Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

最後に...

2011-12-28 00:55:03 | 日記 -Japan-
12月21日(水)

マドリードから帰国後そのまま幼稚園の入園の手続きへ。
必要な文具や制服等の注文をする。
赤ちゃんの頃からの幼馴染と一緒と言う事もあって、長旅の疲れは何処へ?園庭で大はしゃぎ。
うっぐもようやく「社会・組織」に入っていきます。
4月から楽しみです♪


12月24日(土)

友達にランチに誘われ、これまた大騒ぎ。
午後からは、近所の区民ホールで行われていた「こどもクリスマス会」の劇を観に行く。
うっぐ、劇など見るのは生まれて初めて。
「クリスマス会」と言うからてっきりサンタさんありの洋風の話かと思いきや、おばあちゃんが一人で話してる。
うっぐ、最初は怖がってお友達にべったりだったけど、昔ながらの日本の言葉や音の世界にあっという間に吸い込まれていく。

お手玉やおにごっこ、かくれんぼに「だるまさんがころんだ」。
うっぐにとっては全て初めて見る物、聞く物ばかり。
「楽しかったね~♪」と喜んでました。
その後は、ホールのクリスマスツリーで遊んだり、帰り道も橋で遊んだり。


マドリードでのお友達とまた会えた喜びがまた自信につながって、今まで以上に友達と遊ぶのが嬉しい感じ。


12月25日(日)

イブは興奮してか、まだ時差ボケを引きずってか(マドリードから戻って来てから必ず夜中に起き出しちゃっていた)23時過ぎまで起きていた。
あまりに寝ないので「もうサンタさん、帰っちゃったよ。残念だったね。」と脅す。
朝起きて枕元にプレゼントがないのを見て「本当にない…」と反省した様子。
でも、居間の方を見てプレゼントを発見!
「サンタさん、うっぐが寝ないからこっちに置いたんだね。」と。前向きです!

プレゼントはお手紙に書いたプラレールとトミカのタウンセットと『にほんのちず絵本』、『せいかいのちず絵本』のセット。

欲しかったのが届いて大満足。

本は、私の独断で。
今まで色んな国を旅して回ったので、今「国」に興味を持ち始めた。
同時に「日本の地方」も興味持ってきた(これは完全に新幹線の影響です)。

そしてこの日は、夫が上海の授業を終えて本帰国する日。
今回は、羽田国際空港に到着とのことで迎えに行く。

天王洲アイルから東京モノレールに乗って向かいます。
←天王洲アイルのオブジェ

私達がマドリードに行ってる間に開港した羽田の新しい国際ターミナル。
モノレールに乗って15分で着いちゃううなんて、本当に近い!

空港もクリスマスモード。


そして名物のショップ&レストランの3Fは、江戸をイメージしたお店が並ぶ。



これで夫も留学生活が終わりました。
これからは、就職活動に専念できるとホッとしてる。
そして、私とうっぐの生活もその先で落ち着いていくのだろう。

昨年2010年9月に始まった15ヶ月のこの留学生活も終わりました。
大変な事の方が多かったけど今こうして振り返ってみると楽しい事しか思い出せない。
なかでもやっぱりうっぐの笑顔が輝いている。
私達夫婦はうっぐの笑顔によって支えられてたんだなと。

うっぐの為に毎日がむしゃらだった。
うっぐのお陰で素敵な出逢いが沢山あった。

留学前は私も働いていたし1年の待機児童を経てやっと入れた保育園を辞めてまでして夫の留学に着いて行くものなのかと悩みましたが、今では一緒に行って本当に良かった。
限られた時間&お金の中でも沢山旅行できたし、色んな体験できたし。

本当に色々ありました。
行った先ではもちろん、いなかった間の日本にも。
「また前の生活には決して戻れない」とあらためて痛感。

当たり前だけど時は流れているのだから。

この15ヶ月間で「得た物」をこれからも大切に私達は生きていきます。

最後に家族、親戚、友人、このブログを通して今まで応援して下さった皆様、本当にありがとうございました

この日記もここで終わりとさせて頂きます。
みんなが読んでくれてる、コメントもして下さるお陰でここまでこれました。


またいつかどこかで...
Gracias & adios!






思い出のMadridへ 5/5

2011-12-26 01:04:25 | 日記 -Spain-
12月19日(月)

月曜日だと言うのにMちゃんは学校を休んでくれてうっぐに会いに来てくれました!
うっぐの為にキックボードを持ってきてくれて、Mちゃんはおニューのローラースケートでとりあえず王宮前の広場に向かった。

おっ!なんとCaballo(馬に乗った警察)が!

