まだ川奈清水谷戸を歩いている。
谷戸の両端には小道があり、谷戸の奥まで続いている。
かつての水田は放置されて久しく、ススキなどの雑草がはびこっている。
蓮田と異なる一方の小道を奥へ。
小道の水田側に一叢の杉が立っている。
谷戸は山際まで掘削されているため、山際は切岸のようだ。
元来の自然の山際は複雑に出入りしていたものだが、掘削して道なりをなだらかにした。
そのために水田側に杉の木立がある、とも思えない。
人間が手を付けてはいけない場がある。
土地の神の降りる場。
山そのもの、あるいは大きな岩や樹木が神で、それを動かすことは禁忌とされてきた。
一叢の杉は、そのような存在かも・・・。
鎌倉の山際に、多くの祠が遺されているのがよい例だ。
常と異なる景色に出会うと、いろいろ考えてしまう。
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