冬桃ブログ

GW雑記

 さる立派な店に勤務しておられた方と、ばったりあった。
 その方はつい先日、店を退職なさったという。
「おお、元気? 黒いでしょ、俺。こないだゴルフ連チャンでさあ」
 と、気さくに話しかけてくださったのはいいのだが、
その人はこれまで、一流店の支配人としていつも丁重だった。
 店でしか会ったことはないが、挨拶も会話も物腰も、見るからに
プロフェッショナルという感じで、それが好もしかった。
 で、いまは店を辞めたんだから支配人でも客でもない、という
ことでフランクに接してくださったのだろうが、いきなりの
ため口に、私は大いに戸惑った。
 向こうがそうだからといって、私もさっそく
「あら、ほんと、よく焼けてるじゃない! で、いまはどうしてるの?」
 なんて馴れ馴れしい口調と態度に変えたりはできない。
 まあ、誰だって仕事の顔とプライベートな顔は違うだろうが、
あからさまに「これまでの顔は仮面でした」と言われてるようで
なんだか釈然としなかった。
 普通に、大人同士として接してほしいだけなのだが……。

 それはともかく、ゴールデンウィークである。
 フリーの仕事なので、正月だGWだといって騒ぐことはなかった。
 むしろ世間が嬉しそうな分だけ、こちらはややひがみ、
家でぼやっと渋滞のニュースなど観ながら、「ご苦労様なこって」と
呟いたりしていたものだ。
 今年は被災地ボランティアツァーもたくさん組まれたようだが、
この歳とこの体力で参加したら迷惑をかけるだけだろう。
 仕事も遅れてることだし、いつもどおり閉じこもってましょ
……と思ってたら、食事のお誘いが相次いだ。
 こういう御時世になり、みんな人恋しいのだろうか。
 
 嬉しいことに、可愛い名付け子姉妹からもピクニックのお誘いが。
 行く先は、彼女たちの自宅近くにある大きな公園。
 広がる緑とその緑を撫でていく風がほんとに心地よい。
 姉妹のお母さん手作りのお弁当をおいしくいただいた。



 



 彼女たちのお父さんH氏はカメラマン、お母さんのN子さんはライター。
 某機内誌の仕事で一緒にマカオへ行ったのがなれそめだった。
 仕事では数え切れないほどの人と会ったが、たいてい、終わると
それっきりになってしまう。
 でも彼らとは、マカオから帰って後、二人が恋愛関係になり、結婚しても
まだ続いていた。N子さんが連絡を絶やさないでいてくれたおかげだ。
 そして妊娠すると、彼らは私を生まれてくる子供の名付け親に指名してくれた。
 さらに次の子の時も!

 姉妹は両方とも夏に生まれた。名前は二人とも漢字二文字で、
下の字はどちらも「夏」。上の字を二つ合わせると、この世で
もっとも素晴らしい言葉になる。
 二人とも、とびきり可愛く、かしこく、思いやりのある子に
育ってくれた。
 私は彼女たちのために、菅総理の「浜岡原発全面停止要請」が嬉しい。
 東海地震、30年以内に起きる確率87%、というのは
いかにも恐ろしいが、これで危険は半分方減る。

 さて、明日でGWも終わり。福島の原発もまだ安定とは言えないし、
生肉騒動には肝を冷やしたが(私は鶏わさと牛刺しが好きだった)
あと少ししか残っていない「春」を楽しもう。
 なにが起きるかわからない状況だが、なにも起きなくても
苦手な夏はもう目前だ。 
 
 
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