Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

再びポルトガルへ -リスボン~ポルト-(第5日目)

2011-03-29 00:55:29 | 旅行 -Portugal-
3月7日(月)
最終日、午後16時の便でマドリードに戻るまで、ポルトの旧市街をレトロな路面電車に乗って周る。
ポルトには、現在3本の路面電車が走っている。
どれも本当にレトロで100年前の物がそのままギーコギーコ言いながら走ってる。

料金は、1時間乗り放題で大人一人1ユーロ。
まずは、ホテル前から街の中心地を回る22番に乗って、市内見物。


うっぐがやっぱり4ヶ月前の事をちゃんと覚えていて、乗り場も分かってて私達を案内してくれる。
「今は、電車が来ないから線路の上、歩いても大丈夫だよー。」と言いながら。

4ヶ月前と比べてかなりお兄さんになっている。

おおママとは、いつも楽しそう♪


あっという間に市内見物が終わってしまったので、今度は18番の路線に乗り換えて、終点の市電博物館(Museu do Carro Electrico)を見物しに行く事に。
市電の車庫に隣接された博物館に、歴代の市電が展示されていて、1872年の馬車鉄道の車両から保管されてると言う。

うっぐは、4ヶ月前にもこの車庫を市電の中から見たのを覚えていて、中に入れるとなるとテンション
敷地内には、いきなり今までに見た事のない緑の路面電車が停まっていたり、車庫にもレトロな出量がたくさん。


これだけでもかなり満喫した私達だったけど、いざ博物館の中に入ろうとしたら、なんと、この日は月曜日で午後14時から開くのだと...

調度、博物館の中には学校の子供たちがいて、外に停まっていた緑の電車に乗って帰って行きました。


うっぐが、どうしても路面電車が欲しいと言い出し売店だけでも無理言って入らせてもらった。
日本だと、きっと路面電車の子供向けの玩具などあると思うけど、スペインもそうだけど、ここでも陶器でできた飾り物しかない...。
絶対に割ってしまうだろうと思いつつ、おおママに買ってもらう。
大満足のうっぐ。「大事に持つんだよ。」

帰りは、ドウロ川沿いを走る1番に乗り、終点、サン・フランシスコ教会前まで戻ってくる。

せっかくなので、このバロック装飾の極致とも言われるサン・フランシスコ教会の中に入ってみる事に。

カメラの撮影が禁止されているから内装の写真は撮れなかったけど、外観からは想像もつかないくらい豪華!天井、壁、柱全てにつる草、鳥、天使などが彫刻され、金箔が貼られている...
世界遺産に登録されていながらも旧市街の建物にはお化け屋敷みたいに、ボロボロの建物も沢山あるのに...そんな町からは想像も出来ない位、すごい!!

お腹も空いた頃、川沿いのカフェを目指します。

うっぐ、お気に入りの路面電車を持ってポルトのボートにも興味津々。
「落とさないでよ...」

この川沿いはいつ来ても本当にのどか。


旅を締めくくるには最高の場所。
この景色を眺めながら、母は、最後にポルトワインを、私は、カフェオレを。
そして、うっぐは、アイスを。


まったりとした時間を過ごした後は、メトロで空港まで向かうだけ。
ところが、メトロの切符を買う時に駅員さんに色々言われ、時間がかかってしまった。
話を聞くと、空港までは一人2.50ユーロだけど、空港で払い戻しができるんだとか。

慌てて空港までのホームに向かおうとした瞬間、「ガッシャーン!」何かが割れる音。
見たら、うっぐが呆然と立っていて...
案の定、買ったばかりの路面電車が割れてしまった...
割れた破片を急いで拾い集め、メトロに走り乗る。

最後はバタバタだったけど、無事、空港に着き、駅員さんに言われたとおり、到着ロビーにある観光案内所に行き一人1ユーロずつ戻って来た。

うっぐは、電車が割れたショックと眠たさでちょっとご機嫌斜めだったけど、飛行機の中でずーっと寝てすっかり元気。
家に着いてからは、おおママに割れた路面電車の破片をアロンアルファでつけてもらい、それからは大事に大事に扱ってます。