これも懐かしい~。
かっこいいね~♪


王宮の前でキックボードやスケートしてる我が子達も中々絵になるね~♪
広場には、調度「アランフェス協奏曲」をギターで弾いてる人がいてなんともスペインらしい一日のスタート!

この広場の噴水広場もMちゃんとうっぐには大きなチャンバスとなり、砂利で色んな絵を描いて楽しんでる。
うっぐ、初めて「そりに乗ったサンタさん」を描いた。
Mちゃんはその下に家を書いたりして本当に楽しそう♪


その後はMちゃんママに美味しい中華教えてもらい、麺類を頂き(あまりにも美味しくて写真撮り忘れ!)アイスを食べ、今度は、Madrid Rioへ。
ここにはすごい滑り台があるらしい。
Rioは今年の6月頃行ったけど、この滑り台では遊んでないから是非と、うっぐのリクエスト。

うっぐ、一度しか行ってないのになんとなく道を覚えてる。
この子はそういうことは本当によく覚えてる。

そして滑り台ではMちゃんの案内で。
初めて見る何本もある大きな滑り台に圧倒!

結局一番低いので遊んでた...


日本に帰ってからは、マドリードの事やここで出会った友達の事を口にしてなかったうっぐだったけど、あえて思い出さないようにしていたんだってうっぐから後から聞いてショックを受けた。
4歳にしてそんな事考えてたなんて…

マドリード=Mちゃん、
ロンドン=Hくん、
上海=Aちゃん、
ペルー=Sちゃん、
って思い出しちゃって泣きそうになっちゃうんだって…

この日も日が落ちるまで遊びました。


帰りのメトロではご覧の通り。


Mちゃんはちょっと成長していて、うっぐは複雑な女心に戸惑いながらも結局はこんなに笑って本当に楽しかったみたい。
Mちゃんママも時間割いてくれて本当にありがとう。
暫く会えないかもしれないけど、また必ず!


Mちゃんと分かれた後は、Solのホテルをチェックアウト、翌朝のフライトの為、バラハス空港のそばのホテルに移りました。
Madrid Metroを最後まで見送って、そろそろお別れを実感してるんだろうな。


翌朝(20日)は、ホテルのシャトルバスで空港へ。
08:55のフライトでロンドン経由で成田(21日朝着)へ。

朝8時。朝日が昇ってきました。

そしてカラッカラのスペインの大地にさようなら。

今度こそ「Adios, Madrid! Adios, Espana!」


うっぐ、マドリードに来て3日目の寝る前に「日本に帰りたくない」と言い出した…。
マドリードにいる時は早く帰りたいって言ってたのにね。
うっぐは、記憶のある3歳を殆どスペインで過ごしてる…
「きっとマドリードに帰って来た」って言う感覚なんだろうな。

夏にスペインを引き上げて来た時は、うっぐを連れてスペインに行って果たしてよかったのだろうか…なんて思ったりしていたけど、この言葉を聞いて、一緒に行って良かったんだと心からホッとし、自信が持てるようになった。

きっとうっぐも心の隅にずーっと残るだろうこの感情、この記憶。
これからもうっぐの自信につながれば嬉しい。

これも全て素敵な出会いがなかったからこうは思えなかった。
みんな、みんな本当にありがとう


思い出のMadridへ 4/5

2011-12-26 00:19:36 | 日記 -Spain-
12月18日(日)

この日は夫が残りの授業を済ませる為に上海に戻る日。
朝食はスペイン流に「Churros con Chocolate」を頂きに老舗のChocolateria San Ginesへ。

前の日の夕方は、道が通れないほどの行列だったけど、朝の9時前でも既に列が...。

朝食にチュロスとチョコレートなんて、スペインに来ない限りないもう食べる事ないだろう…
でもここの本当に美味しいんだ♪

その後は、まだ入った事のない王宮の中を見物。

澄み切った青空の下、水色の教会と真っ白い王宮が映えます。



王宮から見たCasa de Campo公園。

よく行ったLagoの公園や、ロープウェイに乗った公園。
その向こうに山が見えます。
夏にお友達と川で遊んだ山…。
何を見ても楽しい思い出がある。
1年もいなかったのに私達には既に沢山の思い出がある。

