鎌倉八百ヶ谷戸

鎌倉の街はそのものが環境遺跡

善財 一 写真集

北鎌倉 山ノ内稲荷神社の古樹

2021-10-31 17:12:15 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集(PCの大画面で見てください)

 

先に紹介した山ノ内の高台に立っている古樹を、石段の下から眺める。

木が天然の壁の端にへばりついている状態。

自らは生きようとして根を張らせている。

これも写真の切り貼りで。

脆弱な鎌倉石を割るように根が成長している。

かなり危い状態。

でも、切り倒すことなどできないんだろうな。

 

1980年代に活躍したホックニーによるこの手のフォトコラージュは、撮影者が見ようとしたポイントを複数枚の写真を連続させて表示したもので、鑑賞者はホックニーの視線を追体験するというもの。

また、古典的思考だが、時間の移り変わりが写真に取り込まれるという見方もできたようだ。

だがこの手法は、写真思考としては安易で、初めて作品を見た鑑賞者は貼り付けられた写真群の広がる様に驚いたという程度。

実際に鑑賞させてもらったが、一つの作品に100枚以上の写真が張り付けられていて、それぞれの視点を確認することの無意味さを思い知らされた。

ホックニーは写真家ではなかったから、写真ではなく、写真を用いたデザインであったようだ。

フォトコラージュには、そんな思い出がある。


山ノ内 稲荷神社の古樹

2021-10-28 16:35:30 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集(PCの大画面で見てください)

 

神社を撮っているわけではない。

神社には比較的手が加えられないため、土地が古いまま残されているのではなかろうかと想像しているのだ。

神社に手が加えられないのは、木々や大地に神が宿っていると考えらたから。

幹に注連縄がはられていればなおのこと神々しい。

鎮守の杜など神社を抱くように植えられた木々は安易に切られることがない。

 

鎌倉の土地が脆弱であることは何度も述べている。

山ノ内稲荷神社の敷地内には、崖の端部をしっかりと摑むように根を張らしている古樹がある。

大雨の後に台風があれば倒れてしまいそうなのがこの古樹。

魚眼レンズがないので、足元に張る根から枝上まで、古典的な手法、フォトコラージュしてみた。

 


腰越 満福寺から小動崎

2021-10-26 21:49:15 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集(PCの大画面で見てください)

広町緑地から南に十数分歩くと腰越。

義経が足止めされた満福寺がある。

その背後の崖上からの眺め。

境内の先に小動神社があり、そのさらに先、小動神社の杜の合間に江ノ島の東の端がわずかに見える。

木々の手入れが行き届ていれば、満福寺‐小動神社‐江ノ島が重なって見えることになるはず。

小動神社にはいくつかの社が祀られている。

その一つ。古樹がいい感じで日陰をつくっている。


鎌倉点描 英勝寺の古樹

2021-10-24 21:31:38 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集(PCの大画面で見てください)

英勝寺前の古樹だ。

三脚もレンズも持ち合わせがなかったので、フォトコラージュを試みた。

1980年代にホックニーがやったような、古典的つぎはぎだらけの写真だがどうだろう。

 

 


広町から室ヶ谷へ

2021-10-22 07:34:12 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集(PCの大画面で見てください)

 

竹ヶ谷戸の奥を詰めて山を越えると七里ガ浜の住宅地。

山の上はハイキングコースになっていて、木々の隙間から遠くに海が見える。

広町緑地の西端の谷戸が小竹ヶ谷戸。

その尾根を越えたところが室ヶ谷戸。

未だ現役の農地である。

谷戸を出て海側へ行くと腰越。

義経が鎌倉に入ることを許されずに足止めされたところ。

この辺りが鎌倉の最西端という考え方もできよう。

もちろん、刑場が置かれた龍口寺辺りを鎌倉の西端とみてもよいが。