Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

光あふれる南仏、Provenceへ(第3日目)

2011-04-10 01:52:05 | 旅行 -France-
4月3日(日)

朝食を済ませた後、夫がアヴィニヨンの周りをジョギングしてくると言うので、うっぐと私は先に観光案内所に行き、プロヴァンス最終日の予定をたてる。
前日より更に電車やバスの本数が少ない中、アヴィニヨン→アルル→マルセイユ空港に決定。

日本の皇居の回り程のランニングコースを追えた夫とまた観光案内所の横の寺院で待合わせ。
奥に遊具のある公園を発見し、アルル行きの電車の時間まで暫く地元の子供達と遊ぶ。

この時期、藤の花がシーズンみたい。


時間になり、今度こそTGVの様なかっこいい電車かな...と期待を寄せるうっぐ。

別のホームにはプロヴァンスカラー(ラベンダーの色)のかっこいい電車が停まっている...

...と思ったら残念~。
またコワーイ顔の電車。


でも、電車の中が個室になっていてちょっと機嫌が直る。


アヴィニヨン~アルル、約20分。6.70ユーロ/人。
あっという間に到着。

小さな駅で私達が乗った電車を最後まで見送ると、なんと一番後ろの車両は、かっこいい型。
すっかり機嫌よくなるうっぐ。


アルルの駅から、ローヌ川に出て川沿いを歩いて街の観光案内所を目指す。


川に出るといきなり見慣れたゴッホの絵。


この街は前の日に訪れたサン・レミの前に2年ほど滞在していた街。
どんな街なんだろう...

街の観光案内所で帰りの空港までの電車を確認、またコインロッカーはないか訪ねるが内容なので、キャビンサイズのスーツケースをコロコロ転がして街を周る。
まずは、ランチ。
おしゃれでかっこいいレストランが道端に並んでるが、値段もいい値段。
手頃なカフェを見つけ、うっぐと夫はパスタランチ、私はキッシュを。

うっぐは、久しぶりのミートソースのスパゲッティに大喜び。
大人と同じ量を初めて平らげました!

アルルの街もおしゃれ~


最初にゴッホが入院していた病院をカルチャースペースとして改装したエスパス・ヴァン・ゴッホ(Espace Van Gogh)にあたり、中庭で一休み。



綺麗に植えられた季節の花と噴水の周りを嬉しそうに駆け回るうっぐ。
「キレーだね~」「このお花撮って~」と。

ここもゴッホが描いてます。


おしゃれな町並みの中にいきなりローマ時代の円形闘技場が現れる。
あまりにも大きくて外観の写真を撮り忘れてしまった...(入場料6ユーロ/人)

フランスで最大で2万人以上が入るらしい。
あらゆる階層の人が当時行われた血なまぐさい闘技を観に来ていたが、身分の違う人が決してすれ違う事がないように工夫されていたというからすごい。

この通路に工夫がされていたのかな...

闘技場を上から。

そして反対側の景色は、アルルの街とローヌ川。


同じ入場料で、すぐ隣にある古代劇場にも入れるので行ってみる。
紀元前1世紀末に建てられたこの劇場。1万人もの観客を収容したという。
今でも、プロヴァンスの衣装祭や、コンサート、バレエ等の舞台として活躍しているそう。


うっぐもここで歌います♪


ここでも立派な藤の花が。

うっぐは、この劇場に住むネコさんとまったり。

猫から寄ってきてこの落ち着き様...何なんでしょう...

さて、最後はアルルのハイライト、ゴッホが描いた「夜のカフェテラス」の場所へ。
カフェだらけのフォーロム広場の一角にありました。


そんな中に可愛らしいテーブルと椅子のカフェを発見。


最後はちょっと時間が余ってしまい、駅近くのローヌ川で時間をつぶす。


18:39の電車でアルルからマルセイユ空港まで向かう。
今度こそ、うっぐのTGV(今回乗った電車はTGVではなくフランスの国鉄SNCFだったけど、形がTGVに似ているからうっぐは、すっかりTGVだと思い込んでいる)が来ます様に。家族みんなで願う。

すると...
じゃーん!最後に願いが叶いました!
駅に入ってくる電車を見て、このポーズ。

電車に乗ってからもこの笑顔!