夫、帰る前にもう一度San Miguelに行きたいとTapasをいただく。


バラハス空港まで夫を送り、私とうっぐは、また思い出の地に向かった。
近所の通称「ロケット公園」。

懐かしいね~。

暗くなる前にCentroの公園でも少し遊ぶ。

ここでは地元の子と遊んだりする。
別れ際にちゃんと「Adios!」が言える。
嬉しいんだね。

前にも書いたけど今年のクリスマスイルミネーションは去年と全く一緒だった。

これも財政が厳しいから仕方がない。
でもスペイン唯一のデパートのイルミネーションだけ新しかった。

去年は、世界の子供達がテーマだったけど今年はサーカス。
そしてその前にはすごい人!人!人!
そしてその人達への物売り。
今年は、この風船売りがすごかった~。


この晩は、うっぐと二人で中華を食べ、アパートメントホテルに戻りました。
定員に「ニーハオ!」って言われ、思わず「ニーハオ!」と答えたら中国語で話しかけられ困ってしまった。
上海に行ったからか「ニーハオ!」ってスルッと出るようになってる事に驚いた。
前だったら「ニーハオ!」て声掛けられたらすぐに否定して「日本人です」なんて言ってたのに...

次の日は、マドリード最後の日。
うっぐの大好きなMちゃんと一日公園で遊ぶ約束。

夜19時...ぐっすり寝てしまった。

つづく...


思い出のMadridへ 3/5

2011-12-26 00:04:50 | 日記 -Spain-
12月17日(土)

この日は、家族3人で5ヶ月前まで暮らしていたサラマンカ地区へ思い出巡り。
うっぐもマドリード入りしてからずーっと「Goya(私達の住んでいた最寄駅の名前)に行く、Goyaに行く!」と言い続けていた。

まずは、メトロに乗って毎日の様に通ったレティーロ公園へ。


うっぐに「どこの遊具で遊びたい?」と聞くとやはりこの公園。
初めてレティーロに来た時に遊んだ遊具コーナー。
全て木で出来てる温かみのあるコーナー。


あまりの寒さに週末だと言うのに貸しきり状態(って去年もそうだったな...)

本当に美しい公園。


楽しくって仕方がない。

そしていつも通っていた道を通って色んな思い出の詰まっている我が家へ。

この建物を見た時のうっぐの表情が忘れられない。
すごく嬉しそうでもあり、何か強い感情を抑えきれない様子だった。

夏に久しぶりに東京の家を見た時は「これだっけ?」みたいな感じだったけど、このGoyaの家は明らかにうっぐの中で大きな割合を占めている事がわかった。
3歳になってやっぱり色々覚えてる事もあるのだろうけど、この家で色んな思いをして過ごしていたからね…
私でも胸が熱くなった位でしたから…

Calle Goya(ゴヤ通り)のクリスマスの飾りは去年と全く一緒。

財政困難なんだろうな、と思いながらも私達にはタイムスリップしたみたいで調度良かった。

そして、前回、時間がなくてきちんとお別れが出来なかった、いつも行っていたお肉屋さんへ。
うっぐをいつも可愛がってくれてうっぐもこのお肉屋さんのお兄さんが大好き。

このお肉屋さんのお肉を買うようになってから、うっぐはお肉を食べるようになった。
う...買って日本に持って帰りたいくらいだった。

この後は夫の学校へ。

ここの中庭は「餅つき大会」をしたところ。
うっぐも何度か行ってるラウンジ。

うっぐ、本当によく覚えてるよ。感心、感心。

学校から今度は、Catellana通りを歩き、Serrano通りを目指します。
落ちてるこのブーメランのような木の実をいつもしていたように投げて遊ぶ。


そして、学校帰りのお友達といつも遊んでいたSerrano通りのデパートの横の公園へ。
この時期は、クリスマス用品を売る小屋が建っていて、その周りには、「ベレン」が飾られてます。
昨年は、うっぐ、この「ベレン」が怖くて、私がせっかく撮った写真を「はい、怖いの全部消しといた!」ってデータを削除されたのを思い出した!
今年こそは、ご紹介できます。

これもカトリック色の強いスペイン特有の文化だと思います。

東方の3人の賢者が天使に導かれ、イエス様の誕生した馬小屋を目指すお話を実にリアルな人形で再現するのです。

でもやっぱりうっぐ、怖いみたいで、横にいた白熊くんに夢中。


しばらく思い出の公園で遊ぶ。
あの頃から少し背が伸びたせいもあって違う遊びをしてみたり、いつもHくんとしていたアイスクリーム屋さんごっこをしたり。


不思議な物で「Helado por favor!」とスペイン語で言ってみたりする。
Hくんが言っていた言葉がそのまま出てくるんだね~。
こどもってすごいね!