こうしてのんびりだったけど充実したポルトガルの旅行も終わってしまいました。
私は、今回で3度目のポルトガル。
もう行く事はないと思うけど、やっぱり大好きな国のうちの一つ。
3度行ってようやく充実した旅が出来た気がする。
少しでも勝手が分かる町を案内できて母も楽しんでくれた事と思います

再びポルトガルへ -リスボン~ポルト-(第4日目)

2011-03-26 01:16:23 | 旅行 -Portugal-
3月6日(日)
ポルト2日目。
ポートワインを作り出すブドウ畑が広がるドウロ川沿いを走る列車に乗り、ポルトガルで最も美しい駅のひとつと言われているピニャオン(Pinhao)駅までぶらりと日帰り旅行。
サン・ベント駅からレグア(Regua)駅経由、ポシーニョ(Pocinho)行きのドウロ線に乗り、途中のピニャオンで降りる。

朝、6時半起き。
窓の外は優しい朝日がポルトの町を照らし、いい天気。


ホテルで朝食を済ませ、サン・ベント駅に向かう。
日曜日の朝8時半にも関わらず、駅構内の列車の案内板の前には、沢山の人だかり。
チケットオフィスに行き、ピニャオンまでのチップを求めるが、「行くかどうか分からないから売れない」と言われ、「???」
よく話を聞いたらストだったかららしく、私達も案内板の前に張り付いて標識が変わるのを待つ事に。

「こんな時にストにはまるなんて...」とガッカリしたたものの、結局時間通りに電車が出発する事が分かり、切符を購入、無事9:15に出発(11.20ユーロ/シニア割引5ユーロ/4歳以下無料)。

うっぐもレトロなローカル線にワクワク。


出発してから1時間位ポルトの丘陸地帯を走る。

黄色い菜の花が所々見えて、心温まる。

これを過ぎると線路はずーっとドウロ川に沿って走っていく。
両岸には世界遺産にも登録されているポートワインのブドウ畑が広がってくる。

うっぐも朝早かったから寝るかな~と思いきや、乗り出して外を見入る。
興味津々でママは質問攻め。


季節的にまだブドウの木の新芽すら出ていなくて残念だったけど、所々にワイン御殿と言うべき地主の豪邸があったり、昔からある駅には、取れたてのブドウを保管する倉庫が線路沿いにあったり、なかなか楽しい。


サン・ベントを出発してから約2時間。降り換えをするレグア駅に到着。
慌てて降りたけど、同じ電車がそのままピニャオン駅に行くと分かり、また慌てて戻る。
どんどん川の上流へと向かいます。

ここは川の流れがないところ。

川に鏡のように映るワイン畑。

このドウロ線は、もともとはワイン出荷の為に1878年に建設された線路で段々畑の状のブドウ畑をひたすら走ります。
レグアを出発してから約30分で目的地ピニャオン駅に到着。


小さな駅だけど、この駅を飾るアズレージョは本当に綺麗。
1800年代のブドウ摘みや帆掛け船でのワインの出荷の様子などが描かれている。



...が、ここも残念な事にタイル修復中で、タイルがないところがあった...

本格的なシーズンの前の全国的に修復ラッシュなのか...残念!

駅にはテイスティングも出来るワインショップがあるとガイドブックには書いてあったけど、日曜日の為休み。
なんと駅も無人。

帰りの列車の時間を確認し、2時間半あるからゆっくりランチが出来る場所を探す事に。
...と言っても何にもない!
日曜日だからホテルのレストランも閉まってる。カフェも閉まってる。
駅前を通り過ぎ、ようやく空いているレストラン2軒をみつけ、片方に入ってみる。
するとメニューはなくランチセットのみ。一人15ユーロ。
あまり食べれない私達は、1人前だけの注文はできないかと交渉したけどそれはできないと言われ、結局一人12ユーロで交渉成立。
何が出てくるのか分からないから楽しみ半分、不安半分でドキドキ。