大満足!!


電車を降りてからも最後まで見送ります。


マルセイユ空港駅まで約40分、11.30ユーロ/人。
マルセイユ空港駅からマルセイユ空港までのシャトルバス代込み。

21:05発のはずが約1時間送れ、マドリード到着も午前0時を回ってました...
家に着いてから、かるくうどんを作って食べ、寝たのは1時過ぎ。お疲れ様でした。
うっぐも本当に良く頑張った!

移動の多い旅だったけど、そんなに疲れていないのは、やっぱり美味しい空気と光を浴びてきたからでしょう
高校の頃、夢中で勉強した印象派の画家達の憧れの地に行けて幸せです。
空港で買ったラベンダーの芳香剤を枕元に、リフレッシュ、リラックスしてます


光あふれる南仏、Provenceへ(第1~2日目)

2011-04-09 23:14:55 | 旅行 -France-
4月1日(金)~3日(日)2泊3日南フランスのプロヴァンス地方へ旅してきました。

金曜日、夫の学校が終わってから夜、飛行機でお隣の国、フランスのマルセイユに入る。
約2時間弱のフライト、時差無し。
マルセイユの海が見えてきた頃、調度綺麗な夕焼け。夜の8時半過ぎ。


空港からホテルに電話をし、迎えに来てもらう。
5分でホテルに到着(無料空港シャトルバスのサービス有のホテル)。
ホテルの周りにはお店もなかったので、急遽、追加で朝食をつけてホテルのレストランに入り、ようやくプロヴァンスに来たって実感。

いかにも南フランスって感じ♪

ホテル裏の鉄道の空港駅まで徒歩5分。

ここから目的地のアヴィニヨンまで電車で向かう。

切符を買おうと券売機で買おうとしたけど、現金でもクレジットカードでも買えなくて、駅のインフォメーションセンターで聞いてみたら、「フランスのトラベルカードはないのか」と聞かれ「ない」と言ったら、「電車の中で車掌から買ってくれ」と言われ、証明書みたいな物を渡されて電車に乗り込む。

8:37am。
まだ朝早いせいか誰も乗ってなく、本当にこの電車でいいのか分からないまま車掌さんを待つ。

外は、霧雨...
でも外の景色はとってもヨーロッパらしい。
スペインのカラカラ大地とは全然違う。


乗って50分、結局アヴィニヨンまで誰にも合わずに着いてしまった。

うっぐは、フランス=TGV-フランスの新幹線をイメージしてたから、こんな汚い怖い電車でちょっとがっかり。
でも客車は最新型で窓も大きく、乗り心地も大変よかったから良しとしよう。

改札の所で料金払えばいいか...と思いながら歩いて行ったけど改札もなくそのまま駅から出てしまった...
一人15.10ユーロ、2人で30.20ユーロ、得してしまった!ラッキー

アヴィニヨンの駅はこんな感じ。


朝の9時半だけどとりあえず荷物を預けにホテルに向かう。
アヴィニヨンは城壁に囲まれた街、城壁の外を歩きます。


5分ちょっと歩いた所で私達のこじんまりしたホテル発見。

チェックインは14時~のはずなのに快く部屋にまで案内してくれた。
可愛らしい中庭に面した部屋で、その部屋の可愛らしい事!

