冬桃ブログ

過激な国歌

 秋晴れの土曜日、本牧の八聖殿に出かけ
「いそご文化資源発掘隊」による講座を拝聴。
 横浜のご当地ソングとして原三渓作詞の
「濱自慢」の紹介から始まり、横浜の小学校校歌いろいろ、
横浜市歌、神奈川県民歌、さらには国歌「君が代」の
成り立ち秘話(横浜、ちょっとからんでます!)まで、
興味深く聴かせていただきました。
 杉田劇場の館長・中村牧さんのオルガン演奏付き。

 八聖殿は丘の上にあり、ちょっと足の便が良くないのですが、
なかなかミステリアスな館で、私の大好きな場所です。
 いまは埋め立てで浜がなくなってしまいましたが、
本牧は昔、漁業で栄えた地でした。
 そこで実際に使われていた漁具などが一階に展示されています。
 二階には昔懐かしい暮らしを再現したコーナーもあります。


 しかしなんといっても圧巻は八人の聖人像。
 北村西望(長崎にある平和祈念像の作者)など
日本を代表する芸術家が、世界の八聖人像をそれぞれ制作しました。
 で、その八人はというと、
キリスト、ソクラテス、孔子、釈迦、聖徳太子、
弘法大師、親鸞、日蓮。

 昭和8年に八聖殿を開設した安達謙蔵によって
集められた、当時の知識人達が選んだのですが、
異存、異論のあるかたもおられるでしょう。
「いや、この人が入るのなら、この人だって」
「むしろこっちでしょう」「世界と言うけど、日本人多くない?」
 などと、その会議もけっこう紛糾したようです。
 そこもまたおもしろいので、美しい紅葉ももうすぐという
この季節、ぜひ、お出かけになって実物をごらんください。
 なかなかの迫力です。(この写真では講座のために
設置されたスクリーンで、お二人、姿が見えません。
さて、隠れているのはどの聖人様でしょう)


八聖殿郷土資料館のサイト
https://sites.google.com/view/hasseiden/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0 

 で、このたびの講座で私がとりわけ興味を引かれたのが「国歌」。
 資料にイギリス、フランス、アメリカの国歌が紹介されていました。
 まあその歌詞の過激なこと!
 それぞれの歴史を振り返れば納得できるのですが、あらためて
わが日本の国歌「君が代」の天下太平、もっといえば民衆不在ムードと
比べてしまいました。


 
 
 


 
 
 
 
 
 

コメント一覧

yokohamaneko
新人さん
 駱駝さんにはとてもお世話になりました。
 次々と新しい世界を見せてくださったと思います。
 ほんとに、あの大きなリュックを背負って、ひょっこりと
現れてほしいです!
新人
個人的には、政治的なことは今日投票に行くくらいしかできませんが、自分の目の前にある縁を大事にしていくことくらいかな、と思っています。この歌が縁で友好都市にもなっている訳で敵味方単純ではないですし。昔といってもほんの袖すりあった程度ですので、お気になさらないでください。今日はハロウィンでもありますね。駱駝さんとか帰って来たらいいですね。
yokohamaneko
ミドリムシさん
 この講座に申し込んでおられたのですか?
 コンサートではなく、私がなにか話したわけでも
ないのですが(私は受講生のひとりでし)、なかなか
ためになりましたよ。
 御主人のぎっくり腰、早く治りますように!
yokohamaneko
新人さん
 20年前ですか? はい、あの頃は毎年のように
上海へ行ってました。いろんな方とご一緒させて
いただきましたが、もう少しヒントをいただけませんか?
 中国の国歌は抗日なのですね。じつは韓国の時代ドラマ
(植民地時代とか)を観ていても、「日本人」は一人として
良い人が登場せず、もう極悪人ばかり。(時代物でなくても
日本人は悪であることが多いですね)
 私もノーテンキな日本人の一人なのですが、アジアの隣人
である二国にいまだ憎悪を向けられているという事実には、
正直、溜息がでます。どうしたらいいのかなあ……。
ミドリムシ
Yokohamaneko様。コンサートもう間に合わないな。ギックリ腰(家人)になっちゃって…今、病院から連れて帰った所です(笑)。一ヶ月前から楽しみにしていたんだけどな~😢。猫先生のお話し…楽しみにしてますね。あと…空席は、当日来た人が利用してくれれば、良いな~(^-^)
新人
お久しぶりでございます。20年前、上海の夜をご一緒させていただいて以来です。中国の国歌の歌詞も過激です。「万人が心を一つにし敵の砲火に立ち向かうのだ!」とか。この「敵」って。。。。まあ。。その。。。
先日、藤沢市の湘南海岸公園に行きました。サーファーが海鳥のように群れて浮かぶ向こうに富士山が綺麗でした。その一角に聶耳記念広場があります。「聶耳」とはすごい字ですが、この中国国歌の作曲者です。彼は鵠沼海岸で遊泳中に亡くなっています。戦後になって聶耳記念碑建立に尽力した当時の藤沢市の葉山市長(葉山は人名、これもややこしい。。。)は彼の生誕地の昆明市の名誉市民で、藤沢市と昆明市はこの縁で友好都市です。
yokohamaneko
杉田劇場うめちゃん様
 ためになる上に楽しい講座をありがとうございました。
 「君が代」は、フェントン作曲の元バージョンを、じつは
今回初めて聴きました。
 いろいろ紆余曲折があったのですねえ。
 横浜市歌はわたしの場合、中村裕介さん作曲のブルース
バーションから入ったのですが、「あらめや音頭」も
けっこう好きです。(いまだに原曲に馴染めなくて)
 また参加させてくださいね。
杉田劇場うめちゃん
階段や坂の多い八聖殿までお越しくださり、
ありがとうございました。
校歌、市歌、県民歌と比べると、
「君が代」の歴史や背景は、謎が多いですね。
いつか、妙香寺でバンドを入れてやれればと思います。
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