もちろん、ポートワインを頼みます。
スターターは、パリパリっとしたソーセージ。

こっちに来てから、外はパリパリ、中はジューシーなソーセージを見てなかったからすごく新鮮。
美味しいかった♪

次に出てきたのが、なんとも不思議な牛肉のワイン煮。菜の花のトッピング。

お肉の色が紫...
最初はビックリしたけど、これがまた柔らかくてさっぱりして美味しい。

てっきりメインかと思いきや、またメインらしき物が運ばれて来た。
今度は、豚と野菜のトマト煮。

これもかなり美味しかった!
...けどお腹がいっぱい。

さらにお豆の煮物が来た時にはもう手もつけられませんでした...
他のテーブルを見ると、更にライスも着いてました。

こっちの人って本当に良く食べる。
あっと言う間に平らげてしまうからすごい。

デザートにフルーツとプリン、コーヒーがついて12ユーロだから安いもんです。
残しちゃったのがもったいなかったけど、満足。

店内は満席、外にも人が並んでいて静かな町がこのお店だけ、大賑わい。

レストランを出て再度電車の時間をチェックしに行ったら、なんと、日曜日で2時台の電車はない事が判明。
その次の電車は更に2時間後の16:30。

急いでポルトに戻る必要もない私達は、のんびりこの静かな町を散歩する事にしました。
うっぐが「鉄橋渡る~!!」と言い、ドウロ川にかかる橋を渡る。
「あっ!ボート!」


うっぐに引っ張られ、はち切れそうなお腹にいい運動になります。

向こう岸に渡ったら、川沿いにワイン工場を発見!
珍しく空いてる様なので工場の門をくぐり、中を覗いてみる事に。


すると工場見学は出来ないけど、ワインの販売と試飲ができるらしく早速、試飲!

3年ものと5年ものを頼む。一杯1.5ユーロ!
こくと香りが明らかに違う。
美味しかった~!!

買って帰りたかったけど、今回は機内持ち込みの荷物しかなく全ての液体は厳しく規制されてる為、泣く泣く諦め...。

工場前にはオレンジの並木道。ワインにオレンジか...まるでサングリア。

うっぐ、一個拝借。帰ってから食べたけどとっても美味しかった♪

ドウロ川沿いには、オレンジの木の他に、ミモザが見事に咲いてました。

電車からも黄色い花の木が目についてたけど、まさかミモザだとは思わなかった。
こんなに大きなミモザは見た事がない...

美味しい空気と綺麗な水。
植物も人も元気になります。

残りの時間までは川沿いの遊歩道のベンチでおやつを食べ時間をつぶします。


ハイシーズンになるとポルトからボートや船でドウロ川下りができるみたいで、それはそれでまた気持ち良さそう。
ようやく電車が来た頃には日も沈み始め、

うっぐは深い眠りの中。

帰りは2時間たっぷりママ抱っこで眠り続けました。
こうして見ると赤ちゃんの頃、スリングの中でよく寝ていたのを思い出す。
寝顔はあの頃と変わっていない。

ポルトに着いたのはもう19時を回っていた。
まだお腹がいっぱいな私達は、軽くマックを買い、また部屋で食べる事にした。

そのマックのある広場に移動遊園地が来ていて、たっぷり充電したうっぐは、1回だけ乗り物にトライ。
メリーゴーランドの乗り物バージョン。
汽車やバイク、スポーツカーが並ぶ中、うっぐはバスを選び一人で乗る。
最初は、キンチョーしていたうっぐも...

途中でちょっと手を離してみたりして...

後半は余裕でカメラ目線!


