山椒の木にアゲハが来ない。
暑すぎるのだろうか。
葉もだいぶ枯れ色が目立つ。
それでも私は、毎朝、隅から隅まで
プランターの山椒を見る。
なにか「いる」痕跡はないかと。
哀しいことになにもなかった。
二日前までは。
二日前、見つけたのだ。
黒い糞が山椒鉢のそばに点々と
落ちているのを。
青虫の糞にそっくりだ。
しかし、青虫は一匹でももっと糞をする。
その食欲も凄まじい……はずなのに、
葉がほとんど食べられていない。
もう、上から下から斜めから、
さほど大きくもない山椒の木を熟視した。
けどいない。この三日間、新鮮な糞が落ちているのに
青虫の姿はない。
こんなことがあるだろうか。
が、今朝また、舐めるように見回した結果、
ついにその正体を見つけた。
蝶の青虫ではない。
わかるだろうか。
二等辺三角形を形作っている枝。
底辺にあたる枝をそっと触ってみると
ふにゃっっとした感触が。
シャクトリムシである。
体長五センチ、直径一センチくらい。
なかなか立派な大きさで、どう見ても枝でしょ?
糞が落ちてなければ、私も気が付かなかったはず。
一応、枝ではない証拠を。
で、また山椒の木に戻しておいた。
さっそく「枝以外のなにものでもありません」
という姿で、体をぴんと張っていた。
勝手にどこかから写真を引っ張ってくるわけにも
いかないので成虫写真はスルーするが、
薄茶色の毛がむくむくした、まあマニアでなければ
触りたくないタイプの蛾だ。
では、幼虫も成虫も蛾は嫌い、という方のために
昨日撮ったお口直しの写真を。
停車中の車に飛んできたショウリョウバッタ。
ネットで調べたら、背中がピンクのものは
かなり珍しいそうだ。
最新の画像もっと見る
最近の「雑記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事