津波の影像をみせてもらう。
これもテレビでは流れていない凄い影像。

11:30頃、尾形さん到着。
食事に連れていって頂く。
ギタリストの斉藤さんも合流して、元は南町にあったという寿司屋で御馳走になる。
もう、めちくちゃ美味い。


海のまちで海の幸を最高の形で頂く。
贅沢の極みです。



その後、40年前からやっている茶色の小瓶という喫茶店に連れていってもらう。
マスターはおもしろい人で「トイレは何処ですか」と聞くと、「お手伝いしなくて良いですか?」だって。
しかも、コーヒーは茨城のサザコーヒー!!
この店で、斉藤さんは復興イベントを開催しているということ。
13:30にバレンタインに送ってもらう。
尾形さんには「にじます」を気に入って頂けたみたいで、カバーするよと言ってもらいました。
ラジオ番組でもかけていただけるとのこと。

14:00に熊谷さんに駅まで送ってもらいました。

滞在は丸一日でしたが、濃厚な時間を過ごさせてもらいました。
皆さんありがとうございました。
同じ経路で22:00少し前に帰宅しました。

西岡さんお疲れ様でした。


気仙沼南町バレンタイン再開店ライブ

2011-11-12 05:30:00 | ライブ日記
朝5:30西岡さんとタクシーで新神戸へ。
予定より一本早い、始発の「のぞみ」で東京へ。
途中下車して筋煮込み丼のお弁当を買う。
東北新幹線で一関へ。


綺麗な紅葉の景色を見ながら、大船渡線で気仙沼駅に14:00前に到着。
タクシーで避難所になっている紫会館に向かう。


気仙沼南町1区の自治会長で、紫会館避難所の運営もされている千葉さんに挨拶にいく。
東大が集めたボランティアが40名ほど居るので、彼らの食事が終わったら、とりあえず歌ってくれとのこと。
気仙沼復興商店街の小野寺さんに紹介してもらう。
2曲ということで、「ひだまり」と「霧笛の町」を歌う。
学生たちは静かに真剣に聞いてくれた。


15:00過ぎ坂を下り、バレンタインへ。
瓦礫こそ片づけられているが、まさに、被災地域のど真中。
建設中の復興商店街を見ながら到着。
先ずは、熊谷さんにご挨拶。
それから、廣野さん、小田さんと、皆さん初対面。
セッティングの間、ぼくは近所を一周する。




地盤が下がっているので、満潮になるとこの辺りは浸水する。
まさに海抜0メートルである。
道路は浸水を防ぐために、60センチほどかさ上げしてある。


11/12
19:00~22:00
場所 宮城県気仙沼市 南町「バレンタイン」 

会費 2,000円(ワンドリンク付き)

開場   18:30
開演   19:00~ フォークドリーマーズ
     19:20~ フラワーフォークユニット
     19:40~ 矢谷トモヨシライブ
     20:20~ 尾形和優ライブ
     20:50~ 50’sバンド
     21:20  全員で
お問い合わせ:090-5236-3497


今夜のバレンタインは久しぶりの音楽を楽しみにしていた、仲間たちで満員。
三陸ひまわりの会の三浦さんが受付をしてくださっている。
19:00廣野さんの司会で、熊谷さんの挨拶からスタート。


トップバッターは廣野さんのフォーク・ドリーマーズ。
「戦争を知らない子供たち」「プカプカ」などのフォークの名曲を演奏。

廣野さんはダンディーで格好いい。



二番手は小田さんとボーカルの加藤きよこさんのユニット、フラワー・フォーク・ユニット。
「この広い野原いっぱい」などの懐かしい歌。
途中からキーボードの松本さんとドラムの伊藤さんが加わり4人編成になって「悲しくてやりきれない」。
最後にはるかのひまわりの歌「サンフラワー」を演奏。


小田さんの的確なディレクションと加藤さんの歌、最強です。



そして、小田さんに紹介してもらって僕の出番。
「ひだまり」
「夏の坂道」
そして、僕を気仙沼に連れてきた「霧笛の町」


「大陸の風」
「にじます」
最後はみなさんにも声を出してもらって「未来の子どもたちへ」
アンコールを頂いたので「グットバイ&グットナイト」を歌わせて貰った。
病気のおかげで、歌いにくかったりハーモニカが吹けなかったりした。
演奏自体は満足のいくものでは無かったけど、とても良い雰囲気で一体感のあるライブだった。

そして、今夜のスペシャルゲスト。
尾形和優さん。
熊谷さんはじめ今夜の演奏者とも幼なじみで、ラジオ番組を持つ有名なシンガーソングライター。
勿論、今夜はお忍びでのライブ。
ベースは熊谷さん。
ピアノはバークレーの留学中で一時帰国している、ゆうこちゃん。
ギターは斉藤洋介さん。
尾形さんはお話し、歌、ピアノと総てがハイセンスなエンターティナー。
熊谷さんのベースも歌う歌う!!
ゆうこちゃんも斉藤くんもアメリカ仕込みのテクニックとパフォーマンスで、最高潮に盛り上がった。
間近でこれだけの内容の演奏をみせてもらえて感動!!
恐るべし気仙沼。