夜はマックのハッピーセットでゲットしたおもちゃ(スターウォーズのライフセーバー)で遊びながらぐっすり眠りに着きました。


こんなのんびり自由気ままな旅もなかなかいいもんです。
本当にゆったりした時間の中にいた1日でした。

再びポルトガルへ -リスボン~ポルト-(第3日目)

2011-03-23 23:46:14 | 旅行 -Portugal-
3月5日(金)
3日目は、リスボン14時発のポルトガルの新幹線、アルファ・ペンドゥラール(Alfa Pendular)に乗ってポルトに移動する日。
列車が出発するサンタ・アポローニア(Santa Apolonia)駅は、リスボンで最も古い町並みを残すアルファマ(Alfama)地区の方にあるので、出発まではぶらぶら散策しながら時間をつぶす。

アラブの影響を色濃く残すこの地区は本当に迷路のように道が狭く、クネクネしている。
その狭い路地をギーコギーコ言いながら通る路面電車を横に、丘の上の展望台まで歩く。



そんな路地の小さなお土産屋さんが目に留まり、入ってみる。
そのお店では、可愛らしいタイルが沢山飾ってあって、こっちに来る前からタイルを買って帰ると決めていた母はこのお店で買う事に。
このお店のオーナーが自分で手書きしてるらしく、本当に可愛いものがたくさん!
(こんな時に写真を撮ってないのが残念でならない...)

気になる雑貨屋さんを何軒が通り、道が開けて来たところがサンタ・ルジア展望台(Miradouro de Santa Luzia)。
アルファマ地区と海のようなテージョ川が見渡せます。

展望台にあった丸い窓越しから見えるテージョ川。


その隣にあるポルタス・ド・ソル広場(Largo das Portas do Sol)からの眺め。

天気予報では、今回のポルトガル旅行の天気は雨だったけど、今のところ天気にも恵まれ白い壁とオレンジの屋根、海のような川と空が本当に綺麗なコントラストになってる。

この近くにサン・ジョルジェ城(Castelo de Sao Jorge)があるのだけど、前日シントラで古城は満喫していたので、お城の周りを散策、車も通らない位細い道をぷらぷら。


登ってきた坂道を今度は下り、ようやくサンタ・アポローニア駅に到着。
駅構内には、スーパーもあり、オープンカフェもある。
ここで簡単にランチを済ませ、いざポルトガルの新幹線、アルファに乗り込む。

リスボンからポルトまで2時間45分の旅(大人30ユーロ/シニア割引15ユーロ、席の要らない4歳以下は無料)。
金曜日の午後と言う事もあって満席。
うっぐはずーっと膝の上。
沢山歩いたし、殆ど熟睡。

リスボンの郊外を過ぎるとずーっと田園風景が続く。

そして見覚えのある雰囲気、景色になったと思ったら、いきなりポルトのドウロ川。

再びやってきました、ポルト!
つい4ヶ月前に来たばかりだけど何故かすごく前の事の様に感じて懐かしい気持ちでいっぱい。
前回泊まったホテルと同じホテルにしたし、馴染みのある町だから安心して旅を楽しめる。

アルファの終着駅、ポルトのカンパニャン(Campanha)と言う駅に到着。


街の中心地のサン・ベント(Sao Bento)駅まで普通列車に乗り換えて一駅...のはずが、うっぐがポルトのメトロをちゃんと覚えていて「黄色いメトロに乗る!」と言い張り結局メトロに乗る事に。
サン・ベントの駅のアズレージョを母に見せたくて同じホテルにした位なのに、なんと前回に増して修復中...!!!
全面網で覆われていたり、タイルが剥がされていて...写真も撮れないくらい...残念!!!

ホテルにチェックインし、早速夕食の場所を探しに出掛ける。
前回気になっていた、ドウロ川沿いのカイス・ダ・リベイラ(Cais de Ribeira)にあるレストランを目指す。

ホテルを出てからは私ではなくうっぐの案内で周る。
3,4ヶ月も前の、しかもたった1泊しかしなかった町の事を本当に良く覚えていて、おおママの手を引っ張り「こっち、こっち」と大はしゃぎ。

前回と同じようにエレベータのようなメトロでドウロ川沿いまで下りる。
うっぐは、これが1番印象に残ってるみたい。


日が暮れた後の川沿いを散歩しながら入るお店を探す。


前回来た時より人も多く、簡易オープンカフェが出来ていたり、すごく賑わっている。
やっぱり晩秋とこれからのハイシーズンに向けてとは全然街の雰囲気が違って面白い。

川沿いの古いレストランに入り、うっぐ、2Fの一番窓側の席を確保。


テーブルに着くとムール貝とパンが出され、「これは食べたら料金を頂きます。食べなかったら料金は頂きませんから。」とお店の人に言われ(良心的!)
、とりあえずパンは片付けてもらった。
ムール貝はどうしようかと考えてる間にもう、うっぐの手が伸びていた...