ここで遊んだお友達は、みんなバラバラになっちゃったね。
マドリード、ロンドン、上海、ペルーそして日本。
人生のうちのほんの一瞬の間だったけど、最高のお友達と出会えた嬉しさを実感。
これもマドリードの学校を選んでくれた夫のお陰かな。

Serranoのイルミネーションも去年と同じ。


昨年、仲良し3人組みで2階建てバスに乗ってイルミネーションツアーに行った時の集合場所だった広場のハートで出来たツリーは新しい?かな?


※ライトアップの時間帯は、うっぐが時差ボケで機嫌が悪く出歩けなかったので、去年のライトアップの様子を見て下さいね↓
Illumination Tour!

プラプラ歩きながらMercado de Fuencarralに到着。
ここも賑わってます。


生ハムや貝類、全部買って帰りたい!
美味しそう~~

この日は、San Miguelで夕食。
その前にPlaza Mayorに寄って念の為イルミネーションを見る。


やっぱり去年と一緒。

San Miguelでは主にシーフードのTapasを頂きました!






この後うっぐが「麺、麺!」と言うので中華を目指して一旦San Miguelを出たけど、即効寝てしまった…

ま、お陰で夜の市庁舎や王宮を見れたのでいいとしよう。


住んでいる頃は外食も殆どしなかったし、夜に外出する事はなかった。
お金の心配もあったから外食しても値のはるものは食べれなかったしね…
スペインの楽しみって食べ物だったりするから、このまま再び来ないでいたら随分「損」をするところだった。
まして、こんな中心地に行く事などなかったからかなり新鮮でした。

つづく...

思い出のMadridへ 2/5(卒業式)

2011-12-25 03:07:52 | 日記 -Spain-
12月16日(金)

いよいよ卒業式。
朝、スーツに着替え会場に向かう。
サッカースタジアム(Estadio Santiago Bernabéu)の隣の大きな会場(Palacio De Congresos De Madrid)。

駅を降りると「卒業式の会場はどこ?」と聞かれる程、色んな国(この年は80カ国近い国からの卒業生がでたとの事)の学校の卒業生の家族や友人で溢れ返ってる。


会場への階段にはスクールカラーのブルーのじゅうたんが引かれていてジーンとした。
この日、600人以上の人が卒業するらしい。
早めに着いたつもりでももう最上階しか空いてなく、卒業証書を受け取る舞台が遠い事!


校長先生などの挨拶が終わり、クラス毎の表彰が始まった。
そんな中、友達から情報を得て、うっぐを夫と一緒に舞台に上がらせようという作戦にでた。
舞台裏に行き、生徒が並ぶところに夫を探してうっぐを渡す。

それまで静かに行われていた表彰式だったけど、夫がうっぐを連れて舞台に上がった途端、大喝采!
一気に会場が盛り上がった!
←舞台中央に歩いてるのがうっぐを抱えてる夫、後ろのスクリーンに二人が大きく写ってます!

そんな二人を客席から見て涙がじわ~と出てきました。
自分の大学の卒業式でも泣いた事がないのに。
去年の今頃はマドリードが嫌で辛くて毎日毎日帰りたいと思っていた事、色んな事があった1年が走馬灯の様に次から次へと思い出されて胸が熱くなった。

夫も頑張ったと思うけどうっぐもすごく頑張ったから、舞台に上がった時は本当に嬉しかった。

うっぐも舞台に上がって楽しかったと。
(子供を舞台に上がらせる情報をくれた友達に感謝!ありがとう!)

時差と戦いながらも卒業式に参加できて本当によかった!

式が終わった後のカクテルパーティでは久しぶりに会う友達とふざけあったりして本当に楽しそう。

私も数少ないけど友達になれた人と感謝と再会の約束をしたり、参加できてよかったよ。

夜23時半からスタートの学校主催のお別れ会まで腹ごしらえをして、
←野菜スープときのこソテー♪

仮眠をとる為、ホテルに戻りました。
(私とうっぐは、本寝ですが…)


マドリードは本当に綺麗な街。
今では大好きな街。

卒業式も終わりこれでひと段落しました。
後は、マドリードを楽しめるだけ楽しみました。

つづく...