そして、いよいよトリは50'sバンド。
ベンチャーズや加山雄三の曲を演奏。
ギターは田中さんとくずさんベースの小田さんとドラムの4人組。
還暦を期に結成したとのことでした。
しかし、幼なじみが集まってのバンド、楽しいし息もぴったりだし、もう少しスペースが有ったら踊りたいところだった。
田中さんのギターソロには度肝を抜かれた。


小田さん曰、気仙沼にはまだまだたくさんのことがバンドがあるとのこと。
どこまで凄いねん!!
気仙沼!!

終わった後、みなさんから暖かな声をかけていただきました。

「震災から復興を遂げた神戸のことは、私たちの希望の光なのです」と言われた女性の言葉が印象的だった。
僕は気仙沼のその日まで、神戸から思いをひとつにして寄り添い続けようと思います。
そして、また歌いに来させて貰います。

終了後、バンドの面々と打上。
治療中で酒を飲んでなかったのだけど、今夜だけはビールを一杯いただきました。

お疲れ様でした。


気仙沼前夜まで

2011-11-11 22:00:00 | トピックス
8/20にトモニプロジェクトの西岡さんから、気仙沼のバレンタインのオーナー、熊谷和幸さんの話を聞いた。
津波で自宅件バーが被災、大切にしていたギターやアンプ等が水没したとのこと。
熊谷さんは店の再開に向けて準備を続けているという。
西岡さんに「音楽の好きなもの同士で交流されたらどうですか?」ということで、翌日連絡をとってもらった。
「再開の時には是非お越しください」とメールをいただいた。
それから3週間をかけて、まだ見ぬ気仙沼のこと、神戸のこと16年前のあの日のことを思い浮かべ、熊谷さんへの歌「霧笛の町」を完成させた。
そして、9/17トモニプロジェクトの「コンゴのストリートチュルドレン支援コンサート」で歌わせてもらった。
西岡さんの評判も良く「この歌の宣伝隊長になりますよ」といってもらった。

当初は9月末オープンとの予定だったので、10/8.9.10辺りで気仙沼入りを考えいたが、工期が延び延びになって最終的には10/31オープンとなった。

その間に、西岡さんから現地のミュージシャン、小田雅秋さんを紹介してもらった。
小田さんからは「サンフラワー」のCDが届き、更に、廣野純朗さんを紹介してもらう。

小田さんの「サンフラワー」は阪神淡路大震災で亡くなった加藤はるかちゃんの「はるかの向日葵」を植える三陸ひまわりの会のための曲。
もう、偶然とは思えない流れ。
そして、廣野さんは震災がなければ5月に仲間たちとバレンタインでライブをする予定だった。
その話を聞いて僕のなかにはイメージが出来た。
3/11がなければあったはずの廣野さんの仲間たちのライブをやってもらう事を。
それが、再開店するバレンタインの最高のお祝いになるのではないかと。
そこに、僕も仲間に入れてもらって「霧笛の町」を歌う。

そして後は、廣野さんと熊谷さんにお願いした。

西岡さんの宣伝の効果で、10/31には神戸新聞の大月さん、11/1には毎日新聞の山川さんに取材をうけた。

そんな中、11/3に顔面神経麻痺を発症。
顔の半分の神経が麻痺する病気で11/4からステロイド注射による治療開始。
声は出るが、滑舌が悪いし唇が麻痺しているためハーモニカが吹けない。
完治までには長い時間がかかるとのこと。
しかし、不思議と気持ち的には落ち着いていて、何とかなると思った。

毎日新聞は11/5に神戸版のトップに掲載してくれた。
11/7には糸井重里さんが、ライブのことをTwitterで紹介してくれた。
そして、神戸新聞は11/10社会面のトップに大きく載せてくれた。

11/10最後のステロイド注射、来週からリハビリ、微かに改善の兆しが見える程度で症状に変化無し。

その夜、破裂音や発音しにくい音を歌詞カードにチェックして曲を決める。
とにかく、今、現状で出来る最大限のことをやるしかない。
しかし、不思議と悪いイメージがうかばない。
前日は早めに休む。

神戸新聞

2011-11-10 19:46:00 | トピックス
今朝の神戸新聞に紹介されました。
カラーです!