スープを2つとメロンと生ハムの前菜、前回シーズンオフで食べれなかったイワシの炭火焼を注文。

もちろん、ポートワインも忘れてませんよ。


どれも本当に美味しく頂きました。
何よりうっぐが沢山食べてくれたから良かった。

帰りに翌日に乗る電車の時間を調べにサン・ベント駅に寄ったけど、まだ20時半過ぎと言うのにチケットオフィスは閉まっていて、駅員も見当たらない...
だけど壁に貼り出されている時刻表を見つけ、なんとか出発時間の情報を得る事ができた。

ホテルは3つ星なのにイギリス系だからなのか、珍しく部屋に湯沸かし器が付いてるので部屋でのんびりお茶を飲める。
のんびりガイドブックなどを読みながら夜を過ごす。

サン・ベント駅のアズレージョを母に見せれないのがすごく残念で、翌日は、ガイドブックに載っていた、ポルトガルで最も美しい駅、ピニャォン(Pinhao)駅を目指します。

再びポルトガルへ -リスボン~ポルト-(第2日目)

2011-03-21 13:53:32 | 旅行 -Portugal-
3月4日(木)
母とのポルトガル旅行。2日目。
母、念願のSintra(シントラ)~Cabo da Roca(ロカ岬)を訪ねました。

ホテルで朝食を済ませ、ロシオ駅へ。

ロシオ駅の入口は、馬車の蹄の形をしていて蒸気機関車を発明したスティーブンソンやポルトガル鉄道の創立者のレリーフがあったりしてかなり見応えのある建築物。
そんな事はお構いなしで、「電車!電車!」と言いながらどんどん先にいってしまううっぐ。

丘が多いリスボン。この駅も丘の斜面に沿って建てられているので入口は1Fにあっても切符売り場とホームはエスカレータで上がった4Fにある。
切符売り場でシントラ~ロカ岬の1日周遊券を購入し(12ユーロ/人)、早速ホームへ。

電車は、通勤列車ともなってる為、かなりモダン。

ロシオ駅から終点のシントラまで約40分。
リスボンの近代的な集合住宅街を走りぬけ、急に可愛らしい建物が見えてきたら到着。

駅の観光案内所もタイルが可愛らしい。

ここで、シントラの町を周遊する434番とここから出発するロカ岬まで行く403番のバスの時刻表をもらう。
(ロカ岬に行くカスカイス行きのバスは1日7本位しかないからこれを元に行動するといい!)


駅前のcafeもタイルのアズレージョが綺麗。

ここからバスで5分。シントラ・ヴィラで下車。
早速王宮内を見学(7ユーロ/シニア割引3.50ユーロ)。
14世紀に建てられたかつての王家の夏の離宮。外観の特徴と言えば、台所から伸びる2本のコーンの様な煙突くらいでいたってシンプル。

でも内装はやっぱり当時の繁栄をうかがわせる豪華さ。

ここは、日本の天正遣欧少年使節団が招かれたとされる白鳥の間。

そしてアズレージョが素晴らしい。そして天井も...


このようにさりげないタイルの装飾も可愛い。


とっても豪華なシャンデリア。


大きなコーン型の煙突の下は台所。
豚の丸焼きをしただろう串が印象的...


