スペイン旅行
降っている 降っている
ザアザア 音を立て
酔うた耳にも 聞こえ来る
豪雨の雨音 激しくて
酔うた心を 苛立たす
秋の雨なら 秋らしく
シトシトと 降ってくれぬかと
酔うて酔うて 願いしや
落ち来る滝の 音のごと
とどろく雨音 耳障り
酔うた気持ちを 掻き砕く
秋の雨なら シトシト降ってくれ
しっぽり濡れた 気分にも
浸れるのにと 思いしや
酔いし気持ちを 苛立たす
静かに静かに 降ってくれ
クラシックの 音色のごと
秋は秋らしく 降ってくれ
酔うて酔うて 願いしぞ
秋の風情も かたなしや
酔いし気分も 醒めるそや
スペイン旅行
酔うて酔うて 望みしや
あのまま ス～っと行きたきや
あのまま おさらば出来たなら
何て何て 幸せだろう
酔うて酔うて 思いだす
酔うて酔うて あの日の事を
人生コロッと 願掛けし
人生コロリが 最高と
思うていたが 行けずして
またまた戻りし この娑婆よ
何の因果か この娑婆に
酔うて酔うて 生き恥晒す
馬鹿な奴と 笑われようが
今宵も今宵も 酔うている
ボトル抱えて 酔うている
今さら何を 望むのや
生きることさヘ 望みやしない
生への執着 サラサラなし
酔うて酔うて この時が
この一瞬が 楽しけれ
酔うて酔うて 過ぎゆくや
今宵も酔いて 更けていく
酔うて酔うて 望みしや
あのまま ス～っと行きたきや
あのまま おさらば出来たなら
何てなんて 幸せだろう
酔うて酔うて あの日の事を
人生コロッと 願掛けし
人生コロリが 最高と
思うていたが 行けずして
またまた戻りし この娑婆よ
酔うて酔うて 生き恥晒す
馬鹿な奴と 言われようが
今宵も今宵も 酔うている
ボトル抱えて 酔うている
今さら何を 望むのや
生きることさヘ 望みやしない
生への執着 サラサラなし
酔うて酔うて この時が
この一瞬が 楽しけれ
酔うて酔うて 過ぎゆくや
今宵も酔いて 更けていく
酔うて酔うて 酔うて見る
如何して如何して 問うてみる
如何して如何して 執着するや
生への執着 何なりや
この先 何が有るのやら
バラ色人生 有るならば
生きて生きて 生き延びし
そんな気持ちに なりたきが
今となっては 遅すぎる
何の何の 望み有りしやと
今となっては 遅すぎる
延命治療 糞食らえ
身体動かぬ 今になり
何の延命治療 有りしやと
チャンチャラ可笑し 思うてる
人の人生 朽ちるが如く
天命全う したならば
何の悔いが 有るものか
今も今とて その機ならば
何の抵抗 せずと思いしや
酔うて酔うて 更けてゆく
酔うて酔うて 怯えてる
ロ シア介入 今か今かと
酔うて酔うて 怯えてる
バルト三国 其々が
ウクライナ危機 クリミア見て
次は我が国 わが身へと
酔うて酔うて 心配ぞ
酔うて酔うて うなされる
過去の歴史が 甦る
併合歴史 思い出す
酔うて酔うて 憂えてる
いつ又悪夢 襲い来るやと
ソ連の亡霊 怯えてる
酔うて酔うて 怯えてる
酔うて酔うて 忍びよる
秋の侘しさ 虚しさが
流れる懐メロ 胸焦がす
遠き彼方 蘇える 昨日のように
枯れすすき 生い茂る中に
蘇える 蘇える 燃えし青春
熱き熱き 青春の日が
身を焦がし 恋焦がれた 愛しき日が
酔うて酔うて 蘇える
熱き青春 熱き日々
今は虚し 全ての輝き 失せて
灰色の日々に 身を任す今
落ちゆく夕日にさえ 輝き懐かし
消え去る輝く 想いを乗せて
切なく 消えゆく 夕陽にさえ
今は懐かし 心ほのぼの
酔うて酔うて 振り返る
今宵も 酔うて酔うて 夢の中
肩をすぼめて 今日も又
酔うて酔うて 過ぎていく
長きひと日が 過ぎてゆく
今宵もまたまた 酔いどれる
人の世の 重荷になりて
嘆き嘆き 酔うてます
唯々この先 如何にせん
酔うて酔うて 思うてます
己の終章 人生の
如何な幕引き 有りしかと
酔うて酔うて 思うてます
何の夢も 見れぬ今となり
酔うて酔うて 過ごしてます
暗き闇夜を 眺めては
グラス重ねて 酔うてます
夜のしじまに 身を委ね
酔うてます 酔うてます