東日本大震災で津波被害に遭った宮城県気仙沼市の被災者を励まそうと、シンガー・ソングライター矢谷トモヨシさん(46)=神戸市灘区森後町=が応援歌「霧笛の町」を作った。被災した気仙沼市の音楽バー「バレンタイン」を経営する熊谷和幸さん(62)との交流がきっかけで、12日に開かれるバーの再建を祝うライブで初披露する。(大月美佳)


 矢谷さんは阪神・淡路大震災で両親が経営する美容院兼自宅が全壊。「当時は音楽どころではなかった。でも音楽でしか共有できないものがあるはず」。東日本大震災後は復興支援ライブを企画したほか、仙台市で被災家屋の清掃もした。

 8月下旬、知人から熊谷さんを紹介され、交流が始まった。バーは津波で浸水し全壊状態に。惨状を聞いた矢谷さんは曲を作った。

 〈悲しみの涙が/乾いたら歩きだそう/今はまだ見えなくて/不安になるけど/一歩踏み出せば/道はつづくよ〉

 〈忘れないよ/この胸に残る/君の面影を〉

 ともに港町の神戸と気仙沼のイメージを詞に重ねた。亡くなった友人を思う歌を軽快で明るいメロディーに仕上げた。

 バーは10月末に再開。12日の記念ライブでは、阪神・淡路の復興のシンボル「はるかのひまわり」を東日本の被災地に植える活動を続ける「ひまわりの会」のイメージソングを作った小田雅秋さんら地元の音楽家約10人が共演する。

 「懐かしい顔触れが集まる。みんなで前を向いていきたい」と熊谷さん。矢谷さんは「つながることで元気になれる。震災を忘れずにいることを音楽で伝えたい」と話す。ライブは午後7時から。バレンタインTEL0226・24・1093



毎日新聞神戸版

2011-11-05 12:30:00 | ライブ日記
今朝の毎日新聞神戸版に掲載されました。
クリックすると拡大します。


東日本大震災:神戸の矢谷さん、体験込め被災地応援歌--宮城で12日披露 /兵庫
 ◇悲しみの涙が乾いたら歩きだそう♪--新曲「霧笛の町」
 神戸市灘区のシンガー・ソングライター、矢谷トモヨシ(本名・矢谷智克)さん(46)が、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の音楽・カラオケバー「バレンタイン」経営者の熊谷和幸さん(62)との交流を通じ、新曲「霧笛の町」を完成させた。ともに港町で大震災の被災地でもある神戸と気仙沼を重ね合わせながら作った被災地応援歌で、12日に開かれるバレンタインのリニューアルオープンイベントで披露する。【山川淳平】

 矢谷さんは中学時代に父親の影響でギターを始めた。19歳からオリジナル曲を演奏し始め、現在も関西のライブハウスを中心に音楽活動を続けている。

 「霧笛の町」は知人を通じてメールのやりとりをするようになった熊谷さんから、店が津波で大きな被害を受けたことや再建に向け奮闘していることなどを聞き制作を決意した。1番から順に現在、過去、未来を想起させる歌詞がゆったりとしたメロディーに乗り、胸を打つ。

 矢谷さんは阪神大震災で自宅が全壊。音楽仲間らを亡くした。3番の歌詞〈悲しみの涙が乾いたら歩きだそう/今はまだ見えなくて不安になるけど/一歩踏み出せば道はつづくよ〉は震災時に自らが悲しみを乗り越えた時の思いが込められている。

 バレンタインは週末になると地元の音楽好きが集まる憩いの場だったが、東日本大震災による津波でがれきと泥まみれに。器材や楽器は壊れ、震災による地盤沈下で満ち潮になると冠水するようになった。だが、熊谷さんは「音楽で被災地を明るくしたい」との思いから、ボランティアの助けを借りながら店を再建。貯金を切り崩して器材などを揃(そろ)え、10月31日にリニューアルオープンにこぎつけた。

 イベントには阪神大震災の復興のシンボル「はるかのひまわり」を東日本大震災の被災地で育てる「はるかのひまわり絆プロジェクト」を行っている「三陸ひまわりの会」のPR用の曲を作詞・作曲した気仙沼市の小田雅秋さん(61)ら、神戸にゆかりのある地元ミュージシャンも参加する。

 午後7時開始。入場料2000円(ワンドリンク付き)。問い合わせは熊谷さん(090・5236・3497)へ。

〔神戸版〕


霧笛の町     


君の声を 笑顔を 歌う歌を 見上げた空を
つれて行くよ この手に残る 君の温もりを


海を渡る月 波の上をすべる
ゆらゆら繰り返す ひとつの歌に
重ねた記憶 ほどけてゆくよ

息を弾ませて 坂を登ったね
振り返れば見えた みなれた景色
霧笛が響く 僕のまちに

君の声を 笑顔を 歌う歌を 見上げた空を
つれて行くよ この手に残る 君の温もりを


悲しみの涙が 乾いたら歩きだそう
今はまだ見えなくて 不安になるけど
一歩踏み出せば 道はつづくよ


君の声を 笑顔を 歌う歌を 見上げた空を
つれて行くよ この手に残る 君の温もりを

忘れないよ この胸に残る 君の面影を