豪華な暮らしぶりを疑似体験して、外に出ると、本当に美味しい空気。

可愛らしい町並みにホッと一息。

そろそろお腹が空いてきた。
この日は、シントラの郷土菓子、ケイジャータを探しに「Piriquita(ピリキータ)」とお店に入る。


テイクアウトでケイジャータとスナックパンを買い、とりあえず次の目的地、ムーア人の城跡に向かう為、バス停へ。
バス停の近くの郵便局の看板↓

『魔女の宅急便』みたい♪

バスで約10分位、くねくね山道を登り標高450mの山にそびえるムーア人の城跡の入口に到着。
遺跡に入る前に先ほど買ったケイジャータ等を食べて腹ごしらえ。


ここは、7~8世紀にムーア人によって築かれた。その後、時の支配者に主が変わったものの、現在は廃墟のようになったこの城跡だけが残っている。
シントラの町と大西洋が見下ろせるというので、山登り、階段好きのうっぐも張り切って登る事に。

最初は大きな岩にびっくり。

石にこんなにコケが生えてるとやっぱり長~い年月を感じる...


この様な道をひたすら歩きます。

高所恐怖症の人にはちょっと辛いかも...
まるでミニ「万里の長城」...

最初の見晴らし台。

石の隙間から咲く野花がいい感じ。


見下ろすとシントラの町が小さ~く見えます。


上で、さずがのうっぐも「ちょっと休憩~」。


一番頂上で「ママ~!大好き~!!」


うっぐも母も良く頑張った!
結局2時間近く城跡を歩き回っていた...

中世の町並みを満喫した後は、いよいよロカ岬を目指します。
シントラ駅前のバス停から403番カスカイス行きのバスに乗る。
このとき注意したいのが、全てのバスがロカ岬を経由するわけではないので、確認する事。

結構乱暴な運転手で山を下り、ちょっと酔い気味...40分揺られようやくユーラシア大陸最西端の岬、Cabo da Roca(ロカ岬)に到着。


天気にも恵まれ、大西洋のどこまでもつづく水平線がなんとなく球の様に見えるのは気のせい??
うっぐもどんどん歩きます。


帰りのバスは、2時間後。
時刻は、17:30を回っているので、早めの夕食を岬に一つしかないお店で頂く。
太平洋に沈んでいく太陽。美しい~。


帰りは、また同じ403番のバスでカスカイスに出て、そこから電車に乗り、リスボンのカイス・ド・ソドレ(Cais do Sodre)駅に戻って来ました。

カスカイス線は、シントラ線とは違って、海岸沿いを通ります。


夕食は、帰り道に見つけたドナル・ケバブを買い、部屋でのんびり食べました。

よく歩いた一日でした。
充実、満喫した一日でした。


Praying...

2011-03-16 00:17:25 | 日記 -Spain-
母との旅日記の途中ですが、日本が今大変な時なので一時中断します。

母は成田の発着便が規制されている中、予定通り14日(月)に帰国していきました。
計画停電で成田からの帰路を心配したけど、弟が空港まで迎えに行ってくれて無事家に到着。
スペインのお米を一袋持って帰りました...(ご心配してくれた方々ありがとう。)

マドリードでも地震直後からTVや新聞等でトップニュースとして扱われ、番組の途中でも何かが起きれば中断して日本のNHKのニュースがスペイン語の同時通訳で流れる。
インターネットでタイムリーに日本のニュース配信がされるから新しい情報もどんどん入ってくる。
胸が締め付けられる思いなのに何も出来ないでいるもどかしさ。

私たちが住むアパートの受付のおじさんたち、いつも行くお肉屋さんの人たち、私のスペイン語の先生、夫の学校の世界各国のお友達から日本にいる皆さんに応援の言葉をもらっています。

外国に来るといつも思う、やっぱり日本が一番好き。
これを読んで感動した↓
http://prayforjapan.jp/tweet.htm

世界中の人々も応援してます。
Pray for Japan

まだまだ心配事がたくさんで落ち着かないと思いますが、どうか身体に気をつけて希望を捨てずに頑張って!

被災された方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして少しでも多くの笑顔が皆さんに戻ってくるよう地球の裏から祈ってます。