冬桃ブログ

生まれてくること、生きること

 嬉しい日が2日続いた。

 一日目は10日ほど早い誕生日祝。

 友達のペン・セタリンがやっている
町田のカンボジア料理店「アンコールトム」で
気の置けない友人たちと納涼食事会……
だったのだが、突然、ケーキが登場。

 私の誕生日が間近なので、
友人たちがサプライズで用意してくれたのだ。

 ありがとう!

 生まれて、ここまで生きてきた幸せを
心と舌でじっくりと味わった。



 翌日は根岸外国人墓地へ。
 昨年、ここへ慰霊碑参拝に来られた方達が
静岡、埼玉、千葉などの遠くから、
それぞれ花を手にして再びの参拝。
 


 片翼の天使を意味するこの慰霊碑には
なんの解説もつけられていない。
 1999年、山手ライオンズクラブ
によって寄贈された。
 終戦直後、ひっそりとこの墓地に埋葬された
たくさんの、名も知れぬ嬰児達のために。

 この墓地は崖に沿って
段々畑状に造られている。
 下の方には、戦時中、横浜港で
起きたドイツ軍艦爆発事故犠牲者
を祀る碑などがあり、毎年、秋には
墓前祭が開催される。

 墓地の階段を仲尾台中学校の方へと
上がるに従って、小さな墓標の点在となる。



 どれも、1950年代、60年代に
亡くなった子供のお墓。
 これはもちろん「ひそかに埋葬」
されたのではなく、ちゃんと墓碑銘が入っている。
 1953年の4月に生まれたこの子は
一ヶ月ちょっとしか生きられなかった。



 人間が生きること、死ぬこと。
そこに、他の動物の場合とは
違う意味を見出そうと、多くの先人達が
さまざまな考え方を残してくれた。
 随分、読んだり聞いたり観たりしてきたが
当然ながら、その意味は誰ひとりとして
同じではない。
 私の場合はなんだったのだろう。
 もうすぐ古希を迎えるというのに
まだ答えはわからない。
 

 
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