いつの間にか陽射しも差して来て、お庭もお花も一段を可愛さを増す。


今回の私達の目標はアヴィニヨンではなく、ここからバスで近郊の小さな町に行く事だったので、とりあえず観光案内所へ。
ホテルから一番近い城壁の門をくぐります。


町並みも本当に綺麗!
建物や、木々の形、そして、ゴミや犬のウ○チが落ちてない。


観光案内所で色々聞いてみると、週末と言う事で公共交通機関を使っての移動がなかなか厳しいとの事。
一番行きたいと思っていたゴルド(Gordes)と言う村には行けず、代わりにサン・レミ・ド・プロヴァンス(St-Remy-de-Provence)に行く事にしました。

駅の傍のバスターミナルから出発まで少し時間があったので、観光案内所の隣のサン・マルティアル寺院(Temple St-Martial)のお花があまりにも綺麗なので、ここで少しのんびりしてから、


道沿いのカフェで軽く腹ごしらえ。

ハムときのこのピザ。バジルソースで美味しい♪
きのこは殆どうっぐにとられましたが...

アヴィニヨンを12:20に出発、約40分でサン・レミに到着。
乗ったのはこのバス(往復6.20ユーロ/人)。


とにかく、南フランスの自然の景色を求め、町のはずれにある古代遺跡群、画家のゴッホが入院していた修道院を目指す。

すっかり晴れ、雲一つないいい天気。
沢山の画家がこの光あふれる南仏を訪れたのも納得。
本当に光が綺麗。



やっぱりここもゴミ一つ落ちてなくて本当に町がきれい。
美味しい空気でうっぐも張り切って歩いてくれます。

30分位歩いたかな...
突然古代遺跡が現れました。

ローマ時代の物らしく2000年以上も前に掘られたとは思えないくらいにレリーフが綺麗に残ってる。

そしてその先を少し行くとアルピーユの山の麓にグラヌム遺跡群がある(入場料7ユーロ/人)。

紀元前6世紀頃から原住民によって信仰されていた泉だったそうで、その後もローマ時代に最も繁栄し、3世紀にゲルマン族の侵略によって町は滅びたらしい。
20世紀に入り発掘が始まり、今も続いている。
ローマ時代に聖なる泉には、今も水が湧いているからすごい...


丘を登って、遺跡全体と町全体を上から見れると言うのでさっそく上がってみる。

本当に気持ちがいい。

遺跡を満喫した後は、入口の芝生にピクニック用にテーブルと椅子があったので、オリーブの木の陰で、持ってきたパンやハム等を食べる。


サン・レミ・ド・プロヴァンスの町はゴッホが入院していた事もあり、いたるところにゴッホが絵を描いた場所にパネル展示がしてある。

そんなゴッホが描いた絵の風景の中をうっぐは駆け回ります。

フランス産の車シトロエンもしっくり絵になります。


そして、ゴッホが入院していたサン・ポール・ド・モーゾール修道院へ。



ここは、今も精神病院になっていて、ゴッホが収容されていた病室が再現されている。

100年前にゴッホが窓から眺めた景色は今と変わらないんだな...と思うとなんだかいたたまりもない気持ちになってくる。

中庭回廊は12世紀のもの。


また30分位歩いて町に戻って来て、今度はもう一つの見どころ、あのノストラダムスの生家を見に町中を散策。

どこ歩いても絵になる町並み。
なにもかもが可愛い。
そんな中にひっそりと生家はありました。

中には入る事はできない。

帰りのバスの時間までアイスを食べて時間をつぶす。


アヴィニヨンに戻って来た時はもう、18時過ぎ。
でもこの明るさ。

夕食までアヴィニヨンの街を見物。

世界遺産でもある14世紀の法廷庁宮殿。

サン・ベネゼ橋を上から臨む。

町の中心の広場にあるメリーゴーランド。
いかにもフランスらしい。


夕食は、プロヴァンスらしいものをと思いレストランへ。

プロヴァンス風魚のスープにホタテのリゾット。
どれも美味しく頂きました。
が、小さい子供を連れているのは私達だけ...
フランス人は、大人の時間と子供の時間をきっちりわけると聞いてるから、周りの視線も気になってきて早めにレストランを出てホテルに戻りました。

こうして長~い、盛り沢山の一日が終わって行きました...