こんにちは 佐竹良夫ブログです。

憲法9条、25条が生きる社会を!

「友、遠方より来たる、また楽しからずや」

2012年10月09日 | 日記
大学卒業以来の再会だった。現役時代には忙しくて会うこともなく、互いの消息をつないでいたのは唯一、年賀状だった。先日突然「秋田に行くので会いたい」と電話をもらう。街頭の宣伝も休んで、その彼と9日秋田駅で30数年ぶりの再会をした。お互い見目は変わったが、気持ちは腕を組んで「がんばろう」を歌ったあの昔のままだ。
互いが歩んできた道を語り合う。彼は秋田大学地質学科を卒業したあと、全国に「財政破綻」でその名を馳せたあの北海道夕張市の高校(短大)地質学科に教員として赴任、その後、静内に転勤し定年まで勤めあげた。
夕張に最初に赴任したときは採炭も盛んで人口は5万人もあったという。しかし今では1万人そこそこになってしまった。夕張の地層は深いほど古く、質の良い石炭が出る。本来は浅い地層から掘り進み、発生するガスを地上に逃がしながら深い層へと進むのだそうが、ここでは逆に地下1000メートルの下の層から上に向かって掘り始めたという。爆発事故もあったそうだ。
子供たちの背中を押し続け、夕張の盛衰を共にしてきたS君の顔には、深く、しかし、誇りに満ちた皺がたくさん走っていた。
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