【新自由主義経済社会の改革】
戦後の自由主義経済の発展は目覚ましいものが有るが、東西冷戦後始まった新自由主義経済は、
企業のグローバル化と競争が過熱し過ぎ、市場の原理と国家の原理に歪を起こしている。
即ち、貧富の差や国・企業の国際ルール問題等多くの問題を引き起こしている。
資源の再分配が適切に行えなくなったと言うことは、
民主主義の根幹である共生(公平、公正、平等)の心が壊れかけているということでもある。
やりたい放題、ルール無き成長は、弱肉強食の野生の世界を彷彿させる。
今何をしなければならないか、世界の経済学者や政治家は懸命に考えている。
新自由主義(経済)の問題点と改革案を順次考えてみたい。
◆新自由主義経済の問題
① 格差社会問題(資源の再配分・公平化の歪)・・・税の仕組みの見直し等
② ナショナリズム社会の再来⇒国家主義・帝国主義化の問題(世界のトランプ的政治化?)
③ グローバル企業の不正税問題(インターネット事業等)⇒グローバルタックスの導入急務。
④ スクラップ&ビルト経済:戦争は不可、古い技術から新しい技術に!クリエーティブ社会に。(ルール無き成長は不可)
⑤ 消費経済と人的資源のアンバランス。
⑥ 個人主義的自由の再来。
以上、新自由主義経済の“自助努力・自己責任”の定義だけでは、世界が上手く回らない事が証明されたのではないか。
これからは、社会的正義の経済倫理が求められる。
即ち哲学的自由主義経済、私はこれを新自由・民主主義経済と名付けている。
(公平・公正・平等社会の実現と再分配の適正化政治)
◆新自由主義経済の具体的課題と対応指針
① 格差社会問題⇒世界幸福税の新設(案)
(例)日本の場合:年収1億円以上の人に10%~20%課税する。
国連の場合:各国のGDPの1%を提供させる。GDP上位国から貧国を支援
常任理事国を廃止する。
理事国は、世界幸福税納付国上位10か国と、国連加盟国から選出された10か国で構成する。
②④⑤の問題は、第4次産業革命が成功すれば解決される。
(課題の整理)
★グローバル化の問題
・ グローバル企業への税制度、グローバルタックスの早期実現
・ 仮想通貨問題、電子通貨問題(ドルが基準通貨でなくなる?)
・ 通信システム問題(ネット犯罪、サイバー戦争、宇宙戦争)
・ 限られた地球資源問題(自然資源、海洋資源)エネルギー問題、環境問題
・ 移民問題
★国際機関の改革
・新UN(国連)ILO(労働)IMF(金融)WTO(貿易)等